私の「人生のストーリー」が、誰かの力になる｜サポーター紹介＠世田谷（土）ブランチ

 

新卒で入社してから約35年間、ひとつの会社で働いてきました。

CSR（企業の社会的責任）部門への異動をきっかけに、さまざまな社会課題に触れる機会が増え、特に日本の子どもたちが抱える困難な状況―精神的幸福度の低さや自殺率の高さなどに関心を持つようになりました。そうした中で、企業の一員として間接的に社会に関わるのではなく、一個人として、子どもたちと直接向き合いたいという思いが強くなってきました。

 

ちょうどその頃、会社が支援している団体のひとつであったB4Sの活動を知りました。

親を頼れない子どもたちの「巣立ち」を支える取り組みに強く惹かれました。

とはいえ、私には資格も現場経験もありません。あるのは、社会人としての経験。そ

して、高校生たちの話に耳を傾け、共に悩み、認め合いたいという思いだけ。

 

そんな時、B4Sのボランティアの説明会で「いろんな考え方や経験を持つ大人が参加し互いに学び合う」という姿勢に触れ、肩書きや専門性ではなく、今の、そのままの自分でも力になれる―そう背中を押された気がして、応募を決めました。

それから活動を始めて今年で5年目になります。

 

活動を通じて得た気づきは数え切れませんが、一つ挙げるなら「成功談より失敗談のほうが盛り上がる」ということ。しくじったこと、やらかしたこと、それでもなんとかなったよ―そんな話こそが、子どもたちとの距離を縮め、信頼を築くきっかけになります。誰にでもあるその生身の失敗談が、ここでは大いに活かされます。

私の「人生のストーリー」が、誰かの力になる。そんなふうに感じられる場所が、B4Sにはあると思っています。

 

ルカ

現非常勤公務員。二児の母、元気のもとはヨガ、おにぎり、読書そして80年代の洋楽ロック