バングラデシュでは線路沿いにスラム街が形成されています。
ちなみに電車は2〜3時間に一本程度でスピードもそこまで早くはないです。

 

バングラデシュの場合、農村の仕事が無いために都市へと出てくる人が多いのですが、肝心の都市の方に安定した仕事があるわけではないので、このようにスラムが形成されていると考えられます。

 

スラムはとても不衛生で、初めて行ったときはハエの多さに驚きました。とにかく多い。

しかし、実は、それ以外はあまり気になるところがありませんでした。あとは皮膚病の人が少し多いかなという印象です。

当時はスラムについての知識が乏しく何が問題なのかよく分かって無かったんだと思います。

 

とりあえず、不衛生が原因で皮膚病になってしまうのは良くないということだけ考えることができたような気がします。

 

しかし、よくよく考えてみると(帰国後、色々と勉強して分かったことなんですが)、あそこで暮らすことが、いかに大変かということに気づかされました。

 

きれいな水がなければ、身体も食べ物も洗えない。すぐにお腹を壊してしまうだろうし、赤ちゃんだったら脱水症状で亡くなってしまうことだってあるでしょう。

 

まともな食事もとれないのに、最底辺の労働市場で過酷な競争を強いられる。元気な若者はあとどれくらいたくましく生きていられるのでしょうか。

 

違法な労働(麻薬の売買や運送)にかり出されることもある。

 

きわめつけは、いつ家がなくなるか分からないということでしょう。

あそこに立てられた家々は違法であるため、警察はいつでも撤去することができます。将来バングラデシュが経済的に発展しインフラ整備に本格的に取りかかろうとするとき、彼らに居場所はあるのでしょうか。

 

無慈悲な撤去が行われることが無いように、彼らが貧困層である前に一人の人であるということを、感じ、考える必要があると思います。

 

アートTシャツ・プロジェクトは、そんな経済的な貧困層を個として感じることができるものでもあります。

 

新着情報一覧へ