プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 Hola!皆さま、初めまして!


 メキシコのオアハカ州で先住民の村の子ども達にバイオリンを教えています
渡辺りえと藤巻えみと申します。

 私たちは来年3月に、村々の伝承音楽の担い手でもある子ども達と日本の徳島へ
行き、徳島で邦楽を学んでいる青少年と一緒に、お互いの伝統音楽を通じた交流や
合同コンサートを実現したいと準備しています。

 

 遠く離れた土地で生きる子ども達同士が伝統音楽で繋がり、そして双方の伝統を力強く未来へ繋げたいと始まったこの企画に皆様の応援とご支援をいただきたく、
今回クラウドファンディングを立ち上げました。

 

 

オアハカ先住民の村の伝承音楽を未来へ伝える「Automodelo」プロジェクト

 

 メキシコシティから車で約6時間、メキシコ南部にあるオアハカ州。

多くの先住民族が暮らし、マリアッチやサボテン、と言ったメキシコのイメージとは一味違う、豊かな伝統文化や生活様式が残っています。
 メキシコで最も貧しい地域の一つと言われていますが、伝統文化や芸術を大事にする土地柄で古くから様々な芸術家や才能ある音楽家を生み出しています。

 

オアハカ州都オアハカ・デ・フアレス。中央に見えるのが世界遺産サント・ドミンゴ教会

 

オアハカといえば各村の特色ある民族舞踊も有名


 しかし近年、故郷の村を離れる先住民の若者が増え、村の暮らしや文化の伝統を守る後継者が少なくなりつつあります。オアハカの村々に残る音楽も例に漏れず、多くの村で伝承者のバイオリン弾きには現在80歳を超える長老たちが増えているのです。

 

 伝承音楽の後継者がいないことや貧しさゆえに消えつつあるバイオリンの音を先住民の村々にもう一度響かせたいと、2013年にメキシコ在住で徳島県出身のバイオリニスト、渡辺りえとオアハカの民族音楽学者や伝統音楽家たちによる伝統音楽保存のためのチームが生まれました。

 

 これは2014年の講習会の様子です。

 

 オアハカ各地の村での調査や音楽講習会を経て、バイオリンの歴史を持つ6つの村から6人の青少年が選抜され、将来の伝統音楽のリーダー達を育成する「Automodelo(アウトモデロ)」プロジェクトの定期講習会が始まりました。

 

Automodeloプロジェクト参加者のひとり、イッチェルの故郷テソアトラン村

 

 2015年からは毎月、オアハカ州都近郊にある文化センター(Centro de las Artes de San Agustín Etla)にて講習会と発表会が行われるようになりました。

 その結果、6人の生徒は各々の村の生徒達に伝統音楽を教えるようになり、スタートから5年目の今日、オアハカ奥地の村々で再びバイオリンの音がするようになったのです。

 

村のイベントで演奏するデニフロール


 またメンバーたちはオアハカ伝統音楽の演奏家としてメキシコ国内でコンサートを開催するようにもなっています。


Automodeloプロジェクト紹介動画:

https://www.facebook.com/amigosdeliagoydelcfmab/videos/2203968939842655/
 

Automodeloのメンバー達(中央はルベン・ルエガス、一番左は渡辺りえ)

 

徳島から来た邦楽尺八奏者と、オアハカの伝統音楽との出会い

 

 「Automodelo」を始めた渡辺りえがメキシコ各地で開催している日本伝統音楽交流コンサートと講習会、そこに2016年と17年の2回、徳島在住の尺八奏者山上明山がゲストとして招かれました。

 2016年はオアハカ市サン・パブロ文化センター、メキシコシティの国立自治大学のホールにて現地の伝統音楽家や日本文化に興味がある青少年を対象に各3日間の講習会とコンサートを無料で提供し、その様子は現地のテレビ局に取り上げられるなど好評を得ました。
 2017年は弟子の庄野文哉も加わり、3ヶ所(オアハカ州文化センター、チアパス州サンクリストバル市文化センター、メキシコ国立自治大学)で講習会や文化紹介講演会、そしてオアハカの伝統音楽を奏でるAutomodeloの子供たちとのジョイントコンサートも開催しました。

 

2017年チアパス州での講習会の様子


 このメキシコでの活動をきっかけに、日本で邦楽を学ぶ若者たちと離れたメキシコ、オアハカの伝統音楽を学ぶ子どもたちが音楽を通して繋がり合い、その体験をコンサートなどで多くの方と共有できたらという想いが生まれたのです。

 

 その想いはあっという間に山上明山やAutomodeloの指導者・メンバーの中で高まりました。そして山上明山が代表を務める邦楽藤浪会の主催で、2019年3月にAutomodeloの子どもたちの訪日と、徳島で邦楽を学ぶ青少年たちとの伝統音楽交流やコンサートの実現に向けて、今回の企画が立ち上がりました。

 

 徳島県、阿波銀行、在日本メキシコ大使館のご後援もいただくことになり、現在邦楽藤浪会とオアハカのAutomodeloメンバーを中心に準備を進めています。

 


ー 邦楽藤浪会 ー
2012年設立。徳島県石井町出身の尺八奏者、山上具視(明山)代表を中心に、日本伝統音楽を世界へ、そして次世代へ伝承することを目的とする。 設立時から現在に至るまで徳島県内の公立中学、高校での邦楽の授業を実施。徳島県を始めとし、国内外で交流を目的とする演奏会、及び講習会を開催。

http://www.facebook.com/Hougaku-Fujinamikai-邦楽藤浪会-741128526017677/

 

 

来日する子供達と徳島県内の邦楽を学ぶ青少年との交流や共同稽古、二つの伝統音楽のコラボレーションを含めた音楽のコンサートを行い、また地域の伝統文化が残る山村(東祖谷)を訪れ、お互いの文化、芸能を体験しながら、受け継がれている双方の伝統文化の価値を再確認できるような場を作りたい

 

 今回来日するのはメキシコ伝統音楽合奏団としても活動する「Atutomodelo(アウトモデロ)」のメンバーと指導者たち。オアハカ州6村から選抜された6人の民族音楽伝承者(12歳~29歳) と指導者(伝統音楽家、民族音楽学者)を合わせ計11名のグループです。

 

□ 各村の音楽伝承者であり、Automodeloのメンバーたち

 

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写真中上から時計回りに
・ケッツァリ(12歳) トラウイトルテペック村出身
父はミヘ族、母はサポテカ族という彼女は、ミヘ語を習得しながら只今、日本語も勉強中。日本のアニメも大好き!

・デニーフロール(13歳) タマスラパン村出身
デニーは伝統バイオリンの長老に弟子入りを許された村唯一の伝承者。伝統料理なども上手な彼女は笑顔が素敵な村の人気者。

・イッチェル(14歳) テソアトラン村出身
アメリカ生まれだが、両親が不法滞在で検挙されメキシコに強制送還された。やむなく家族全員で祖父出身のミステカ族の村、テソアトランへ。

そこで彼女の心を勇気付けたのが祖父の村の音楽。今ではバイオリニストとして、村の音楽を演奏するようになりました。

・アダリッド(19歳) リオ・グランデ村出身
父はアフロ系オアハカ人で楽器なら何でもこなす音楽家。
家族バンド(父がギター、叔父パーカッションとボーカル、妹3人はそれぞれサックス、バイオリン、パーカッション)で彼はバイオリンでソリスト。即興演奏を得意とする。
普段はおとなしい彼だが演奏するとアフロの乗りで聴衆を惹きつける、そのギャップが面白い。

・マネ(14歳) サン・ミゲル・パニストラウアカ村出身
現在、父の出身地テソアトラン村に住んでいる。イッチェルとは歳も同じで大の仲良し。母はチャティーノ族、陽気で踊りやパーティーが大好き。

・グループのまとめ役、ウーゴ(29歳) サン・マテオ・デル・マール出身
普段は小学校の先生。3歳の娘をもつお父さんでもあるため、グループのまとめ役。家系は代々祈祷師で、彼もその能力を受け継いでおり、手相なども頼めば見てくれる。村の伝統舞踊の伝承者でもある。

 


□ Automodeloの運営・指導者

・渡辺りえ
チアパス州在住バイオリニスト。アカデミア•ユリコ•クロヌマ 元バイオリン講師。
マヤ系先住民ロックグループ “サク•セブル” 元メンバー。現在バイオリン片手にチアパスとオアハカ両州の村々を訪ねて後進の指導に従事している。

・ルベン・ルエンガス
オアハカ在住の伝統楽器演奏家、民族音楽学者。オアハカ•メキシコ伝統音楽団「Pasatono」( http://www.pasatono.com/ )を主宰。「Automodelo」創設者。

 

・藤巻えみ

オアハカ州在住バイオリニスト。アカデミア•ユリコ•クロヌマ 元バイオリン講師。元青年海外協力隊 グアテマラ音楽隊員。元オアハカ州交響楽団メンバー。現在はAutomodeloを始めオアハカにて広くバイオリン指導に携わる。


・その他指導者2名

 

 

 Automodeloプロジェクト指導者代表、渡辺りえより 

 

 幼少時にバイオリ二ストで後に恩師となる黒沼ユリ子氏の著書「メキシコからの手紙」(岩波新書)を読み、その時メキシコの先住民が騙され続けて来た歴史を知り、将来何らかの形で彼らの力になりたいと決心しました。

 

 1985年黒沼氏によって主催された日墨交流コンサートツアーに参加し、その時の体験がきっかけとなり高校時代に単身でメキシコへ留学。その後米国留学を経て、山あり谷あり•••10年前よりチアパス州マヤ系先住民の村で暮らしています。

 そして村の子供達に私がバイオリンを教えていたところ、民族音楽学者ルベン・ルエンガスからオアハカ州の先住民の村での音楽講習会にバイオリン講師として誘われ、これがメキシコ国内で初の試みである先住民伝統音楽のリーダー育成プロジェクト「Automodelo」が始まるきっかけとなりました。

 

 現在日本、メキシコに限らず多くの若い世代が自分たちのアイデンティティーを見出しにくくなっている気がします。このプロジェクトは古くから伝承されてきた音楽を通して、私たちの存在の意義を問いかけてくれます。

 演奏者そして演奏を聞いてくださる聴衆の方々全てを一つにしてくれる伝統音楽との出会いに感謝すると共に、一人でも多くの方々にこの大地の讃歌をお届けしたいと思っています。

 


□ 日本訪問スケジュール(予定)

日本での滞在は2019年3月12日~22日の11日間。宿泊は主にホームステイや合宿所の予定です。

3月10日(現地時間)オアハカ出発

 

3月11日(現地時間)メキシコシティ出発

 

3月12日(以下日本時間)成田空港到着後、羽田空港へ移動し徳島へ。

 

3月13日 鳴門を訪問。ホストファミリーによる歓迎会。

 

3月14日 石井町役場、教育委員会を訪問。高浦中学校にて演奏会と練習会。

 

3月15日 徳島県庁を訪問。石井中学校にて演奏会と練習会。

 

3月16日 徳島県石井町中央公民館「いしい藤ホール」にて邦楽を学ぶ地元の青少年との伝統音楽の合同練習会。

 

3月17日 ホストファミリーとのお別れ会。大神子海岸へ移動。

 

3月18日〜19日
 徳島県三好市にある山間の村、祖谷(いや)に移動し、祖谷の子供たちとの交流会と演奏会。徳島とオアハカに共通する過疎化を辿る村々の課題について考える。

 

3月20日 いしい藤ホールにて合同練習会とコンサートリハーサル。

 

3月21日 午前中〜 最終リハーサル。

 14:00~ 石井町中央公民館 いしい藤ホールにて、日墨伝統音楽コンサート(入場無料)

 

オアハカでの定期発表会の様子


 Automodeloメンバーによるオアハカの暮らしに根付く伝統音楽演奏や、邦楽を学ぶ徳島の青少年との共演を楽しんでいただけるよう準備をしています。

 今回の交流コンサートでは両国の友好を記念して、徳島とオアハカそれぞれの子供達が作曲したメロディーを紡ぎ一つの曲として完成させた作品も披露する予定です!この曲作りには徳島出身の作曲家、住友紀人さんがアドバイザーとしてお手伝いして下さっています。
 聴衆参加型の体験コーナーとして先住民族の笛や打楽器体験、阿波踊りとメキシコ舞踊のコラボなどもただいま企画考案中です!

 

3月22日 予備日

 

3月23日 徳島空港よりオアハカへ一団帰国。

 

 

□ 予算について

 

 このプロジェクトにかかる支出は340万円を見込んでいます。

 

内訳:

1. 旅費:オアハカの先住民族の村から徳島までの往復(計11名) 230万円

2. 滞在費(10日分の食費及び徳島県内移動費):50万円

3. 練習会場レンタル料他、音楽活動費:10万円

4. その他滞在にかかる雑費(旅行保険、通信費など):20万円 

5. 販売用CDなどの制作費:30万円

 

 現在、徳島県、及び阿波銀行から助成金を頂くことが決定しており、その助成金(計100万円)と、今回のために製作中のAutomodeloのCDやバッグの販売などの売り上げを予算に充てる予定です。またメキシコ国内での助成で5名分の旅費の補助をしていただける見込みで、旅費に関しては捻出する目処がついています。

 しかしメキシコで集める資金では両国の物価の違いもあり、日本での滞在費用全てを出発前までのメキシコ国内でのCD販売などのみで賄うのは難しい状況です。

 

そのためこのクラウドファンディングで本プロジェクトに必要な費用の、特に日本滞在にかかる費用をご支援をいただけたらと思い、立ち上げました。

 58万円のご支援をいただいた場合、Readyforの手数料8万円、支援者様へのリターン費用7万円程を引いて、43万円を滞在中の支出に使わせていただきます。

 

 

日墨交流と伝統音楽を担う次世代の育成

 

 日本とメキシコ、邦楽とオアハカの伝統音楽の合同練習などを通じた交流や、ホームステイ、及び合宿やコンサートの経験は、双方の子供達にとって自分たちの学んでいる伝統音楽や土地の文化を見直すきっかけになると思っています。

 遠く離れた場所でそれぞれの伝統音楽を学ぶ同世代の子どもたちの交流、共に奏でることで生まれる “つながり” が彼らの視野を広め、これからの自分の音楽との向き合い方により価値を見出してくれたら幸いです。


 中学校訪問や合同コンサートなどで少しでも多くの方に、Automodeloや徳島の子供たちによる両国の伝統音楽体験を楽しんでいただき、遠く離れたメキシコと日本の繋がりを共有し、また、お互いの文化の理解を経て、オアハカ、徳島双方にとって伝統を大切にする次世代が育つ手助けになることを願っています。

 

 本プロジェクトの成功に向けて皆様の応援、ご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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・プロジェクトの終了要項
2019年3月12日~2019年3月23日までの間に、メキシコからの一団が来日し、一連のイベントの開催、一団が帰国したことをもってプロジェクト終了とします。

 

・関連事項
*返金について 
個々のイベントについて、天候その他の事情により止む終えず予定通りに開催出来ない場合は、滞在日程の範囲内で延期を検討しますが、状況により延期不可能な場合は中止とします。 
今回のクラウドファンディングによるサポートは、成田空港到着後からの日本国内での滞在全体に架かる諸経費に利用する目的のため、滞在中に予定している個々のイベントの変更や中止等による返金は出来ません。 
但し、今回のプロジェクトがメキシコ、オアハカ出発前に中止となり、渡航がキャンセルになった場合は全額返金いたします。

 


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