余生を過ごす牧場！新たなる放牧地を

引退馬や養老馬が過ごす牧場アヴニールファームとは

 

アヴニールファームは2020年3月大阪府和泉市仏並町にて、家族経営の個人事業主として開業。

2021年9月には、特定非営利活動法人（NPO法人）として法人化いたしました。

 

大型トラックの運転手として働いていた現在の理事長と、同会社にて勤務していた夫が脱サラをし、娘と３人で馬の養老牧場として開業いたしました。

娘は馬の専門学校を卒業、理事長は過去に乗馬クラブに通っていたものの、日常生活の多忙さから馬とは疎遠に。夫は、動物が大好きなものの馬と言えば、競馬を楽しむ程度でした。

 

そんな私達が馬の牧場を開業・・・なぜ？とよく聞かれます。

 

過去辛い時期に、馬に癒され乗り越える事が出来ました。そんな馬といつか関わる仕事が出来ればと思い、月日が経過。時間や経済的にも少し余裕がでてきた、このタイミングで家族に相談。

家族のあと押しもあり、良しっ！と決断いたしました。

当初は小さな牧場で、馬を1、2頭ほど飼養し、週末になれば子供達に馬にふれあいに来てもらえればと考えていました。

しかし、開業に向け進める中で、競走馬の引退後、ほんの一握りの馬しか寿命を全うできない事を知りました。あまりにも辛く残酷な話で、悲しみに溢れました。また同時期に、そういった馬達を救う活動や高齢な馬達が余生を堪能できる場所を、作ってみてはどうか？という話に、迷うことなく賛同し、再び夫に相談。夫も仕事を辞めて手伝うよと言い、一気に開業に向けて突っ走りました。

但し、開業資金も豊富にあるわけでも無く、所有していた家や車、２人の退職金を全て使い、何とか馬を迎え入れる事が出来る形に。

そして、沢山の方々の助けや出会いがあり、仕事を辞める決意をしてから約半年後、5頭の馬を迎え入れ無事開業。

”馬達が余生を堪能できる牧場”、アヴニールファームがスタートしました。

 

アヴニールファームでは、養老牧場として高齢馬のお世話はもちろんの事、自馬や怪我・病気など治療や休養が必要な馬達を積極的に受け入れてきました。

また、観光牧場として、沢山の方々に馬の魅力を伝える為、ふれあい・体験乗馬・イベント開催・セミナー開催・ポニー出張なども行っております。

また、学習牧場として、研修生の受入れ・職業体験・スキル向上の為の馬の提供（テーピングやマッサージ）などを行っております。

コンセプトである『希望ある未来を』を実現する為、人と馬が共に力を合わせ、幸せな馬生を送ることが出来る牧場を目指しております。

 

 

＊地元警察の地域安全活動にポニーの親子と参加

 

 

▼前回のプロジェクトの御礼

 

前回実施いたしましたプロジェクト、

【引退馬・養老馬が余生を過ごす牧場・拡大の一歩はここから！】では、目標金額を上回る、201万円・146人の沢山の方々に、御支援いただき、真にありがとうございました。

https://readyfor.jp/projects/avenirfarm

 

＊ズルフィカールと理事長の小田上　都美

 

皆様の御支援により、非常に水はけの良い放牧地が完成いたしました。以前は、雨が降ると水たまりが無くなるまで、2,3日必要だった馬場も、今では2、3時間あればすっかり水も無くなり、馬を放牧に出してあげる事が出来る、高環境な放牧地となっております。馬達が駆けまわったり、砂浴びを堪能したりする姿を沢山見かけるようになりました。

御支援いただきました方々には、本当に感謝の気持ちしかありません。

 

 

＊砂浴びをするズルフィカール

 

＊気持ちよさそうに居眠りする、”眠りの帝王”ハヤテ

 

 

▼より良い環境を目指して

 

アヴニールファームでは、馬達が少しでも放牧場でのんびりと時間を過ごせるように、開業から放牧場の増設に力を入れてまいりました。開業当初、2ヶ所しかなかった放牧地ですが、現在は6ヶ所にまで増加いたしました。放牧地を増設するうえで必要な、場所の確保や設備投資においては、私どもの日々の収益の中では到底まかなえない金額が必要な為、皆様にご支援をいただいたり、預託料金の前払い金等を活用させていただいたりと、皆様方にお力と協力を得ながら実施してまいりました。

そんな中、約１年前からあらたなる放牧地として土地約２８００㎡を賃借し、荒れた状態であった場所の放置ごみや雑草を拾い、沢山のクローバーの種を撒き、春を楽しみにしながら整備してまいりました。

 

【放牧地予定地　Befor】

 

【放牧地予定地　After】

 

そして今春、沢山のクローバーが地面を覆い、馬にとっては絶好の草場に生まれ変わりました♪

但し、周囲には柵が無く簡易的にロープで囲い、スタッフが時間のある時にだけ草場に連れて行ってあげている状況です。

馬達は、草場に行く事がわかるようで、非常に軽快に向かっていきますが、そんなに長時間は一緒にいてやることが出来ず、いつもこの場所に放牧地を作ってあげたいと思っていました。

 

そこで今回のプロジェクトでは、このクローバーの草場に放牧柵をしっかりと建てて、馬達を自由に放牧してあげたいと考えています。

この草場に放牧地を２ヶ所、それから草場に隣接した畑を砂地の馬場にし、合計３ヶ所の放牧地増設を計画しています。

プロジェクトが成功し完成すると、放牧地が現在の６ヶ所から９ヶ所に増加させる事ができ、所属する馬達の多くが放牧場で1日の大半を暮らすことが出来ます。また、この草場では、養老馬を中心とした馬達が、草を食べながら、より快適な時間を過ごせる事が出来るようになります。この綺麗な緑の草場を、皆様と一緒に、より快適な放牧地にグレードアップ出来れば、馬達にとってこれほど嬉しいことは無いと思います。どうぞ、御協力宜しくお願いします。

 

 

【資金の使い道】

　・放牧地の柵購入費（一部在庫所有の柵を使用します）　

　・畑を放牧地にする整地工事と柵の打込み（草場は整地致しません）　

　・川砂10ｔ✕2台分　・フェンス柵

 

 

今後のアヴニールファームといたしましては、今まで以上に、怪我、病気の馬や高齢な馬達を積極的に受入れいれると共に、馬と人との繋がりを強くするべく、里親制度の導入、複数人で馬をシェアするシェアオーナー制など、馬好きな方々が、馬との距離を少しでも縮める事が出来るような活動に力を入れて実施してまいります。また継続して、子供達が馬の事を好きになってもらえるような機会を創出する活動（無料イベントやふれあい）、子供達の心のケア活動など、馬の魅力を存分に伝えていければと考えております。

スタッフ一同、馬達が余生を堪能できる牧場として、より一層努力を続けてまいります。

今回のプロジェクトの成功が、馬達の幸せに繋がると確信して、是非、皆様方と一緒に成功させたいです。

どうぞ、御支援のほど、宜しくお願いいたします。

 

アヴニールファーム公式HP