プロジェクト概要

元ホームレスの人が「仲間のためのパン屋さん」になるプロジェクト!

 

こんにちは、「世界の医療団」東京プロジェクトのコーディネーターの中村あずさです。 私は大学1年の時から「ホームレス」支援活動を行ってきました。今も、ホームレス状態から抜け出した人が、仲間とともに励みながら自信を持って地域社会の一員として生活を営むことをテーマに取り組んでいます。そして今回私は、「パン作り」を通じたホームレスの人たちの社会復帰を実現します!このプロジェクトでは、「池袋あさやけベーカリー」をオープンした元ホームレスの人たちが、そこでパンの調理を行い、毎週1回池袋周辺での路上生活の方へ無料で配布しています

 

しかし、パン作りやパンの配布に関わる活動費(材料・消耗品、光熱費、交通費など)の資金が不足しています。今後も継続して活動が行えるよう皆さまのご協力をいただけないでしょうか。

 

(パンを焼いて配るために、たくさんの人に協力していただいています。)

 

私たちの活動「東京プロジェクト」

 

ホームレスの実態調査によると、日本全国のホームレスは9,576 人とされています(厚生労働省2012年)が、実数はおそらく数倍であると考えています。行政はホームレス対策事業を行っていますが、それらは全ての人にとって、特に精神障がいや知的・発達障がいを抱えた人たちに適した施策ではありません。ホームレス状態にある人の精神に関する専門家による調査によると、調査協力したホームレスのうち60%がなんらかの精神症状があることが明らかになり、半数以上に自殺のリスク、24%が特に危険な状態、32%が過去実際に自殺を企図したことがわかっています。

 

私たちは、「東京プロジェクト」と題し、精神科医、臨床心理士、社会福祉士などの専門家と一緒に、週に一回、池袋での声かけ問診や、相談会、月に二回の炊き出し、リハビリテーション、仮の住まいに案内をするなどの支援を行っています。今回のプロジェクトは、そのリハビリテーションの一環で行われます。

 

(「声かけ」をすることで、救われる人が沢山います。)

 

山田さんと頑張る「仲間のためのパン屋さん」

 

私たちのホームレス支援の活動に、パンを寄付してくれていた地元のパン屋さんがありました。ところが、店主である山田さんは、ご家族が亡くなられたり、震災をきっかけに家族が引っ越したりしてしまい、すっかりひとりきりになってしまわれました。亡くなられたご家族からは、パン作りを続けてほしいと願いを託されていたのですが、孤独な生活で意気消沈し、ついにパン作りをやめてしまわれ連絡も途絶えてしまいました。

 

そこで、元ホームレスの仲間と私たちで話し合い、一緒にパン作りをしたいと提案をしました。2011 年の夏のことです。山田さんのため、今も苦しい路上生活をしている仲間のために役に立ちたいと考えました。最初は驚いた山田さんも、一生懸命働くみんなの姿に感動し、パンを焼くオーブンや、パンを作る道具、そしてご自宅を作業場として私たちに提供していただき、毎週いっしょにパン作りをすることになりました。

 

(いつも優しくパン作りを教えてくれる山田さん。

山田さんのつくるパンはとっても美味しいです!)

 

パン屋さんが生まれるまで

 

しかし、みんなパン作りはまったくの素人。山田さん自身もパン作りの経験はほとんどなく、パンがうまくふくらまなかったり、こね加減や焼き加減が難しかったり、業務用のオーブンの使い方はちんぷんかんぷんでした。夏はオーブンの熱によりサウナ状態ですし、手探りのなか続けていくのには苦労しました。ホームレス生活を経験した人たちの多くにはなじみのないパン作りの作業の仲間を増やしていくのにも苦労しました。

 

(始めはみんな四苦八苦。仲間と協力して頑張ってきました。)

 

けれども、試行錯誤を繰り返しながら食べてくれた仲間の「おいしい!」ということばに励まされたり、詳しい人に電話で作り方を教わったり、みんなが作ったパンを食べた人が一緒に参加するようになって少しずつ盛り上がってきました。 山田さんとみんなの苦労が実り、今では、毎週のように新しいメンバーが訪れてパン作りに参加してくれるようになり、1 日200 個以上のパンを焼くまでになりました。

 

2 週間に1 回ずつあたらしいパン作りに挑戦し「シナモンロール」、「サツマイモパン」、「レーズンのパン」 「ワッフル」など、種類がふえてきました。はじめは会話もなく緊張感がみなぎっていたパン作りの場も、笑顔と話が途切れないあたたかい場所に変わってきました。

 

(写真は、美味しいと評判のウィンナーロール)

(ここで出会った大切な仲間と今ではホームパーティを開いたり、

新しい交流が生まれています!)


池袋あさやけベーカリー誕生

 

2011 年末、パン作りの腕が上がってきて、「みんなで焼いたパンがもっと食べたい!」という声があがってきました。一生懸命働くメンバーともっとパン作りをしていきたいと思った山田さんからパン屋を始めようという提案がありました。「ホームレスが作ったパンなんて食べる人はいないよ!」 という心ない言葉に傷つきながらも、では食べてもらえるためにはどうすれば良いか、衛生面での配慮について真剣に話しあいました。本職のパン屋さんにもパン作りの指導に来たいただくことになりました。 そしてパン屋の名前はどうするのか、山田さんと仲間たちで考えました。 みんなが出会った場所の「池袋」を取り入れて、お互いの孤独で暗くつらい時期が終わり、何かがはじまる、というイメージから、「あさやけ」という言葉が思い浮かびました。初めての商売のこころみに、期待と不安をこめた名前です。 そして2012 年2 月に「池袋あさやけベーカリー」が誕生しました。

 

(左の暖簾はみんなの手作り。

「あさやけベーカリー」誕生のときは本当に嬉しかったです!)

 

 

仲間と一緒に行う「パン作り」が認められるようになってきた。

路上生活している仲間のための「パン作り」で、 社会に戻る力が湧いてくる。

 

こうして、今では、元ホームレスの人はもちろん、地域の人や子ども達までみんなで作ったパンを通じて楽しい会話をするようになりました。そして、毎週水曜日の夜、自分達で作ったパンがホームレスの人たちに無料で配られます。月に1 -2 回ささやかな量のパンをイベントなどの場で販売しています。 パンのなかで人気があるのは、ご近所からいただいたみかんの皮でピールを作りパンに練りこんだ、ほんのり甘酸っぱい「みかんパン」と、「ウィンナーパン」、そして、犬の顔の形をした「チョコワンパン」です。やさしく安全な素材にもこだわった手作りパンは、元ホームレスの方や地域の人からパンのオーダーを受けるほどになりました。自分たちで考えて作ったパンが、仲間や地域の人に喜んでいただけると、またパンを作りたいという意欲にかられます。

 

(左が「チョコワンパン」表情ひとつひとつ作った人の個性が光ります)

 

あさやけ - 暗くてつらい夜は終わり、朝がはじまる -


このように、「パン作り」を通じて沢山の人とふれあい、誰かの役に立ちたいという思いを実現したり、社会の一員であるということを実感することで、生きる力やますます積極的に社会に参加していくことにつながっていきます。 医療による治療やカウンセリングも大切ですが、こうした「人とつながる」ための地道な活動が心身の健康を回復し、社会で生きていくために大切だと感じています。 しかしながら、活動を維持して継続していくのはとても大変なことです。パン屋を1 年間続けてきたものの、周りからはあまり知られておらず、わずか数人でひっそりと活動しています。 - あさやけ - 暗くてつらい夜は終わり、朝がはじまる -。 まだはじまったばかりの試みですが、みなさんの応援が頑張る元ホームレスの人たちのこころの元気を取り戻し、社会復帰していく強力な後押しとなります。 皆様からいただいた支援金は、パン作りや配布活動における活動費、ホームレス支援活動費に活用させていただきます。これからも継続して活動を行いたいと思いますので、皆さまのあたたかいご支援を宜しくお願いいたします。

 

 

<引換券について>

・お礼状

 

 

・報告書

 

・池袋あさやけベーカリー特製缶バッジ

 


池袋あさやけベーカリー秘伝の「パンレシピ」(PDF)

 

パン調理会へのご招待券
  パン作りの体験や、焼き立てのパンが食べられます。

オリジナルパンのアイデアを形にします。
  パン調理会に参加できる場合は、パンを一緒に作ることもできます。
  ご提案いただいたパンの中からひとつは必ず採用し、焼いたパンは実際に配布致します。
  評判が良かった場合はレギュラーメニューとして採用されます。

 

 

<世界の医療団について>http://www.mdm.or.jp/

「誰もが治療を受けられる未来を。」をミッションに、世界各地に医療・保健衛生分野の専門スタッフ中心に派遣し、人道医療支援に取り組む国際NGO です。

 

 


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