プロジェクト終了報告

2018年12月16日

2018琉球弧アダンサミットin石垣島、開催しました!

こんにちは。アダンサミット石垣島実行委員会の木下です。

12月8、9日の2日間、石垣島にて、2018琉球弧アダンサミットin石垣島を開催することができました。クラウドファンディングにて、みなさまから多くのご支援をいただき、サミットの準備を進めることができました。深く感謝申し上げます。

 

アダンサミットは石垣島の地元メディアにも多数取り上げていただき、来場者数は2日間で200人を超えました。島の自然環境、伝統的な資源利用と関わりのあるアダンについて、多くの方に興味をもっていただくきっかけになったのではないかと思います。

 

このプロジェクトにご賛同いただき応援していただいたみなさま、本当にありがとうございました。

 

アダンサミット1日目は、石垣島のにしのもり保育所の園児のみなさんによる「アダンの民話の劇」で幕を上げました。アダンをはじめ、身近な木の特徴が盛り込まれた石垣島のユニークな民話を生き生きと演じる素敵な舞台でした。アダンの苗木をを紹介するパフォーマンスもありました。その後、会場では、アダンにまつわる自然と文化というテーマで、三輪大介さん(NPOいけま福祉支援センター)「海垣と海方切」、盛口満さん(沖縄大学)「島々の植物利用―岩崎卓爾とアダン」、大田静男さん(郷土史家)「八重山におけるアダン文化史」、花城良廣さん(沖縄美ら島財団)「資源植物としてのアダン」を発表をしていただきました。

 

石垣島在住の与那原マサヱさん(アグリ・カフェ)によるアダン料理の実演では、石垣島で伝統的に食されているアダンの芽と呼ばれる部分の調理方法を見学、その後は、アダンにちなんだ唄や踊りをまじえた交流会をおこないました。地元石垣島の八重山農林高校郷土芸能部や、登野城ユンタ保存会のみなさんのパフォーマンスを楽しみました。最後は参加者みんなで円をつくり、登野城ユンタを唄い盛り上がりました。

 

にしのもり保育園の園児のみなさんによるアダンの民話の劇

 

アダンにまつわる自然と文化について、歴史や自然史、資源植物の研究といったさまざまな視点からの報告を聞くことができました

 

交流会にて、石垣島の八重山農林高校郷土芸能部のみなさんによる唄と踊りの舞台

 

アダンサミット2日目は、アダン・クラフトのデモンストレーションとワークショップがおこなわれました。糸数弓子さん(沖縄本島・工房ORI to AMI)「アダン帽子づくり」、大濱永太郎さん(石垣島・農業)「アダンござづくり」、與那覇有羽さん(与那国島・よなぐに民具)「アダンの幹をつかった民具づくり」、クージの会(竹富島)「アダンの葉でつくる玩具づくり」の方々が講師となり、それぞれものづくりの技術や知恵について、教えていただきました。アダンサミット閉会の後、午後から白保のナショナルトラストの土地に移動、海浜部にアダンの苗を植えました。残念ながら雨と風が強くあいにくの天気の中での作業となりましたが、参加者有志にてナショナルトラストの看板の周辺に約20の苗を植えました。與那覇有羽さんによるユンタで大いに元気づけられながら、島の未来を託したアダンを植えることができました。

 

アダンの幹をつかった民具づくりを紹介する與那覇有羽さん

 

アダンの葉でつくるパナマ帽子の作りについてデモンストレーションをする糸数弓子さん、熱心に聞き入る参加者のみなさん

 

アダンの葉をつかったカゴ編みを教える松竹昇助さん(竹富島・クージの会)

 

会場にはバヌアツ共和国フツナ島の紹介とアダンバスケットの展示コーナー設置しました。解説する竹川大介さん(北九州市立大学)

 

皆様からご支援いただいた資金は、今回アダンサミットin石垣島の開催・運営に使わせていただきました。ワークショップ・講師謝礼・交通費、施設利用・音響機材のレンタル、ワークショップ材料費・文具等、配布資料印刷、広報・ポスターチラシ印刷、会場展示印刷、バヌアツ共和国フツナ島アダンバスケットの購入(リターン用)に使用させていただきました。今後、報告書として冊子の作成・印刷費、リターンの送付に全額使用する予定です。

リターンの発送について、2018琉球弧アダンサミットin石垣島の報告書を作成、完成後、2019年4月をめどに開始する予定です。お知らせ頂いている住所に郵送させていただきます。今回アダンサミットにて発表されたアダンに関する知見、技術、文化について、わかりやすく共有できることを目標に、読み物として楽しめる報告書をつくりたいと思っております。
 

今回、みなさまのご支援、たくさんのあたたかいご協力により、昨年につづき2回目となるアダンサミットを石垣島にて開催することができました。アダンという沿岸植物を軸に、自然環境と私たち人間の暮らしの関係、伝統的な島の民具についての関心などに広く興味を持っていただく輪が、草の根で広がっていると感じております。アダンサミット石垣島の閉幕にあたって、次回第3回となるアダンサミットの予定について、美ら島財団の花城さんから紹介がありました。まだ確定してはいませんが、次回のアダンサミットは沖縄本島で開催しようという声があがっております。次回こそ、いよいよ、太平洋の島々からアダン文化の担い手を招待する開催が実現するかもしれません。また、これからもアダンサミットの情報を発信していきたいと思っています。わたしたち人間による活動は、沿岸の植生、自然海岸、サンゴ礁に大きく影響を及ぼしており、島々を取り巻く環境は急速に変化しています。実際に「食べる」「つくる」といった行為を通じてアダンという植物を知ることによって、漠然としか存在しなかった「自然」について、より詳細に見たり考えたりできるきっかけになるのではないかと思います。この度ご支援いただきましたみなさま、今後のアダンサミットも引き続き見守っていただければ、そしてぜひご参加していただければと思っています。よろしくお願いいたします。