-楽しむ!学ぶ!- エイズ啓発ジャズフェスティバル開催!

支援総額

620,000

目標金額 500,000円

支援者
39人
募集終了日
2020年10月30日

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ジャズフェスティバルを通じて正しいエイズの知識を!

 

はじめまして。大阪医療センターでHIV/AIDS(HIV感染症・エイズ)の治療に携わっている医師であり、ジャズフェスティバル実行委員長の白阪琢磨です。

 

私たちは、HIV・エイズに関する正しい知識を分かりやすく伝えるとともに、感染した人々も安心して暮らせる社会を築くことをめざし、大阪地域で一般市民を対象とした「エイズ啓発ジャズフェスティバル」を2018年から世界エイズデー(12月1日)に近い日程で開催しています。

 

第1回目は、「第32回日本エイズ学会学術集会・総会」に合わせて「HIV/エイズ啓発イベント」として開催し、翌年の2019年に単独で開催しました。

 

私たちがいちばん伝えたいことは、エイズの治療は大幅に進歩しているということです。

近年のエイズ治療の変化

✔︎ 糖尿病や高血圧のような慢性疾患と捉えることができるまでになり、1日1回1錠の配合錠が治療の中心(*1)


✔︎ 副作用の大幅な軽減(*2)

 

✔︎ 治療を続けて血液中のウイルス量を検出できないまでに抑えられ続ければ、他人への感染を防ぐことができる(*3)

 

※詳細は、「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班」のサイトからご確認ください。

私たちは、イベントを通してこのような変化をきちんと知っていただき、新たなHIV感染を防ぎ、感染した人々も安心して暮らせる社会にしていきたいと思っています。

 

できるだけ多くの中・高生に来場していただきたいという思いから、ジャズフェスティバルは入場料無料で運営しています。1回目、2回目は日本エイズ学会学術集会の協力もありなんとか費用が捻出できましたが、3回目となる今年は開催のための費用が十分にありません。

 

そこで私たちは、今年もジャズフェスティバルを開催し、多くの方に正しい知識を持ってもらうために、クラウドファンディングへの挑戦を決意しました。資金を集めるとともに、クラウドファンディングを通じて「エイズに対する取り組み」を広く知ってほしいと願っています。

 

どうか皆様、ご支援・応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

エイズは今やほとんどの人は「死にません」そして「うつりません」(*4)

 

日本エイズ学会学術集会を担当することが決まったとき、私はぜひ市民向けのエイズ啓発イベントも実施しようと考えました。

 

 

エイズは医療の発展により、今や治療法のある慢性の病気になりました。その結果、HIVに感染しても、治療を受けながら普通に社会生活を送っている人がほとんどです。しかし、このことは多くの人に知られていません。

 

だからこそ私たち実行委員会のメンバーは、「エイズとはどんな病気なのか」多くの人に興味を持ってもらい正しい知識を得てほしいと考えています。特に自分のパートナーを探し、これからの人生を歩んでいく若い世代に伝えていくことが、私たちの役割です。

 

 

【エイズイベント×ジャズ】だからこそ、より多くの方々へ

 

エイズ啓発イベントには、これまでさまざまなジャンルのアーティストに協力していただきました。しかし、ジャズとのコラボレートイベントはあまりありませんでした。エイズについて知りたいと参加される方に、ジャズの魅力を伝える機会にもつながってほしいと思っています。

 

ジャズは大人向けの音楽ジャンルと思われがちですが、自由に自分を表現する手段として若い世代にジャズに親しんでもらい、エイズやその他の性感染症についても学ぶ機会となれば、そんなに嬉しいことはありません。

 

 

参加者の声が、イベントを続ける決意へ。

 

第1回(2018年)は「第32回日本エイズ学会学術集会・総会」に合わせた開催だったこともあり、全国から約700名を超える来場となり、第2回(2019年)は単独イベントとして開催したものの、約200名以上の来場がありました。

 

その中で、嬉しい感想を寄せていただくことができました。私たちはこの声を受け、改めてこのイベントを開催する意義を実感いたしました。

 

だからこそ、第3回目となる本年も実施する決断をいたしました。

 

【参加者の感想】

大変有意義な会。会の運営に携わった皆様・協力者の皆様に感謝いたします。


今回のイベントはすごく内容の濃いものだと思いました。

 

展示を見て詳しく知ることができ、良かったです。世間にもっと理解できる様にと願っております。

 

音楽の力を感じました。

 

まだまだ感染者があるのだと知っただけでも勉強になった。

 

今回、子どものブラスバンド参加ということで、このイベントを知りました。来年また参加したいと思います。情報の出し方、難しい中、工夫していると思った。

 

 

楽しみながら学べる機会を!

  

イベントでは、中・高生のジャズバンド生演奏に加え、トークセッションや展示、ワークショップなども行います。ジャズを聞いたり、展示を見たり、さまざまな方法でエイズへの関心を高めていただけるよう工夫いたします。

 

エイズ啓発大阪ジャズフェスティバル vol.3

■開催日

2020年11月22日(日)11:00~18:00

 

■場所

阿倍野区民センター

 

■当日内容

1.講演(11:00~12:00)

●スペシャルトークセッション「(できるだけ)病気にならない暮らし-がんと感染症を中心に-」

【ゲスト:仲野徹、西田俊朗、進行:白阪琢磨】

 

2.ステージ(15:00~17:30)
●学生 JAZZ バンド演奏

【高槻市立冠中学校 The Crown Jazz Orchestra Takatsuki】

【関西大学北陽中学校 ジャズバンド部】

【大阪府立泉陽高等学校 軽音楽部SLMS】

 

●プロJAZZバンド演奏

【ロアナ・シーフラ、田中洋一、河村英樹、大塚善章、上山崎初美、上場正俊】


●HIVや性感染症についてのミニ授業
【大阪府立松原高等学校 るるくめいと】
 

3.展示(12:00~18:00)
●メモリアルキルト展示【メモリアル・キルト・ジャパン】

HIV感染症/AIDSに倒れていった人達に向けて、「彼/彼女らの名前を忘れまい」との思いから生まれたのがAIDSメモリアルキルトです。1枚のキルトは90cm×180cm、その人の名前や愛用していた衣服、小物類、家族や親しい人々からのメッセージなどが縫い付けられています。

 

4.体験&学習(12:00~18:00)

●健康相談・体験フェア【特定非営利活動法人薬と医療の啓発塾 / 法円坂メディカル株式会社】

運動と栄養とお薬に関して専門家による無料相談会を開催いたします。また薬剤師体験として、本物のお薬の代わりに「お好みのチョコとナッツ」を分包する体験コーナーも用意しています。

 

●それって本当?正しく知ろう性感染症! 【摂南大学 医療薬学研究室】

性感染症から自分の身を守るため、性感染症(HIV、性器クラミジア、性器ヘルペス、淋菌、梅毒)が身近に存在することやその予防法など、性感染症に対する正しい知識を身につけてもらえるよう学んでいただき、その後クイズに参加していただきます。

 

メモリアルキルト展示

 

※今回のイベントでは新型コロナウイルス感染症へ感染予防対策を行った上で運営いたします。最大収容人数は各室半数、参加者や当日参加者の事前の健康チェック、当日の検温、入館時入室時にアルコール手指消毒、ソーシャルディスタンスの維持などを実施予定です。

※天災等やむを得ない事情によりイベントが開催できなかった場合、イベントの開催は延期となります。なお、いただいたご支援はイベント準備等かかる費用として使用させていただくため、返金はできかねますので、ご了承ください。

 

 

応援の声

 

‖ジャズドラマー 上場正俊

 

はじめまして上場正俊です。私はジャズドラマーで関西を中心に活動しています。またJAZZ音楽の楽しさを中・高校の生徒たちに知ってもらう活動も行っています。

 

2017年、白阪琢磨先生と始めてお会いし、エイズの状況をお聞きすることができました。私はエイズと言う病気はもう尻すぼみになくなりつつあるものとばっかり考えていましたがなんと、でも今でも感染者が多くいて、大阪では「2日間に1人の割合でHIVに感染している」とのこと。

 

お話を聞いて愕然としました。特に若い世代はそういった知識に乏しく、20~30代に感染者が多いこと、それは学校での性に関する基礎教育の機会が非常に少なく、十分な知識を持たないまま性行為をし、HIVや梅毒その他の性感染症に感染するのだということを知りました。

 

これは放置しておいて良い問題ではありません。なんとしても若者を感染から守らねばなりません。我々にできることはエイズの知識を若者に伝えることだと思います。JAZZの演奏を介して啓発のお手伝いをさせていただきます。

 

 

 

正しい知識を持ち、感染予防に努めることが、

差別や偏見の解消につながると信じて。

 

エイズの登場から30年以上が経ちました。

 

エイズのことがメディアで報道されることも少なくなり、社会的な関心が低下する一方で、日本では、今も毎年1300人前後(*5)が新たにHIVに感染しています。また古い情報やイメージが払拭されておらず、差別や偏見も解消されるには至っていません。

 

しかしこの間にエイズ発症を抑える薬の開発は飛躍的に進み、1日1錠の服薬で非感染者とほぼ変わらない余命が期待できるほどになりました。今では、早期に治療を始めてきちんと服薬を続ければ、日常生活を支障なく送れるようになりました。

 

エイズを発症して深刻な病状に至ってしまうケースもまだまだ多くありますが、治療によって体内のウイルス量を抑えて維持できていれば、他の人にはうつらないこともわかってきました。

 

今回のイベントを通して、若い世代の人たちやその保護者の皆さんにHIV・エイズについて最新の情報に触れてもらい、エイズを自分事として捉えていただきたいです。それにより新たにHIV感染することを防ぐとともに、エイズに対する差別や偏見のない世の中にして、感染した人々も安心して暮らせる社会を築きたいと思っています。

 

ご支援、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

資金使途

 

皆様からいただいたご支援は、第3回「エイズ啓発大阪ジャズフェスティバル」の運営費の一部として使わせていただきます。

 

ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

広報費(ポスターデザイン費および印刷費等):200,000円
イベント会場費(会場借料及び付帯設備使用料等):700,000円
ステージ設営・運営委託費:400,000円
プロバンド出演料および指導のための学校訪問費:550,000円
出演校移動費:200,000円
展示関連機材リース及び設営費:500,000円
事務費:50,000円
運営費(予備費):180,000円
クラウドファンディング手数料:220,000円
必要金額合計:3,000,000 円

 

 

参考情報

 

(*1)
鳥居医薬品株式会社が1日1回1錠の抗HIV薬「スタリビルド®配合錠」を2013年5月14日から発売。

https://www.torii.co.jp/release/2013/130425_03.html


(*2)
今の治療法が登場した1996年頃は当時の抗がん剤と同じくらい副作用がありました。皆、エイズになって死にたくないので、副作用を我慢して飲み続けていました。その後、薬は毎年のように新薬が登場し、だんだん副作用は減り、今は、ほとんど副作用らしい副作用はありません。

 

HIVの薬として有名な「インジナビル(HIVプロテアーゼ阻害薬)」と最近開発された「ドルテグラビル(インテグレース阻害薬)」では、副作用の添付文書の記載内容を見ていただければ副作用の減少を確認いただけます。

 

【1】HIVの薬として有名な「インジナビル(HIVプロテアーゼ阻害薬)」
●副作用(添付文書全文)
総症例1,074症例中663例(61.73%)、1,867件に副作用が認められた。主なものは、高ビリルビン血症179例(16.67%)、腎結石症177例(16.48%)、嘔気166例(15.46%)、高脂血症110例(10.24%)、血尿110例(10.24%)、嘔吐54例(5.03%)であった[再審査終了時]。


1.重大な副作用:次のような症状が現れることがあるので、症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).腎結石症(16.48%):本剤の投与(単独及び併用)によって、血尿(顕微鏡的血尿を含む)あるいは側腹部痛を含む腎結石症が現れることがある(一般的に腎結石症は水分の補給及び一時的(2〜3日)な休薬で回復する)。
2).出血傾向(4.10%):本剤の投与により、関節内出血をはじめとする出血事象増加が血友病患者で報告されているので、このような症状が現れた場合には原疾患を考慮して、血液凝固因子の投与などの適切な処置を行う。
3)肝炎(0.19%)、肝不全(頻度不明):重篤な肝障害が現れることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行う。
4).貧血(3.54%)、溶血性貧血(0.09%):重篤な血液障害が現れることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行う。
5).腎不全(0.47%)、水腎症(0.28%)、間質性腎炎(0.19%)、腎盂腎炎(0.28%)。
6).アナフィラキシー(頻度不明)。
7).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明)。
8).血糖値上昇(0.74%)、糖尿病(1.02%):定期的に検査を実施するなど観察を十分に行う。
9).膵炎(0.19%):定期的に検査を実施するなど観察を十分に行う。
10).狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患(頻度不明)。
11).乳酸アシドーシス(0.19%)。
12).白血球減少(1.21%)。
13).脳梗塞、一過性脳虚血発作(いずれも頻度不明):脳梗塞や一過性脳虚血発作等の虚血性脳血管障害が現れることがある。


2.その他の副作用:次のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).全身症状:(1%以上5%未満)発熱、倦怠感、(1%未満)無力症/疲労感。
2).消化器:(5%以上)嘔気、嘔吐、(頻度不明)消化不良、(1%以上5%未満)下痢、腹痛、食欲不振、口渇、(1%未満)胃酸逆流、鼓腸放屁、便秘、口内感覚異常及び口周囲感覚異常、口内炎。
3).肝臓:(5%以上)高ビリルビン血症、(1%以上5%未満)黄疸、AST上昇(GOT上昇)、LDH上昇、ALT上昇(GPT上昇)、(1%未満)Al−P上昇。
4).代謝・栄養:(5%以上)高脂血症、(頻度不明)脱水、(1%以上5%未満)体脂肪再分布/体脂肪蓄積(胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、野牛肩)、高尿酸血症、(1%未満)血清アミラーゼ上昇。
5).腎臓:(5%以上)血尿、腎機能障害(BUN上昇、血清クレアチニン上昇等)、(1%以上5%未満)尿中蛋白上昇、尿中白血球増加、尿沈渣上皮細胞増加、(1%未満)結晶尿。
6).血液:(1%未満)平均赤血球容積上昇、好中球減少、リンパ節症、血小板減少。
7).精神神経系:(1%以上5%未満)頭痛、味覚倒錯、(1%未満)眩暈、不眠、末梢神経障害(四肢疼痛・四肢のしびれ等)、感覚異常。
8).筋・骨格系:(頻度不明)関節周囲炎、(1%以上5%未満)背部痛、(1%未満)筋肉痛。
9).皮膚:(頻度不明)紅斑、(1%以上5%未満)皮疹、乾燥肌、(1%未満)皮膚色素沈着異常、脱毛、脂漏、蕁麻疹、帯状ヘルペス、皮膚炎、爪障害、皮膚そう痒症。
10).その他:(頻度不明)血管炎、(1%未満)視力異常、体重減少。

 


【2】最近開発された「ドルテグラビル(インテグレース阻害薬)」
●副作用(添付文書全文)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。


11.1. 重大な副作用
11.1.1. 薬剤性過敏症症候群(1%未満):初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、好酸球増多等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある(なお、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること)。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも1%未満):AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.4、9.1.1参照〕。


11.2. その他の副作用
1). 免疫系:(1%未満)免疫再構築炎症反応症候群。
2). 精神・神経系:(2%以上)頭痛、不眠症、めまい、異常な夢、(1%未満)うつ病、不安、(頻度不明)自殺念慮、自殺企図。
3). 消化器:(2%以上)悪心、下痢、嘔吐、(1〜2%未満)上腹部痛、鼓腸、(1%未満)腹部不快感、腹痛。
4). 肝臓:(1%未満)肝炎。
5). 皮膚:(1〜2%未満)発疹、皮膚そう痒。
6). 全身症状:(2%以上)疲労。
7). 筋骨格:(1%未満)関節痛、筋肉痛。
8). 臨床検査:(1%未満)ビリルビン上昇、クレアチニン上昇、体重増加、(頻度不明)CK上昇。

 

 

(*3)

【ウイルス量抑制が持続出来ていれば性的接触での感染を防止できるエビデンス】
HIV感染症を抗HIV薬で治療し、HIVのウイルス量を200コピー/mL未満に抑え続けていれば、性的接触によるHIV感染を防げることが明らかにされています。1990年代初期から異性間の性的カップルで集められた観察結果は、未治療陽性者のウイルス量が1000あるいは1500コピー/mL未満であれば性的接触でのHIV感染がまれであること、ウイルス量が増えると性的接触による感染リスクは高まっていくことが示されました。


いくつかの報告やメタアナリシス結果は、異性間性的接触での感染リスクは血漿ウイルス量に関連し、その当時使用されていたウイルス量測定方法の測定検出限界値未満では感染はほとんどないことも支持していました。


この問題に、最初に前向き臨床研究を試みたのが、HPTN052研究で、その最初の報告が2011年、最終報告は2016年に公表された2)。最終報告では1763カップルを5.5年(中央値)前向きに観察し、抗HIV療法でウイルス量400コピー/mL未満が最低6ヵ月続いている陽性者では、系統発生学的解析で感染がないことが示された。
その後、同様の3つの前向き臨床観察研究が実施された。PARTNER 1 研究 3)、PARTNER 2 研究 4)、そしてOpposites Attract 研究5)です。


これらは、コンドームを使わないセックスは共通であるが、様々なカップルが参加し、ヨーロッパの14カ国(PARTNER1、PARTNER2)さらにオーストラリア、タイ、ブラジル(Opposites Attract)で実施され、治療でウイルス量が200コピー/mL未満の548組の異性間性的接触、1481組の男性同性間、両性間性的接触のカップルが参加し、144,631回のコンドームを用いない膣性交あるいは肛門性交が報告されています。


HPTN052では研究対象外での性的接触での感染例が4名ありましたが、これらは系統発生的に研究カップル間ではないことが証明されています。


これらの研究では感染例の報告が1例もなかったというのが最終的科学的エビデンスです。このように、臨床研究の結果は、有効な治療でHIV陽性者の血中のHIVウイルス量を200コピー/mL未満に抑え続けられていれば、性的パートナーにもHIVはうつらないことがわかりました。


米国のCDCもメッセージを出していますし、ワシントンポストなどもU=U(Undetectavble=Untransmittable)というキャンペーンを発信されました。

 

参考文献:
2. Cohen MS, Chen YQ, McCauley M, et al. Antiretroviral therapy for the prevention of HIV-1 transmission. N Engl J Med.2016;375(9):830-839.
Available at:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27424812.
 
3. Rodger AJ, Cambiano V, Bruun T, et al. Sexual activity without condoms and risk of HIV transmission in serodifferent couples when the HIV-positive partner is using suppressive antiretroviral therapy. JAMA. 2016;316(2):171-181.
Available at:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27404185.

4. Rodger AJ, Cambiano V, Bruun T, et al. Risk of HIV transmission through condomless sex in serodifferent gay couples with the HIV-positive partner taking suppressive antiretroviral therapy (PARTNER): final results of a multicentre,prospective, observational study. Lancet. 2019;393(10189):2428-2438.
Available at:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31056293.
 

5. Bavinton BR, Pinto AN, Phanuphak N, et al. Viral suppression and HIV transmission in serodiscordant male couples: an international, prospective, observational, cohort study. Lancet HIV. 2018;5(8):e438-e447.
Available at:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30025681.
 
6.1. Panel on Antiretroviral Guidelines for Adults and Adolescents. Guidelines for the Use of Antiretroviral Agents in Adults and Adolescents Living with HIV. Department of Health and Human Services.Available at http://www.aidsinfo.nih.gov/ContentFiles/AdultandAdolescentGL.pdf.(http://aidsinfo.nih.gov)
 
7.CDC https://www.cdc.gov/hiv/basics/livingwithhiv/protecting-others.html

 

(*4)
Comparison of Overall and Comorbidity-Free Life Expectancy Between Insured Adults With and Without HIV Infection, 2000-2016 JAMA Netw Open. 2020 Jun; 3(6): e207954. Published online 2020 Jun 15. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2020.7954 PMCID: PMC7296391 PMID: 32539152
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7296391/。

 

(*5)
日本でのHIV感染者およびAIDS患者の年間新規報告数などは厚生労働省エイズ動向委員会によってとりまとめられています。https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/nenpo.html


過去5年の状況は下記のとおりです。
2015年:新規HIV感染者報告数1006件、新規AIDS患者報告数428件、あわせて1434件
2016年:新規HIV感染者報告数1011件、新規AIDS患者報告数437件、あわせて1448件
2017年:新規HIV感染者報告数976件、新規AIDS患者報告数413件、あわせて1389件
2018年:新規HIV感染者報告数940件、新規AIDS患者報告数377件、あわせて1317件
2019年:新規HIV感染者報告数903件、新規AIDS患者報告数333件、あわせて1236件

 

 

注意事項

 

本プロジェクトのリターンのうち、【お名前記載】に関するリターンの条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

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プロフィール

「第32回日本エイズ学会学術集会記念エイズ啓発イベント実行委員会 実行委員長」 「(独)国立病院機構大阪医療センター 臨床研究センター長/HIV/AIDS先端医療開発センター長」

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リターン

5,000


サポーターコース

サポーターコース

・お礼状
・エイズについてのパンフレット(冊子)
・ご支援者様として会場にお名前を掲示(ご希望者のみ)

お礼状と共にエイズについてのパンフレットをお送りします。また、ご支援者様として会場にお名前を掲示させていただきます。

支援者
14人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

10,000


【1万円】サポーターコース

【1万円】サポーターコース

・お礼状
・エイズについてのパンフレット(冊子)
・ご支援者様として会場にお名前を掲示(ご希望者のみ)
・レッドリボンピンバッジ

お礼状と共にエイズについてのパンフレット、エイズへの理解と支援の象徴である“レッドリボン”のピンバッジをお送りします。また、ご支援者様として会場にお名前を掲示させていただきます。

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

15,000


ジャズフェスティバルオリジナルTシャツコース

ジャズフェスティバルオリジナルTシャツコース

・お礼状
・エイズについてのパンフレット(冊子)
・ご支援者様として会場にお名前を掲示(ご希望者のみ)
・レッドリボンピンバッジ
・特製Tシャツ

お礼状と共にエイズについてのパンフレット、エイズへの理解と支援の象徴である“レッドリボン”のピンバッジ、特製Tシャツをお送りします。また、ご支援者様として会場にお名前を掲示させていただきます。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

30,000


【3万円】スポンサーコース

【3万円】スポンサーコース

・お礼状
・エイズについてのパンフレット(冊子)
・ご支援者様として会場にお名前を掲示(ご希望者のみ)
・レッドリボンピンバッジ
・パンフレットにお名前記載(ご希望者のみ)

お礼状と共にエイズについてのパンフレット、エイズへの理解と支援の象徴である“レッドリボン”のピンバッジをお送りします。また、ご支援者様として会場にお名前を掲示させていただき、当日会場で配布するパンフレットにお名前を記載させていただきます。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

50,000


【5万円】スポンサーコース

【5万円】スポンサーコース

・お礼状
・エイズについてのパンフレット(冊子)
・ご支援者様として会場にお名前を掲示(ご希望者のみ)
・レッドリボンピンバッジ
・パンフレットにお名前記載(ご希望者のみ)
・当日協賛としてアナウンス(ご希望者のみ)

お礼状と共にエイズについてのパンフレット、エイズへの理解と支援の象徴である“レッドリボン”のピンバッジをお送りします。また、ご支援者様として会場にお名前を掲示させていただき、当日会場で配布するパンフレットにお名前を記載させていただきます。さらに当日、協賛として会場でアナウンスさせていただきます。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

100,000


【10万円】スポンサーコース

【10万円】スポンサーコース

・お礼状
・エイズについてのパンフレット(冊子)
・ご支援者様として会場にお名前を掲示(ご希望者のみ)
・レッドリボンピンバッジ
・パンフレットにお名前記載(ご希望者のみ)
・当日協賛としてアナウンス(ご希望者のみ)

お礼状と共にエイズについてのパンフレット、エイズへの理解と支援の象徴である“レッドリボン”のピンバッジをお送りします。また、ご支援者様として会場にお名前を掲示させていただき、当日会場で配布するパンフレットにお名前を記載させていただきます。さらに当日、協賛として会場でアナウンスさせていただきます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

プロフィール

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