解体決定の小田急2200形を救い、ポッポの丘で皆の夢を叶える電車へ

この度は2200形電車救出保存プロジェクトに大きなご支援をありがとうございました。
皆様のご支援のおかげで、最終的に921名の方より1641万8610円というご支援総額を達成することができ、「2211号」をポッポの丘に、「2212号」を首都圏電車区へと、輸送・保存する資金の目処が立ちました。

さて、小田急線を走った2200形の2211号は、千葉県いすみ市にある「ポッポの丘」30両目の展示車両として向かいますが、その「ポッポの丘」31両目の展示車両として、加悦鉄道4号蒸気機関車を救うためのクラファンが昨日よりスタートしました。



加悦鉄道4号蒸気機関車｜解体の危機。ポッポの丘で愛される車両へ。

4号機関車は1921年に、現在の長野電鉄の前身である、河東鉄道の3号機として就役し、1934年に加悦鉄道に渡ったとのことです。
その長野電鉄には、今日、小田急線で活躍したロマンスカー 10000形HiSEが譲渡され、1000系「ゆけむり」として活躍しております。
私事になってしまいますが、2200形電車保存会会長である私、今井の鉄道趣味の原点となったのは、幼い日に見た、経堂検車区に佇み、地上を軽やかにしかし力強く走る小田急ロマンスカー 10000形HiSEです。
今回の加悦鉄道4号機関車の来歴を聞いた時、皆様のご支援に支えられて成立・達成した2200形電車救出保存に続くプロジェクトとして、小田急線の電車にも縁のある故郷出身の車両が続くことに、私はどこか不思議な縁を感じずにはいられませんでした。

いつの時代も、鉄道車両は人々を、街を、社会を、動かし続ける存在です。

そしてその力強く走る姿は、多くの人に夢と希望を与えます。

しかしながら、引退後の鉄道車両は多くの場合、動くことができません。
「動かす」には膨大な費用が必要となってきます。
当然、個人として取り組むにはかなりのハードルの高さがあります。

ですが、皆様の力を合わせれば「動かす」ことができます。

どうか、役目を終えた鉄道車両を「動かす」お力になって頂けないでしょうか。

そして、今回のプロジェクトの最終目標として“石炭をボイラーで燃やす、本物の蒸気を使った動態保存”を目指すという加悦鉄道4号機関車保存会の皆様の掲げるビジョンにも感銘を受けました。

私たち2200形電車保存会は、将来的に2200形電車の小田急沿線への帰還を目指しておりますが、電気機器の集合体である電車を動態保存・動態復元するハードルは非常に高いのが実情です。

蒸気機関車と電車では動態復元のハードルが異なるとはいえ、動かすことを諦めない加悦鉄道4号機関車保存会の皆様の姿勢は、私としても非常に大きな共感と共に、何らかの形で2200形を「動かす」可能性を探りたいという忘れかけていた情熱に気付かせて頂きました。

ぜひ将来の動態復元も視野に入れ、まずは4号機関車の輸送・保存が実現・成功することを、2200形電車保存会一同、願っております。

しかしながら、目標金額700万円、第二目標1200万円という目標を達成するには、皆様のご支援・ご協力が必要不可欠です。

2200形が「皆の夢を叶える電車」として、ポッポの丘で4号機関車を迎えることができるよう

そして皆様と2200形が共に、「石炭を燃やし、ポッポの丘を走る蒸気機関車」を目指すという、加悦鉄道4号機関車保存会の皆様が夢を叶える過程の目撃者となるべく

ぜひ4号機関車のプロジェクトにも、ご支援のご検討をお願いします。

加悦鉄道4号蒸気機関車｜解体の危機。ポッポの丘で愛される車両へ。