能登半島地震で全焼｜オープンしたばかりの販売ギャラリーを再建したい

 

 

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本クラウドファンディングについて4月8日読売新聞夕刊ズームアップにて取り上げていただきました。

このほか、北國新聞夕刊、北陸中日新聞にも再起にかける思いを取り上げていただきました。

（読売新聞　冨田大介記者より許諾を得て画像を掲載しています）

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初めまして。石川県輪島市河井町在住のアトリエYo-Kuの畠中陽一・久美子と申します。

私たちのページにご訪問いただきありがとうございます。

 

地震発生直後より、全国からお見舞いのお言葉や励ましのお言葉、そしてたくさんのご支援を本当にありがとうございます。

 

 

地震後の大規模火災で全てを失い絶望しかけた私たちが、今「明日を生きる」という言葉を胸に生活再建に挑むことができるのも、皆様のお力添えがあってのことです。

この場をお借りして心より御礼申し上げます。

 

しかしながら、壊滅的な被害を受けた今回の地震ではもはや自力のみでの再建は難しいのが実情です。

 

そこで、能登和紙と漆を使ったオリジナル製品を再び制作・販売するため、皆様のご支援を賜りたく、このプロジェクトを立ち上げました。

 

たくさんの方が被災され苦しんでいる中、私たちの個人的とも言えるご支援をお願いすることに葛藤がないわけではありませんが、私たちの再建もまた能登朝市の明日に繋がるものと信じています。

 

お忙しい中お時間を頂戴し恐縮ではございますが、少し私たちの思いをお読みいただければ幸いです。

 

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本クラウドファンディングはALL-IN形式で行われます。目標金額に満たない場合もクラウドファンディングは成立となり、集まった金額に応じて当初プロジェクトに沿った内容を実行いたします。目標金額を超えて集まった場合は別途活動報告などを通じて使途のご案内をいたします。刻々と変わる状況に鑑みて、ページ内記載のプロジェクト内容が変更、遅延する場合もございますが、支援金の返金は行われませんのでご理解のほどお願い致します。一方で、完全に中止となった場合は返金致します。

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作品制作とギャラリーに込めた思い

 

私たち夫婦は朝市通りから一歩路地に入ったところでギャラリーを営んでおりました。

 

販売していたのは、能登唯一の手漉き和紙「仁行和紙」に漆塗りと手描きのラインなどを施した【漆地紋様紙】、靭皮を細工し和紙や漆を施した【インテリアアート】、さらに【手作りアクセサリー】などです。これらは全てオリジナル作品で、新しい発想から生まれたものでした。

 

 

ギャラリーは築130年の塗師造りの家屋の一部を改装したこだわりの空間。

曽祖父が明治時代に建てたこの風情ある佇まいをそのまま活かし、大規模な改装・耐震工事を終え、オープンにこぎつけたのは2023年4月のこと。私たちの長年の夢が実現した瞬間でした。

 

しかし、そこからわずか290日目の2024年元旦、夢のギャラリーは一瞬にして灰と化したのです。

 

↑住居、アトリエ脇にオープンしたこだわりのギャラリー外観です

 

↑輪島では類をみない黒漆喰の磨き壁（自宅玄関）

 

↑店内にディスプレイしていたのは塗師の曽祖父が明治時代に使っていた漆桶。蔵には天保時代のものも眠っていました。

 

全てを失ったあの日のこと

 

あの日、激しい揺れの中、裸足でかろうじて外へ飛び出しました。自身の身体はコントロールできず、音をたてて割れるコンクリートの地面に叩きつけられ、頭上には瓦が降ってきました。

土ぼこりの中息苦しさを感じながら、我が家の方を振り向いた瞬間、築130年の母屋が１階を押しつぶしました。その後津波警報を聞き、とにかく無我夢中で高台へ避難しました。

 

手にしていたのは携帯ただ一つ。

 

辺りが暗くなった頃、突如遠くに発生した赤い炎、その火が勢いを増し街の中心部を飲み込んでいく姿をただ見つめることしかできませんでした。あの凍えるような寒い夜のことは一生忘れられません。

 

地震発生から2日後、意を決して戻った我が家と我が家周辺は文字通り「焼け野原状態」・・・現実は無情でした。

家も仕事場も作品も道具も材料も・・・先祖代々受け継いだ大切な器も・・・私たちの大切な思い出も・・・ひとつ残らず灰と化し、私たちは何もかも失ってしまった現実に打ちひしがれました。

 

↑焼け残ったギャラリーのガラス扉のレール

 

↑毎年収穫を楽しみにしていた樹齢100年以上の柿の木

我が家のシンボルツリーはすっかり炭化していました

 

 

「明日を生きる」・・・再起への想い

 

避難生活が始まって数週間はただ生きることのみに必死でした。

しかし、日が経つにつれ、「私たちの日常」を取り戻したい、と思うようになりました。

 

どこから手をつけていいのかわからない現況では不安ばかりが募ります。

しかし、皆様のご支援を力に変えて、一歩ずつ前に進んでいきたいと思うのです。

 

私たちはまだ諦めていません。  

 

またいつの日か作品を世に送り出すこと、またギャラリーに皆様をお迎えすることでご恩返しできるよう、精いっぱい夫婦２人力を合わせて頑張ります。どうかどうか皆様のお力添えを何卒よろしくお願いいたします。  

 

ご一読いただき本当にありがとうございました。改めまして、皆様からのあたたかいご支援ご声援に心より感謝申し上げます。

 

  またギャラリーで皆様をお迎えできるよう、頑張ります！

 

↑ギャラリー内のショールーム

曽祖父が制作した輪島塗やコレクションの古九谷、古伊万里を大切に使っていました

 

和紙×漆　私たちのオリジナルアートについて

「漆地紋様紙」

試行錯誤の末たどり着いた輪島唯一の手漉き和紙「仁行和紙」に手描きで紋様を入れ、漆を施したものです。

色、形状、サイズ・・・様々ご用意しています。

水洗いが可能で、コースター、ティーマット、箸置きなどテーブルコーディネートアイテムとしてご利用いただける他、食品を直接置きテーブルウェアとしてお使いいただくことも可能です。

 

〈使用例〉

 

 

 

「インテリアアート」

靭皮を使って、ネット状やキューブに形成し、そこに漆を塗ったもの。

見た目は鉄のような重厚感がありますが、軽いのが特徴です。様々な場所に吊り下げたりして楽しめる遊び心いっぱいの作品です。

和室にも洋室にも溶け込み、空間をモダンに演出します。

 

 

今後の計画について

まずは住まいの確保が優先ですが、並行してどこか制作可能な場所の確保を模索しています。

作業場確保後は、可能な限り早い段階で制作に取り掛かり、随時オンラインショップでの販売を開始予定です。

 

【2024年2月1日現在の見込み】

2024年2月下旬　仁行和紙生産開始予定

2024年3月末〜4月上旬　仁行和紙納品予定

2024年4月中旬〜下旬　漆地紋様紙制作開始予定

2024年6月　オンラインショップでの販売開始予定

 

現時点で見通しは立っていませんが、アトリエ、ギャラリー再建もできるだけ早く進めたいと考えています。

 

本プロジェクトはご支援金が目標金額に届かない場合でも、いただいたお申し込み分の製品を制作しリターンとしてお届けいたします。

 

アトリエYo-Kuについて

アトリエYo-Kuは畠中陽一と久美子　夫婦ふたりで活動しています。

 

▼畠中陽一：輪島出身。都内でエアブラシを用いた現代アート画家として活動後、新しい表現を求め、ふるさと輪島にUターンし、曽祖父の立てた築130年の生家での生活をスタート。和紙と漆による独自のアートを確立、現在に至ります。

 

▼畠中久美子：横浜出身。主にアクセサリーを制作しています。

 

 

【主な受賞歴】

現代日本美術展　横浜美術館賞受賞　（「落日Ⅰ」は横浜美術館に所蔵されています）

浅井忠記念賞展　優秀賞（千葉県立美術館に作品所蔵されています）

国際漆展・石川2012 アート部門 入選

国際漆展・石川2014 アート部門 入選

国際漆展・石川2023 デザイン部門 入選

2023年テーブルウェアフェスティバル 　最優秀賞＆東京都知事賞　「花が咲く」

 

【パブリックコレクション】

横浜美術館

千葉県立美術館

川崎市民ミュージアム

 

 

↑受賞作品「花が咲く」