熱がこもらず、蒸れにくい！男性用「銃弾分離パンツ」

はじめまして。すててこ株式会社代表の笹原博之です。すててこ株式会社は「すててこねっと」という名前で下着のネット通販を営んでいます。
 

 

弊社の開発した、ちょっと変わったボクサーブリーフが、この度特許庁の実用新案として登録されました。口頭では説明しにくいのですが（苦笑）、男性の金玉に熱がこもりにくく、蒸れにくい工夫を施したパンツになっています。

 

新しい快適な下着として、自信を持って製造していきたい！と思う反面、なにぶん奇抜なパンツであること、そして本格的に製造する上でも大きなお金がかかってしまうということがあり、本当に製造して皆様に受け入れていただけるのだろうか…と正直なところ不安がございます。

 

そこで今回、多くの皆様にこの新しい下着を知っていただき、何とか世に広めていくことを応援していただけないかと考え、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

皆様、温かいご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 

 

私は小学校の頃から運動部に所属しており、社会人になってからは運動不足解消のためにトレーニングジムに通っています。根っからの汗っかきで、運動するとすぐに汗をかき、下着がベタベタになることが長年の悩みでした。

 

特に仕事中ですと、汗をかいたらすぐ着替えられるわけもなく、帰宅まで下着はそのままです。となると、一度汗をかいた下着は蒸れたり、臭ったりするわけです。

 

下着を扱う会社として、そして汗っかきで悩んできた身として、なんとかこのニオイや痒みの原因になる「股間の蒸れ」を軽減できないか？と考えたのが開発のきっかけです。

 

 

◆スポーツウェアにも合う、快適なパンツを作りたい。

 

運動をするとき、特にトップスはコンプレッション（引き締め）機能付きのシャツを着られる方も多いのではないでしょうか。コンプレッションウェアは体にピタッと密着します。この下に着るアンダーウェアに、布帛生地でゆったり設計のトランクスを履くと、見た目や着心地が合わない、ということも一つの悩みでした。

 

そこで、コンプレッションウェアに合い、かつ、通気性の良いボクサーブリーフを作ろうと、3年前製作を開始しましたが、いきなり縫製工場選びが難航しました。日本国内の縫製工場３社に話を持ち込みましたが、見積もりが高額で、かつ、試作品すら作ってもらえませんでした。

下着ですからあまり高額だと売れないと思い、生産価格を抑える為に中国の縫製会社と交渉しました。言葉も文化も違いますが、お互いの熱意が通じたのか、ありがたいことに快く引き受けてくださいました。

 

試作品の製作に取りかかり、まずは「蒸れにくい」＝通気性をよくすれば良いのではないかと考え、生地をすべてメッシュにしてボクサーブリーフを作ってみました。しかし、それだと、メッシュ部分から陰毛が見えて、全然スタイリッシュじゃなくて（苦笑）。

 

次に、陰毛が見える部分をメッシュではなくナイロン生地にしてみました(ナイロン82％・ポリエステル18％）。ナイロン生地は価格が高いんですが、ポリエステル生地よりも肌触りが柔らかくて涼しく、伸縮性が高いことから選びました。これで見た目もグッと良くなりました。

 

◆試作を重ねる中で気づいた、「冷やす」ことの重要性

 

その後、脚口をハイカットにしたり、生地をいろいろ変えてみたり、試作品を作る中で、金玉が体の外に出ているのは、生殖機能を維持する為だと知りました。

 

睾丸は、種を繁栄させる精子や男性ホルモンをつくり出すことから、男性が男性であるために必要不可欠な部分といえるが、なぜか無防備に外に飛び出している。脳や心臓などの臓器と同じく、体内におさめて保護したほうがよいと思えるが、あえて体の外にぶら下がっているのには理由がある。

じつは、精子は熱に弱い。精巣でつくられるためには、体温よりも低い34～35℃という温度環境が必要で、温度が高くなるほど精子が形成されにくくなる。つまり、体内におさめてしまうと、温度が高くなりすぎてしまうのだ。陰嚢がシワシワになっているのも、同様の理由からである。暑いときには伸びて熱を逃し、寒いときには縮むことで放熱を防ぐという、温度調節の役割を果たしている。

（雑学総研著『人類なら知っておきたい 地球の雑学 (中経の文庫) 』より引用）

書籍や文献をあたり、蒸れない、かつ熱がこもらないタイプのパンツを作りたいと考えるようになり、さらに試作を続けていきました。

 

これまでのボクサーブリーフは、男性の大事な部分、陰茎と陰嚢を、１枚の生地で覆う下着でした。しかしこの形だと、陰茎と陰嚢がくっつく為、蒸れてしまうという難点があります。蒸れることで大事な陰嚢が熱を持ってしまいますし、「インキン」などのかゆみの原因にもなります。

 

であれば、この「蒸れる」を解消する為に、陰茎と陰嚢を分離してはどうかと考えました。

上の画像のように、ボクサーブリーフの前面の生地を２重にして、奥の生地に開いた穴に陰茎を通すことで、陰茎と陰嚢を別々に収納する形になり、皮膚同士の密着による蒸れを防ぎます。

 

前面の生地をはずすと（実際の商品は縫製されているのではずれませんが）こんな感じです。

 

 

そして、実際に作成した試作品がこちらです。（ナイロン生地の試作品です。本制作時にはメッシュ生地でも制作します）

 

この陰茎と陰嚢を分離するパンツを実用新案として、2017年12月に特許庁に出願し、翌年2月に正式に実用新案として登録していただきました。

 

 

このボクサーパンツの名前について、陰茎とか陰嚢という表記は生々しいので（苦笑）、陰茎は「銃」で、陰嚢は「弾（たま）」と比喩し、銃と弾を別々に収納するパンツということで「銃弾分離型パンツ」と命名しました。

また、付けたブランド名は「ARCADIAS（アルカディアス）」。アルカディアとは「理想郷」という意味で、「股間に快適で理想的な下着を」という想いを込めています。

 

◆ARCADIAS　銃弾分離パンツ概要

 

 

 

 

・サイズ展開：子供サイズ　150cm/160cm

　　　　　　　大人サイズ　S/M/L/LL/3L/4L

詳しくは以下をご覧ください。

https://www.suteteko.net/fs/suteteko/c/sizeguide#kids-size00

 

・通常販売価格予定：2000円（税別）

・色：黒（メッシュ生地）・黒（ナイロン生地）の２パターン

このボクサーブリーフなら、股間を快適にしつつ、トレーニングウェアやスポーツウェアにも合うのではないかと考えています。また、履き心地がよく、動きやすく快適なので、スーツや制服や作業着で働く方にも、お勧めできます。

 

3年かけてようやく実現したこの銃弾分離型パンツを、ぜひ多くの皆様に試していただき、その良さを体感していただけたらと思っております。奇抜な下着ではありますが、きっとその履き心地や快適さにご満足いただけると考えています。

 

皆様からご支持をいただけましたら、今後もこの銃弾分離型パンツをさらにデザイン展開していき、合わせて蒸れにくいシャツなども開発していけたらと考えています。
これからも下着を通じて多くの皆さまに「快適さ」をお届けしてまいります。

 

温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。