筆者が最後にたどり着いたユートピア、京都。その美しい風景を皆さまへ

 

 

 

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。京都の「葵 ホテル＆リゾート」の会長を務めております根岸良子（ねぎしよしこ）です。

 

公認会計士試験に合格したあと、財務コンサルタントとして、京都の金融機関の顧問を仰せつかり、以来たびたび京都へ来るようになりました。最初のころは、それまでの仕事の拠点だった東京とは全く違う世界に戸惑いましたが、紹介されて訪問した老舗企業の町家の美しさに魅了され、そのことが私の人生を変えてしまいました。

 

 

約25年前、京町家を旅館にするプロジェクトを立ち上げました。まさに町家旅館の黎明期で、町家旅館経営のパイオニアになりました。まだOTA（予約サイト）などがなかった時代、客室を販売するためにブログを立ち上げ、京都の美しい写真をたくさん撮って投稿し、「京都」＆「町家」＆「宿泊」のキーワード検索で常にトップ3に入るようになりました。これが、京都の写真を撮るきっかけになりました。

 

しかし、写真撮影は常にうまくいったわけではありません。情報収集してベストプレイスに出かけるのですが、桜が咲いていなかったり、モミジが散っていたりで、期待を裏切られることが多々ありました。タイムリーな情報にアクセスすることがいかに大切か、痛感しました。

 

多くのガイドブックやネット記事には、どこの地域にどんな神社仏閣があるのかは掲載されていますが、その記事からどの季節にどんな自然との出会いがあるのかは伺い知ることはできません。いつ訪問したら京都の美しい自然と出会えるのか、たくさんの人に知ってもらいたいと思うようになり、Facebookに写真を投稿するようになりました。

 

在京の際には、業務に支障をきたさないように、ほぼ毎日早朝に写真を撮りに行きFacebookへ投稿することが日課になりました。次第に写真をご覧になった読者の方から、これらの写真を書籍化してほしい、という声が届くようになりました。

 

 

 

 

写真集出版を決意したきっかけは、Facebookの投稿でした。

 

私は自分で撮り溜めた写真を自分のFacebookに投稿し始めました。コツコツ日記のように投稿を続けていると、いつの間にかたくさんのストックが。それを見た友人から「本にしたら？」とアドバイスをいただいたことをきっかけに、せっかくならとオンデマンド版で、経営している旅館の客室に置きはじめました。

 

 

当初は京都観光にいらしたお客様の一日を少しでも良くするお手伝いができれば、と非売品として置いていたのですが、嬉しいことにたくさんのお客様から「写真集がほしい」というリクエストをいただきました。それなら書籍化して出版しよう、と思ったのが今回のプロジェクトを立ち上げたきっかけです。

 

 

 

この写真の最大の特徴は、春から夏にかけての京都の美しい観光スポットのお写真がカレンダーのように日付順に掲載されている、という点です。

 

例えば…

 

 

上述のように、「3月下旬なら哲学の道から西方向に姫桜を見ることができる。」などリアルな情報を実際の写真とともにご覧いただくことができます。概ね外れなし、の観光が可能になります。また写真集を見て、ここへ行きたいな、と思ったら写真掲載日を参考にして旅程を組めば、期待どおりの景色を見ることができるでしょう。（ただ年によって開花時期が多少ずれるので、今年は1週間早い、等の情報を参考にして訪問日を調整していただければと思います。）

 

私自身観光地に頻繁に足を運び、何度も肩透かしにあったからこそ、「いつ、どこへ行けば」がわかる情報はニーズがあると思いました。ネットでは、いろいろな観光スポットの見頃等が掲載されていますが、それを頼りに訪問しても、外れてしまうことがたびたびあります。「いつ、どこへ行けば」というリアルな情報は、観光を楽しむ上で大切な情報です。

 

私はプロのカメラマンではありません。しかし、美しい京都を愛する気持ちは誰にも負けないと自負しています。その私の眼がファインダー越し（今ではスマホのレンズ越し）にとらえた感動のフォトの数々を、日記のように掲載する。そのことによって、観光の旅程を計画する皆様のニーズにマッチする書籍になると思います。

 

なお、今回は春夏版の制作となりますが、秋冬版も追って発刊したいと考えています。

 

 

京都に通うようになり40年（うち10年は東京と京都の半々暮らし）、5年前に京都に引っ越し、お墓もつくって、ようやく京都人のはしくれになりました。身近すぎるがゆえ地元の人が気がつかない京都の魅力、元東京人だからこそ見つけられた京都の美しさを、この写真集に詰めてお届けしたいと思います。

 

 

 

書籍化への挑戦を決意したものの、オンデマンド印刷では1冊（290ページ）約1万円の費用がかかります。多くの方に届けるためにはオンデマンド印刷では高すぎるため、印刷会社に大量の印刷を依頼し、手に取りやすい価格まで下げてご提供することが必要だと痛感しました。

 

私はこの写真集の書籍化を通じて利益を得たい、とは考えておりません。ただせっかく友人やお客様のリクエストから始まったこの挑戦を自己完結してしまうのではなく、制作の段階から多くの方の期待を載せた写真集にしたい、その想いからクラウドファンディングの実施を決意いたしました。

 

 

京都が最も美しい春、その感動をぜひお届けしたいという想いから、上記スケジュールの通り、2025年2月リリースの予定で取り組んでいます。

 

桜の美しさには、いろいろあります。道路沿いにたくさんのソメイヨシノが並んでいる様も良いですが、京都の桜は、神社仏閣が借景となって美しさが際立つという特徴があります。それぞれの場所で、美しさは異なります。だからこそ、たくさんの桜名所を、ベストタイムに訪問していただきたいと思っています。

 

 

 

 

この写真集を通じて、京都の美しさの再発見をしていただきたいと思っています。私は、京都に来るようになって40年になりますが、まだまだ新発見に溢れる日々を送っています。よく、「京都はくせになる」といわれています。歴史がある（日本人のDNAがある）、文化がある、食事は美味しい、美しい景色がある、来るたびに違う魅力を見つけてしまう、また来たいという感情が沸き上がる、ところです。

 

私は皆様の「また来たい」のお手伝いをしたいと思っています。今回は書籍版ですが、より多くの方に届け続けるために、ゆくゆくはネット版や、旅館業組合等を通じて同業の方々にもご提供していきたいと考えています。

 

またクラウドファンディングを通じてご支援くださった皆さまとは、今後も京都の魅力について意見交換をしていくなど、末永くご縁を結んでいければ大変うれしく存じます。ご希望があれば、京都巡りの際のおすすめコース等について、メールでアドバイスも行っていきたいです。

 

皆さまからのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

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