プロジェクト概要

今年で20周年を迎える三浦綾子記念文学館。
三浦文学作品を生み出した"心臓部分"を後世に残していくために。
 

ページをご覧いただきありがとうございます。三浦綾子記念文学館にて常務理事(事務局長を兼務)をしている難波真実と申します。

 

三浦綾子記念文学館は1998年6月13日、全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられた、「民営」の文学館です。三浦綾子の文学の仕事をたたえ、ひろく国の内外に知らせることを願って建てられ、今年で開館20年周年を迎えます

 

三浦綾子_伊豆大島にて

 

20周年を記念して、三浦綾子・光世夫妻の思いが詰まった場所である、“口述筆記の書斎”の復元展示を行うプロジェクトが立ち上がりました。

 

書斎の移設復元自体は、今年の9月に無事完了しました。そして今、書斎の展示をさらに臨場感をもって皆様にご覧いただきたいとの思いで、AR機能の設置(※書斎展示の空間にスマートフォン・タブレット等をかざすと、動画が表示される機能)を進めております。

 

しかしながら、書斎の移設復元をするだけでも、資金面の負担が大きく、AR機能の設置となるとさらに厳しい状況です...。

 

そこで今回、皆様からご支援をいただき、開館20周年記念事業として『三浦文学作品を生み出した"心臓部分"を後世に残そう』というプロジェクトの大きなひと押しをしていただけないかと、クラウドファンディングを立ち上げました。

 

三浦綾子の作品と人柄に魅せられた一人のファンとしても、何としてでもこのプロジェクトを成功させたいという思いがあります。どうか温かい応援をお願いいたします。

 

記念館外観

 

北海道を代表する文学家、三浦綾子の"物語”をここに。

 

三浦文学を生み出した源泉は、三浦綾子自身の人生とその生き方、二人三脚の夫婦愛の物語にあります。その人生と執筆の現場である三浦家は、作品そのものに次ぐ最大の遺産と言えるものでしょう。

 

なかでも二階の書斎は寝室であり、涙を流して書いた"口述筆記"の場であり、心をこめて手紙を書いた場でした。

今回書斎を復元することによって、三浦文学の核心と魅力を体験的に知ることを可能にします。文学館の他の全ての展示に優って、それは来館者の心を打つものとなるでしょう。そして、ここにしかない“物語”との出会いを、ぜひ経験していただくことを切望しています。

 

ここから生まれた物語があった。
ここで営まれ紡がれた愛の物語があった。
そして、ここから始まる希望の物語があることを。

 

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三浦綾子・光世夫妻

 

 

◆“口述筆記”とは何か?

口述筆記とは、作家が声に出して文章を語り、それを文字に記録してまとめる手法のことです。代表作の一つ『塩狩峠』を執筆していた頃に綾子からの提案で始められ、以降のほぼすべての作品でこのスタイルが用いられました。綾子が立ったり座ったり歩いたりしながら口述するのを、夫の光世が「はい」と相づちを打ちながら丁寧に書き取られていく様は、まさに、「あ・うん」の呼吸で、それ自体が芸術のようであり、映画監督の山田洋次氏からも絶賛されたほどでした。

◆なぜ、"口述筆記”だったのか?

三浦綾子は17歳から24歳までの7年間、小学校の教師をしていましたが、1945(昭和20)年8月の敗戦によって教育の価値観の根本が変わり、ショックを受けると同時に教師としての責任を感じ、翌年に教師を辞めました。その後ほどなく肺病にかかり、13年間にわたる療養生活を送りました。脊椎カリエスを併発し、約7年間はギプスベッドに寝たきりとなり、寝返りさえ打てないほどの病状でした。

 

しかし、恋人(死別)や家族・友人たちの献身的な支えがあり、後に夫となる三浦光世との出会いもあって、奇跡的に病状は回復し、治癒しました。そして、結婚。雑貨店を開くまでになりました。

 

その時に出会ったのが、朝日新聞の記念事業の社告です。小説の募集でした。わずか一晩で着想して物語の骨格を作り、丸1年かけて、約1,000枚の原稿を書き上げました。毎晩、お店を閉めてから、寝床に這いつくばって、冬は凍ったインクを突き崩しながらの執筆でした。そして、奇跡の入選。無名の主婦が成し遂げた快挙に日本中が驚き、人の内面を鋭くえぐり出した、手に汗握るストーリーが話題を呼びました。それが『氷点』です。すぐに映画化、ドラマ化され、氷点ブームが巻き起こります。

 

一躍、時の人となった三浦綾子は、作家として歩みを始めます。三浦商店をたたみ、執筆に専念しました。しかし、結婚するまで13年にわたる療養生活をしていた三浦綾子。無理は続きません。手や腕などにしびれを感じ、書くのが辛くなっていました。そこで試したのが口述筆記です。夫の光世に協力してもらったところ、案外スムーズにゆくことがわかり、このスタイルが定着していきました。光世も綾子の作家活動を支えるため、営林署を退職。公私共にパートナーとして歩む決意をしたのです。

 

 

どうして今、書斎の移設復元をすることになったのか。

 

2015年に当財団が三浦家家屋の遺贈を受けてから、この貴重な資料をどのように活用すればよいか、時間をかけて様々な角度から検討してきました。

 

夫妻が作品を生み出した“口述筆記の書斎”は、全国的にも稀な空間であり、文学的にも希少価値の高いものです。また、それのみならず、三浦文学のテーマを具現化した場という意味で、人々にとっては希望の象徴と言っても過言ではないでしょう。


検討の結果、この“口述筆記の書斎”をしっかりと後世に遺し、希望と喜びを味わう場所として大切に守っていくことにしました。そのため、現在の三浦綾子記念文学館の隣接地に分館を建設し、そこに移設・保存する計画を立て、開館20周年記念事業の大きな柱として位置づけております。

 

三浦綾子記念文学館_第一展示室

 

 

皆様からいただいたご支援で、三浦綾子と光世が向かい合って話をし、執筆する様子を収めた様子がご覧いただけるようになります。​

 

今回皆さまからいただいたご支援で、現在の三浦綾子記念文学館のすぐそばに移設復元した“口述筆記の書斎”にAR機能を設置いたします。

 

書斎は、当時の広さと間取りはそのままに、書棚、長机、本、掲げられた大きな額、床の間も、忠実に再現し、臨場感あふれる空間に仕上げられております。

 

今回設置するAR機能ですが、書斎そばの写真に、スマートフォン・タブレット等をかざすと、三浦綾子と光世が向かい合って話をし、執筆する様子を収めた動画が表示されるようにいたします。

 

今回、その費用の一部だけでも補填させていただけたらと思い、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

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三浦夫妻の愛に根ざした生涯を形にして、永く広く伝えていきたい。

 

この書斎は、三浦文学作品の誕生には欠かせない場所であったと同時に、一方で、読者たちを励まし、慰めを与えた源泉でもありました。

 

三浦夫妻のもとには、全国から手紙がたくさん届きましたが、彼らは時間を割いて丁寧に返事を書き続けました。執筆の前にまず祈り、人のために涙を流す綾子と光世の生き方が、そこにあらわれています。

 

夫妻からの返事を読み、生きる希望と喜びに満たされ、心と命が救われた人がどれほどたくさんいたか知れません。綾子自身、13年にもわたる療養生活を続け、自殺未遂を経験し、真実の愛によって立ち直った経験があったからこそ、失意にある人を放ってはおけなかったのでしょう。

 

私たちは、この三浦夫妻の愛に根ざした生涯を形にして永く広く伝えていきたい、その一心でこの事業に取り組んでいきます。

 

三浦綾子記念文学館は1998年6月13日の開館以来、三浦文学に表現される“ひかり・愛・いのち”のテーマを伝えてきました。20年を経てその意義はより一層その重みを増していくように思われますし、これからもなお、永く未来に伝えていかねばなりません。

 

そのため、開館20周年記念事業としてこのプロジェクトを行い、新たな出発点として取り組むことで、地域文化の振興と発展という社会の負託に応えていきたいと思います。

 

皆さまからの温かい応援をよろしくお願いいたします。

 

 


◆三浦綾子とは?

三浦綾子は1922(大正11)年に北海道旭川市で生まれ、1999(平成11)年に亡くなるまで旭川に住み、書き続けた、北海道および日本を代表する作家です。1964(昭和39)年、朝日新聞社の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選し、華々しいデビューを果たしました。その後、『塩狩峠』『ひつじが丘』『細川ガラシャ夫人』『泥流地帯』『母』『銃口』などをはじめ、85にのぼる作品を生み出しました。

◆三浦綾子記念記念文学館について

三浦綾子記念文学館は1998年6月13日、全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられた、「民営」の文学館です。三浦綾子記念文学館は、三浦綾子の文学の仕事をたたえ、ひろく国の内外に知らせることを願い、多くの人々の心と力をあわせてつくられました。それはまた、三浦文学を心の豊かな糧(かて)としてのちの世に伝えていくことを目的にしています。

 

JR旭川駅東側南口から約1.3km。車で約3分、徒歩で約20分。「氷点橋」「三浦綾子・文学の道」を通って「見本林」へ。三浦綾子のデビュー作であり代表作の『氷点』の舞台に建っています。

 

■ 税制上の優遇措置について
 
【税制優遇あり】のコースを選択しご寄附をいただくと、以下の税制優遇を受けることができます。

公益財団法人(平成22年1月25日認定)として、当団体へのご寄附寄附金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。(寄附金控除の詳細については、下記をご参照ください。)
 
寄附者様への税控除(損金算入)が認められておりますので領収書を発行送付致しております。確定申告などの際には、領収書と「税額控除に係る証明書」(当団体のHPをご確認ください)が必要です。
 

個人の場合
2,000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。

※一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
 

法人の場合
「寄附金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。


詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。


※備考
・寄附金受領日は、12月19日(水)付け(Readyforから公益財団法人三浦綾子記念文化財団への入金日)となります
・寄附金受領後、公益財団法人三浦綾子記念文化財団より「寄附金受領書」を発行いたします

 

※【税制優遇あり】のコース以外のお礼の品がリターンに入っているものを選択いただいた場合は、寄附金受領証明書の発行ができず、上記には該当いたしませんのでご注意ください。
 

 

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