2020年のプロジェクト終了をご報告いたします
このたびは私たちのプロジェクト『児童養護施設の子どもたちに夏のキャンプ体験を届けたい2020』をご支援くださいまして誠にありがとうございました。
昨夏は異例の緊張感を持っての開催となりましたが、私どもをご信頼のうえご参加くださったご家庭やご指導いただいた医療関係者ならびに地元の理解とプロジェクト支援者のお支えにより、大禍なく終えることができましたこと、重ね重ね御礼申し上げます。
今年でこの取り組みは三年目を迎え、これまでご参加いただいた子や施設から継続的な参加を望む声寄せられ、それに答える形でプロジェクトの準備を進めておりましたが、新型コロナウィルス蔓延期と重なり非常に難しい取り組みとなりました。各施設と対話を重ねていきますと、そこには子どもたちの健全な成長を望む声があり、夏のキャンプへの期待も大きいと感じられた一方で多くの施設担当者が葛藤に揺れ動く現実がありました。このような状況下、子どもたちを積極的に送り出してくださったご協力施設とともにこの夏を経験できたことの意義は非常に大きなものでした。今回は残念ながら辞退された施設からは「ぜひ参加させたいが迷惑をかけるわけにはいかない」や「来年はぜひ参加させたい」といった声が聞かれ、新たなご縁もたくさんいただくことができました。当初から漠然とした不安は少なくありませんでしたが、この取り組みに対する施設側の期待の大きさを感じることができ、また皆様からお寄せいただいた励ましのお言葉により、リーダーをはじめスタッフ一同大変勇気づけられ、最後まで力を尽くすことができました。
開催期間中の現地では、子どもたちがこれまでの鬱憤を晴らすかのように外で思いっきり遊びまわる姿を見せてくれただけでなく、寂しくて泣いている子に寄り添い自然に助け合う姿や、学校だけでは補えない共同生活から育まれる他者との関係をより深めていく様子をあちらこちらで垣間見ることができました。私たちは「人に頼る」ことを肯定的に捉え、子どもたちが困り事を誰かに伝えたり、困っている誰かに手を差し伸べたりすることで相互理解を深めて心地よい関係づくりがスムーズできるよう取り組んでいます。おこがましい表現ですが、今回のプロジェクトに関わった全ての人が、当会のめざす(スローガン)ことの「一人の例外もなく支え守り合う関係」が実体験として得られたのならそれにまさる喜びはありません。
今回のプロジェクトでは関西方面から新たな施設からもご協力をいただき、昨年を上回る24名の子どもたちを招待することができました。詳しくは11月に発送する活動報告書に掲載をいたしますので今しばらくお待ちくだされば幸いです。
取り急ぎ、この夏の様子を少しだけご紹介します。
やまびこ村9日間コース
【ご協力いただいた児童養護施設】
●社会福祉法人たかずや福祉会 たかずやの里(長野)
●社会福祉法人 旭児童ホーム(神奈川)
●社会福祉法人 和敬学園(京都)
せせらぎ村5日間コース
【参加人数】
●24名(女子12名・男子12名)
【参加コース】
●せせらぎ村 5日間
●せせらぎ村 7日間
●そよかぜ村 5日間
●そよかぜ村 7日間
●やまびこ村 7日間
●やまびこ村 9日間
せせらぎ村5日間コース
【収支報告】
●ご支援金使途
1、各児童の参加費用
2、報告書制作およびリターン発送費用
3、Ready forへのシステム手数料
そよかぜ村5日間コース
【リターンについて】
●報告書を制作のうえ2020年11月末に発送予定
そよかぜ村7日間コース
2020年9月6日 アルプス子ども会 丹野 哲郎