大感謝! 授賞式とトークイベント、無事に終了しました
多くのところが新年度を迎え、新たな挑戦に向かって一歩を踏み出し始めた頃でしょうか。NGOは必ずしも4月に入職するわけではありませんが、海外の現場にインターンとして渡航する知人もいて、これからの楽しみが増えているところです。
さて、みなさまからの多大なるご協力を頂戴したお陰で、2022年度アーユスNGO新人賞の授賞とトークイベントを無事に終了することができました。受賞者3名については以前お伝えした通りですが、改めてご紹介するとともに、メッセージやトークイベントについて、そして今後の取り組みについてもご報告いたします。
◎みなさんのご協力のお陰で、アーユスNGO新人賞を3人の方にそれぞれ20万円の賞金と共に授与することができました。
アーユスだけでは、2人の方にそれぞれ10万円の賞金をご用意するのが精一杯でしたが、みなさまのお陰で次の3人の方に20万円の賞金と共にお贈りすることができました。
NGOの仕事といっても多様です。今回は、海外の現場で活動する人、海外と日本をつないで運営管理をする人、そして日本国内で理解と支援を集めることに邁進する人と、職種も多様。でもみなさんが口を揃えておっしゃるのは、1つの事だけをやっていていいわけではないということです。多様なスキルを求められ、時には打ちのめされそうにもなるとか。当初描くイメージよりも、業務は多岐にわたり地味なんですよね。
でも、「世界中の人が安心して暮らせる社会づくり」を目ざす気持ちのもとに、それぞれの現場に誇りを持って取り組まれているのがわかりました。
さて、改めて受賞者のみなさまのプロフィールと共に、受賞後に寄せられたメッセージをご紹介します。
☆佐久間晶子(さくま・あきこ)さん
特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会
海外事業担当
【プロフィール】
高校時代から国際協力に関心を持ち、大学で国際関係学を専攻。一般企業勤務を経て、開発コンサルタント会社でJICAプロジェクトの業務調整を行いながら、公衆衛生学修士(MPH)を取得し、シェアではカンボジア事業担当として2019年7月から子どもの栄養改善のプロジェクトに従事している。
【授賞メッセージ】
この度は、大変ありがたくもこのような賞をいただきまして、誠にありがとうございます。ご支援いただいた皆様や関係者の皆様に、心より感謝を申し上げます。
シェアには2019年の夏に入職しておりますが、正直まだまだと感じる部分ばかりですが、ここからさらに皆さんの思いにお応えできるように成長していきたいと思っています。
たくさんの方々に支えていただいていることの感謝を刻みながら、より一層真摯に原点に立ち返って、小さくても誰かの健康や未来につながる、世界を変えていく大切な活動を信じて、これからも励んでいきたいと思います。ありがとうございました。
☆スディプ・ダハルさん
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
国内活動グループ ファンドレイジング担当
【プロフィール】
ネパールの田舎で生まれ育ち、首都カトマンズの大学で学ぶ。発展途上国の様々な問題に直面しながら、その問題についてもっと学びたく2013年に来日し、宇都宮大学大学院でネパールの農村開発、発展途上国の経済問題、社会問題について研究した。大学院終了後、民間企業に勤務。高校時代からの「だれかのために働きたい」という思いを実現させたく、2022年2月にシャプラニールに入職。
【授賞メッセージ】
このたびは輝かしいNGO新人賞をいただき、ありがとうございます。ネパールの田舎で生まれ育ち、発展途上国の様々な社会問題、経済問題に対しての自らの経験、日本の大学で学んだこと、研究したことに対して少しでも形にできたのではないかと思っております。活動を始めてから1年以内でこのような賞をいただけることは私の将来への皆様の期待だと思っておりますので、皆様の期待に対応できるように心かけて参ります。本日いただいたこちらの賞は私に対しては今後の活動に対しての、エネルギーの源になりますのでこれからも、貧困のない社会、格差のない社会とみんなの可能性が開花する社会を目指して、皆様と共に力を合わせて参りたいと思います。どうぞ、引き続きこれからもよろしくお願いします。
☆割田元輝(わりた・げんき)さん
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
レバノン事業担当
*割田さんはレバノンからオンラインにて授賞式に参加されました。
【プロフィール】
高校生のころに世界の貧困や格差に関心を持ち、大学在学中に国際的なテロの脅威が高まったことを受け、中東のパレスチナ難民、シリア難民のこれまでの歩みや現在の生活について知り中東での活動を志す。大学卒業後現職に入職し、国内勤務を経て2019年7月よりレバノン事務所で勤務。レバノン事務所駐在員としてこれまで物資配布、教育、保健、メンタルヘルス事業に従事。人々の声に耳を傾けながら難民家族が心身ともに健康に生活できる未来の実現を目指す。
【授賞メッセージ】
このたびはこのような名誉ある賞をいただき大変うれしく思います。レバノンでの弊会の活動とそれに関わる弊会レバノン事務所スタッフ、提携団体スタッフを評価いただき、その代表として賞をいただいたという風に捉えております。自らも難民であり、困難な生活を強いられる中で途切れることなく活動を続け、支援を必要としている人々に寄り添い続けている現地スタッフに最大限の敬意を表したいと思います。また、これまで人道支援の現場で活動し、支援活動の基盤をつくりそれをこれまで長きにわたってつないできた先人たちにも感謝したいと思います。今後もそうした多くの人の努力が実を結ぶようより一層謙虚に、精進していきたいと思います。
授賞式でのスピーチを、当日の雰囲気と共に動画で味わってください。
◎「未来への挑戦2022 アーユスNGO新人賞受賞者に聞く」を開催しました
受賞者3人の方に登壇いただき、それぞれが思う社会への理不尽さや、それを変えていきたい思いを伺いました。
こちらのページから、当日の音声を聞くことができます。
https://ngo-ayus.jp/activity/training/ayus_seminar/22award_rookiestalk/
◎みなさまからのご協力は以下の通り活用いたしました。
新人賞受賞者への賞金 200,000x3=600,000円
授賞式の配信サポート 110,000円
賞状など備品消耗品など 17,789円
印刷費・発送費 76,388円
READYFORへの手数料 133,890円
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合計 938,067円
皆さまからご支援頂いた870,000円は、全額、上記のアーユスNGO新人賞および授賞式関連に使用させて頂きました。
◎ギフトはただいま製作中!!
3月16日に授賞式を終えたのち、受賞者のみなさまらメッセージを送っていただき、写真を整理し、ただいま報告書を作成中です。出来上がり次第、みなさまのお手元にお届けします。
予定より遅くなりましたこと、お詫びいたします。
◎引き続きNGOルーキーたちを応援します!
2023年度もアーユスNGO新人賞の応援を、クラウドファンディングで募る予定です。
先日、ある大学生との会話の中で、
「今の若い人たちは内向きと言われますが、海外のことや社会の仕組みを知る機会があまりないんですよね。知らないから、外に目を向ける機会も生まれないんじゃないでしょうか」という言葉が心に残りました。
何かをしたい、この世界の不条理をどうにかしたい、ひいては自分たちの未来を、次の世代の未来を暮らしよいものにしたいと、挑戦する人たちを後押しするためにも、「アーユスNGO新人賞」は続けていきたいと思います。
どうぞ今後とも宜しくお願い申しあげます。