プロジェクト概要

一人ひとりができることから。

ごみを生み出さない方法を考えてほしい

 

多くの人が当たり前に使ってきた「使い捨てプラスチック製品」。

 

人間が捨てたプラスチックを、クジラやカメやアホウドリが飲み込んで苦しんでいます。また、細かく分解された「マイクロプラスチック」は、魚だけでなく人間の体内からも見つかっています。

 

「海洋プラスチック汚染」は大きな問題となっています。

 

photo ©naturepl.com / John Cancalosi / WWF

 

そうした背景から、使い捨てプラスチック製品の使用をやめる動きが世界中で加速しています。例えば、大量消費されてきたプラスチック製ストローを、多くの飲食チェーンで廃止することが発表されています。

 

これまでは、使ったあとのものを「ごみ」としてしっかり回収し、分別し、リサイクルしていくことが大事だと考えられていましたが、それが最近、出したごみをどうするかではなく、「そもそも使わない」という方針に切り替わっているのです。

 

しかし、子どもたちが学ぶ環境教育では、「3R(Reduce, Re-use, Recycle)」という言葉を学んでも、日々の生活の中で「具体的に3Rにどのように取り組むのか」その方法を知る機会はあまりありません。

 

日々の生活の中で、ごみが生まれるのは「ごみをごみ箱に入れる」タイミングからではありません。

 

買い物をするとき、自宅に何かを持ち帰るとき、誰かに何かをもらうとき・・・

自分が新たなものを手にする瞬間、それらを使い終わった後のことまで考えているでしょうか。

 

これからの未来を生きる子どもたちには、分別やリサイクルといった「ごみを出す」前提の取り組みだけではなく、そもそも、ごみを生み出さないようにする方法を考えてほしい。

 

「捨てる」ことが前提になっている、「ごみ」への考え方を変えたい。楽しみながら学んで、1人ひとりに何が出来るのかを考えてもらいたい。

 

そこで、分別やリサイクルだけではなく、ごみを様々な方法で救う選択肢を知ってもらい、また、「ごみになるものをそもそも生み出さない」ために出来ることを考えてもらえるカードゲームをつくります。

 

日々出てくるごみを見つめる現場から、ごみを生み出さない手段を考えるきっかけづくりをする取り組みとして、今回のプロジェクトを始めました。

 

キャンプ場からの依頼で、キャンプで出たごみをみんなで洗って乾かして、
子どもたちに「どんなごみが、なぜ出たのか」考えてもらうワークショップ

 

“ごみや無駄をなくす”

ごみについて学べる場やきっかけを。

 

NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーの坂野晶(さかの あきら)です。私は、徳島県上勝町(かみかつちょう)を拠点に、「ゼロ・ウェイスト(ごみや無駄をなくす)」という取り組みを全国で推進するために活動しています。

 

活動内容としては、住民の方がごみを持ち込む「ごみステーション」、地域内リユースショップ、着物や鯉のぼりなどの古布のリメイク(アップサイクル)をする工房などの現場運営に携わるとともに、お店がごみを減らす取り組みをサポートする「ゼロ・ウェイスト認証制度」など、ごみを減らしていく仕組みの設計・運用を行ってきました。


こうした取り組みを広げていくために、年間100件以上の講演や研修・視察の受入れ、環境教育の出前授業などを通じて、様々な方にゼロ・ウェイストについてお話ししています。

 

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

 

▪️カードゲームでゴミ問題の「予防策」を楽しく学んでほしい。


私は、2016年~2017年に国際協力基金アジアセンターが運営する、アジア各国の若者と一緒に、防災教育と環境教育をクリエイティブな視点から創造していくためのHANDs! Projectというプログラムに参加しました。


その際に、一番強く印象に残った学びが、「ゲーミフィケーション」というアプローチです。何かを学んだり知らせる際に、ゲームの要素を加え、楽しく参加・習得してもらう方法のことです。

 

ゲームを通じて楽しく取り組むことで、災害に備えるための知識を身につけたり、環境問題の解決に取り組む方法を考えたりすることができる。実際に子どもたちがゲームを通じて学んでいく姿にとても感動しました。

 

私が取り組む「ごみ」というテーマでも、同じように楽しみながら学んで欲しい。

 

1人ひとりに何が出来るのかを考えてもらえるようなきっかけとなるゲームを。

 

そんな想いを込めて生まれたのが「ごみゼロゲーム~ごみを救え!~」というカードゲームです。

 

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd
タイでHANDs! Projectの参加メンバーと、現地の子どもたちに防災と環境教育ゲームを行いました。

 

カードゲームの内容

 

このゲームでは、ごみを救うために様々な選択肢を考えてもらいます。

 

例えば、【もの】を、どのように【リユース】するのか、どうやって救うのか、具体的に提案してもらいます。また、【リフューズ】を選んで「そもそも使わない方法を考える」という自由度の高い提案を選択することもできます。

 

そもそも使わない方法を考えることで、普段のお買い物など暮らしの中での自分の行動を振り返ってもらい、もっと身近で「変えやすい」行動に繋げることが出来ることを目指しています。


▪️遊び方

 

<ゲームのミッション>

〜「もの」たちが「ごみ」にならないように救おう!〜

 

「もの」を救うと、ポイントが貯まり、たくさん「もの」を救って、たくさんポイントを貯めた人が勝ちです。

 

<ゲームで使う3種類のカード>

①:暮らしの中で身近に使う「もの」を表すカード。

②:「Rカード」と呼んでいる、「もの」を救う方法を示すカード

③:ゲーム内に色々な状況変化を起こす、イベントカード

 

 

<手順>

①参加者全員に「Rカード」を3枚ずつ配ります。

 

②参加者は順番に、山になった「ものカード」から1枚引きます。

 

③手持ちのRカードで、引いた「もの」を救えそうであれば、

例:「【ガラスびん】を、洗って果汁を保管する用に、【リユース】します!」

というように、ものをどうやって救うのか、具体的に提案します。

 

④まわりの参加者は、「いやいや、そんな果汁とか飲まないじゃん!」などと、

その提案内容にツッコミを入れることができます。

 

(※今回の例は実現可能そうですが、あまりにも現実的ではない提案は「本当に実行するの?」をよく考えてもらうためにも、ツッコミを入れていくと盛り上がります!)

 

 

⑤しかし、手持ちの「Rカード」では、引いた「もの」を救えない場合、2つの選択肢があります。

焼却・埋め立て」処分をしてしまうか、「リフューズ(そもそも使わない方法を考えて提案する)」のどちらかです。

 

「焼却・埋め立て」が一番ポイントが低く、「リフューズ」が一番ポイントが高い設定になっています。

 

ぜひ、クリエイティブな「そもそも使わない方法」を提案してみてください!

(子どもたちからの提案とツッコミは、とてもクリエイティブで楽しいですよ!)

 

 

基本的には5人までの人数で遊ぶ設計ですが、チーム対抗にするなど、アレンジすることも出来ます。

 

主に、小学校4年生の「ごみについて学習する」授業内で、使ってもらいたいと思っていますが、もちろん大人でも楽しめますし、学童保育やクラブ活動、イベントなどの場でも幅広く活用いただけます。

 

▪️実際に小学生にゲームを体験してもらった感想

 

この「ごみゼロゲーム」をトライアルで、小学生に体験してもらいました。実際に体験してもらった小学4年生の反応と小学6年生の感想をご紹介します。

 

 

(4年生の反応)

・自分の生活の中で具体的に「出来そうなこと」をしっかり考えていました。出てくる「もの」が普段から実際に使ったり身近にあるものなので、「そもそも使わない」提案やその内容へのツッコミも具体的でした。

 

(6年生の感想)

・遊ぶだけで考える力を身につけることができるカードゲームを色々な人が遊べば、日本のごみに対する意識が変わると思った。

 

・リフューズの点が高いのは、それだけ大切だということだよね、でも、リフューズすることはとても難しかった。

 

チーム対抗で小学生に遊んでもらった時の様子。
何度もトライアルを重ね、ボードやポイント計算方法など改善してきました。

 

 

6年生ではより議論が活発で、ポイントを多く獲得することと議論することの楽しさから、あえて「リフューズ」を選んで挑戦するチームもありました。

 

議論が白熱しすぎて、何度も大人によるジャッジ(そのリフューズ提案でOKか否か)を出すことになりました。

 

ゲームなので、勝ち負けの楽しみがあるため盛り上がることはもちろん、より得点を得るためには「そもそも使わない方法を考える」を積極的に、柔軟に考えることが出来ていました。

 

一方的に、「これが大事だから自分はどうする?」と言われて考えることと、ゲームの中で自発的に考えだすことには大きな差があります。自発的に考えたことの方が、記憶に残るはずですし、日常の中で行動に繋がることが多いと思っています。

 

「ごみ」という入り口から勉強すると、分別しようリサイクルしよう、ごみの処理施設を見学しようで留まってしまいそうですが、普段のお買い物を考えよう、暮らしの中での自分の行動を振り返ろうという、もっと身近で「変えやすい」行動に繋げることが出来るのが、このゲームの特徴です。

 

ごみ問題を考える授業ではもちろん、「生活」の授業や「道徳」の授業などでも、環境を考えた買い物や「ものを大事にする」ことなど、メッセージを込めて広く様々な場で活用いただけます。

 

ぜひ子どもたちに、自発的に楽しく考えて学んでもらう機会を、多くの教育の場で作ってもらいたいと思います。

 

スタッフやボランティアとカードゲームは何度もテストしてきました


子どもたちと一緒に考える。

ごみへの見方を変えたい。

 

子どもたちは、未来へのアンバサダーです。今、彼ら彼女たちが、日々の生活の中から「どんな行動を選ぶか」、その選択の背景に「どんな考え方をしたのか」はとても大切です。そして、それは未来だけでなく、今の大人の行動をも変える力を持っています。

 

ごみは、その人が「ごみだと思った瞬間に」ごみになります。

 

誰かがいらない、もう使わない、と思ったものでも、使い方や使う人を変えれば、まだ価値のある資源になる可能性を秘めているのです。

 

資源を自然から採って、つくって、つかって、捨てる。一方通行のものの使い方では、これ以上美しい地球は維持できません。

 

今、子どもたちと一緒に、普段から私たちが使うもの、そして何気なく捨てているごみへの見方を変えることから、「美しい地球がつづく」未来をつくっていきましょう。

 

ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

資金使途

 

今回、クラウドファンディングを通じて集まった資金で、多くの学校現場や様々な学びの場に届けるために、カードゲームを製品化いたします。

 

私たちのもとには、ごみ問題について子どもたちにどう伝えたらいいか、地域でどう取り組めばいいか、考える・取り組むためのツールが欲しいと、全国各地からお問合せをいただいています。

 

そんな最前線で、ごみについての環境教育を進める先生方や地域のコーディネーターに、すぐに使ってもらい、そこからこのカードゲームを広げてもらうために、モデル導入してくださる現場に無料でお送りします。(すでに取り組みを決めてくださっている教育現場の方に加え、クラウドファンディング達成後には、何件か追加募集をする予定です。)

 

また誰もが気軽に遊んでみることができるように、カードゲームの一部内容を簡易版として、無料でダウンロードできるpdfデータにし、公開します。

 


最新の新着情報

このプロジェクトを支援する
(※ログインが必要です)