今年もうろうろしませんか

こんにちは。葦の芸術原野祭実行委員の川村芽惟です。

 

知床と呼ばれるこの地、斜里町で暮らして7年の時が経ちました。
葦の芸術原野祭は、今年で4年目です。ここまで行動と想いを共にしてくださった方に、まずは心から感謝を申し上げます。

 

 

本クラウドファンディングでは、今年の活動のみならず、この先３年を見据えた表現活動を発展させていくことを目標としています。

 

 

お伝えしたいことはたくさんありますが、今年も継続実施する参加型プログラム「おもいでうろうろプロジェクト」について、改めて紹介します。

 

 

 

 

みなさんの大切なモノ、写真、本などを預かり、それにまつわる思い出エピソードと共に展示する『おもいでうろうろプロジェクト』は、あしげいにとって最も重要なプロジェクトのひとつです。

思い出は、誰かが大切にしている物語、歴史の1ページです。
『おもいでうろうろプロジェクト』に寄せられるモノたちに刻まれた、名もなき物語の中に、この土地での営みや、出会いの必然性があります。

 

 

 

 

先日7/23に、町内にて「編み機」をお預かりしました。
家主がご高齢となり掃除をしているお宅に、声をかけていただきお伺いしました。
ある商店を営んでいたそのお宅は、今から２０年前に店じまいをしたそうです。当時の小学生たちは、よろずの商品を扱う商店で友だちの誕生日プレゼントを探すのが定番だったということです。家庭用編み機は昭和30年代に爆発的にヒットし、ミシンメーカーなどから花嫁道具として「一家に一台」と売り出されています。まだ編み物が買うものではなく作るものだった時代に、全国で年間100万台近くも生産されていたそうです。寒さが厳しい北海道では尚更、時間をかけて作られる編み物は喜ばれたことでしょう。

 

 

あしげい2024では、暮らしの中に埋もれていってしまうような思い出もそっとすくいとって、大切に展示していきたいと思います。
思い出がいっぱいつまったあしげい会場（斜里町旧役場庁舎=旧図書館）で、知らない誰かの思い出と出会い、触れる人たちの人生に新たな一節が加わるかもしれません。

 

 

＜森でひろった宝物と手紙＞

こちらは、遠くて行けないよー！という人にも「おもいでうろうろ」していただけたら…という考えでご用意したリターンです。

心を込めておもいでエピソードをしたためてお送りいたしますので、ご期待ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
葦の芸術原野祭2024とこれからへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。