山形の「紅花文化」を未来に繋ぐ、講演と展示会を開催。

山形の「紅花文化」を未来に繋ぐ、講演と展示会を開催。

支援総額

664,000

目標金額 500,000円

支援者
69人
募集終了日
2019年5月31日

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<5月13日追記>

 

皆さまからの温かいご支援をいただき、目標金額50万円を達成することができました。

 

「山形の『紅花文化』を未来に繋げていきたい!紅花の魅力を多くの方たちに知ってほしい!」という私たちの思いをご理解いただき、また受け止めてくださった支援者の皆様に深く感謝します。本当にありがとうございました!

 

スタート時は不安でいっぱいでした。私たちの取り組みに賛同してくださる方が果たして現れるのだろうか…と。 掲載初日にご支援があった時は感動しました!

 

日を追って支援の輪が広がり、6月に開催される「紅花の魅力を学ぶ講演と展示会」に期待をお寄せくださる方々のお気持ちが手に取るように伝わってきました。

 

残り期間も短いですが、ここからネクストゴール70万円を目指したいと思います。

 

今回のイベントの不足分10万円と、次回イベント(紅花染体験)開催費用に10万円充てさせていただきたいと思っています。 「最上紅花をいつくしむ会」のメンバーひとりひとり、「紅花の守人」としての気概を持って、これからも活動してまいりたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

※次回イベントについて、詳細が決定しましたら新着情報にてご報告いたします。

 

 

花に携わって40年。もっともっと紅花の魅力を伝えたい

 

はじめまして、「最上紅花をいつくしむ会」代表の長瀬 正美です。

 

私は40年にわたって、昔の方法を取り入れて紅花栽培と紅餅作りをしています。先人が遺してくれた紅花加工の伝統技法を守りながら、紅花文化を地域の方々と共有し、次世代に繋げていきたいという思いで続けてきました。

 

紅花は山形県の県花ですが、その歴史・生産・色等の奥深い魅力について、知っているようで知らない人が意外にも多いのです。

 

そこで、たくさんの方にこの花の魅力を知ってもらおうと、2015年に「最上紅花をいつくしむ会」を立ち上げ、現在10名で紅花について伝える取り組みを始めています。

 

その一環として、2019年6月11日〜16日に「紅花の魅力を学ぶ講演と展示会」を開催いたします。

 

クラウドファンディングを通して、開催費用をみなさまにご支援いただきながら、多くの方に紅花のことを知っていただき、紅花文化を未来に繋ぐきっかけになればと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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形県の県花、紅花とは

 

紅花はキク科の植物で、7月上旬に可憐な花を咲かせます。その花色は黄色から徐々に紅色に変わっていきます。

 

世界中には多くの品種が存在しますが、そのほとんどが油をとるのに適した品種です。しかし「もがみべにばな」は、450年前から山形で栽培されている在来品種で、染料に適した赤い色素の多い品種です。

 

紅花には黄色と赤の2種類の色素が含まれていますが、赤い色素は紅花花弁にわずか0.5パーセントしか含まれていません。そんな紅花の赤色は大変貴重なものとされ、古くから染料や化粧紅、また、代々の皇室行事の際に使われてきました。

 

シルクロードを通って日本に伝わってきた紅花。山形には、山寺を建立した慈覚大師円仁が伝えたという伝説があります。

 

 

 

花を知ること、それは山形の歴史と文化を知ること

 

江戸時代の初期から、山寺の寺領地では紅花栽培が行われました。のちに最上川流域に広がり、最盛期には山形の紅花は全国生産量の50~60%を占め、質・量ともに日本一と言われました。

 

紅花は最上川舟運と北前船を介して上方へと運ばれ、多くの富を山形にもたらしました。山寺と関係の深い比叡山と縁故のある近江商人と地元の紅花商人が紅花交易の中心となり、山形の文化と経済を牽引してきました。

 

その栄華は、豪農・豪商の屋敷、上方文化とのつながりを示す調度品、贅を尽くして収集された雛人形や紅花染の衣装などからうかがい知ることができます。

 

 

 

しかし、明治以降、化学染料の普及や安価な中国産の輸入によって紅花栽培は衰退、更に戦時の食糧作付統制により途絶えてしまいました。

 

そこから時が経って、昭和24年。農家の火棚から一握りの種子が発見され、山形市出羽地区の人々の努力と熱い想いから山形県在来種「もがみべにばな」が蘇りました。

 

 

り育てた「最上紅花」が、日本遺産に

 

山形の紅花栽培は、江戸時代と同じような手順で行われ、種まきや花摘み、収穫した花びらの紅餅への加工など、すべてを手作業で行います。

 

4月中に播種し、その後間引き、除草、培土、倒伏防止の支柱立て。7月に入ると花摘みが始まり、その後加工、採種があり作業は8月上旬まで続きます。

 

生産者は、その技術を伝承し「最上紅花」を守り育てています。その姿が認められ、昨年度「山寺が支えた紅花文化」が日本遺産に認定されました。

 

「花ねせ」の様子。黄色のものはその日に摘んだ紅花で、
赤いものは1日から2日で発酵が進みだんだん濃い赤になったものです。

 

花びらを発酵・乾燥させてつくった染色用素材となる「紅餅」

 

 

花の魅力を学ぶ講演と展示会を開催

 

私たちはかつて紅花で栄えた山形の中心市街地、紅花の市が開かれた七日町から十日町に近い「gura」を会場に、紅花の歴史・生産・色等の紅花の魅力を学ぶ展示と講演会を開催することにいたしました。


紅花の最初の一輪が咲くのは、半夏生(今年は7月2日)と言われています。

 

その半月ほど前のタイミングでこのイベントを開催し、市民の皆さんに改めて紅花にまつわる様々なことを知っていただきたいと思っています。

 

【日程】2019年6月11日(火)~16日(日)
【会場】gura(山形市旅籠町2丁目1-41)

    街なかホール“きんこん館♪ ”

    JAやまがた本店会議室
【展示】▶︎紅花の歴史的資料
    ・武田家の江戸後期「紅花絵巻」全図の写真
    ・旧家に残る資料や文書
    ・昭和初期の紅花栽培の写真
    ▶︎紅花生産に関わる道具等
    ▶︎紅花染の布や着物
    ▶︎口紅(伊勢半)
【講演】紅花の歴史、紅花生産のあゆみ、紅花の色、紅花の薬効
【実演】伊勢半による口紅の実演

 

 

「gura」は山形市民から寄贈された「旧木村邸」跡地に建設された
山形市の歴史・文化・伝統工芸などを発信する拠点です。

 

 

上紅花をいつくしむ会メンバー

 

▶︎長瀬 正美(農業)

身近に貴重な伝統文化があることに感動した思いは、今も薄れるどころか紅花の持つ奥深さにますます惹かれています。

現在は、総合学習の一環として地元の小学校で紅花学習のお手伝いをしたり、一般市民を対象に紅花の普及活動に取り組んでいます。先人が遺してくれた紅花加工の伝統技法を守りながら、紅花文化を地域の方々と共有し、次世代に繋げていきたいと取り組んでいます。

 

 

 

▶︎佐久間 政子(染房瓶屋)

 

山形県花の最上紅花は私にとって染の材料としては特別な存在の花であり色です。この頃紅の古着物を見るたびに、大切な家族に着せたい心からの思い(魔除けや招福)を色に重ねていることが伺えることを感じます。人の心は昔も今も変わらないものだと思います。この思いを大切にしながら家族で紅花を育て、様々な表情の紅色に染め上げたいと思っております。

 

 

▶︎白鳥 宰(工房まゆはき)

 

35年前、置賜紬の染織りで初めて出会った紅花。当時手に入れられたのは中国産の乱花でしたが、染めた紬はそれなりに綺麗でした。その後の長いサラリーマン生活で感じた“切り捨ての社会”に違和感を感じ、「残すべき文化」に価値観を見いだして定年と同時に最上紅花栽培加工を始め今日に至ってます。従来の枠にはまらない栽培方法や紅花の利用方法などにチャレンジしてます。

 

 

寺が支えた紅花文化を全国に

 

一度は途絶えかけた紅花。今も江戸時代の絵巻物に描かれているのと同様の手法で生産・加工されています。

 

紅花の染料としての価値と魅力、紅花染の色の素晴らしさを多くの方に知っていただき、日本遺産の「山寺が支えた紅花文化」が認定された山形県から発信していければと思っています。

 

紅花に関心を持っている方はもちろんのこと、紅花を知らない方にもお越しいただき、紅花の魅力を知っていただけると嬉しいです。

 

 

 

精込めてつくったお品をリターンに

 

丹精込めてつくった紅花染のお品、紅花摘みをイメージしてつくった小寸こけしをリターンとしてお届けします。紅花を身近に感じていただけると嬉しいです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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プロフィール

昭和54年より戦前から紅花栽培を続けている古老の指導を受け、40年にわたって紅花栽培、紅餅作りをしています。また、総合学習の一環として地元の小学校で紅花学習のお手伝いをしたり、一般市民を対象に紅花の普及活動に取り組んでいます。 多くの方に紅花の魅力を知ってもらおうと、2015年に「最上紅花をいつくしむ会」を立ち上げ、紅花について伝える取り組みをしています。

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リターン

10,000


【おすすめ】選べる紅花染のかわいい小物

【おすすめ】選べる紅花染のかわいい小物

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・紅花染の小物(下記から一つお選びください。)
 ①さるこ(魔除け) 
 ②ほおずき(縁起物)
 ③巾着

*いずれも4~5㎝位の掌にのる大きさです。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

3,000


お礼のメール

お礼のメール

・お礼のメール

支援者
26人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

10,000


【限定10個】工房まゆはきの小寸こけし「紅花摘みこねこ」

【限定10個】工房まゆはきの小寸こけし「紅花摘みこねこ」

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・工房まゆはきの小寸こけし「紅花摘みこねこ」
  (高さ10.5㎝、幅3.5㎝)

支援者
6人
在庫数
4
発送完了予定月
2019年6月

10,000


紅花摘み体験&お土産(7月上旬に山形市の紅花畑にいらしていただける方限定)

紅花摘み体験&お土産(7月上旬に山形市の紅花畑にいらしていただける方限定)

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・紅花摘み体験(代表長瀬の紅花畑で7月上旬に実施)
・お土産(紅花または長瀬生産のトマト)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

10,000


紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。

支援者
25人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

20,000


【限定20名様】旅行のお供に、宝石入れ「花衣」

【限定20名様】旅行のお供に、宝石入れ「花衣」

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・紅花染の花衣(宝石入れ)
  *7㎝×8㎝位の大きさです。

支援者
1人
在庫数
19
発送完了予定月
2019年6月

30,000


【限定13名様】お使いやすい2色染、紅花染のスカーフ

【限定13名様】お使いやすい2色染、紅花染のスカーフ

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・紅花染のシルクスカーフ(約85㎝×153㎝)
  下記から一つお選びください。
   ①紅花と生藍 (10名)
   ②紅花とうこん( 3名)

支援者
2人
在庫数
11
発送完了予定月
2019年6月

30,000


紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

50,000


【限定2名様】紅花染の高級きびそショール

【限定2名様】紅花染の高級きびそショール

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・紅花染のきびそのショール(約56㎝×220㎝)

支援者
0人
在庫数
2
発送完了予定月
2019年6月

50,000


紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

100,000


紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

紅花を未来に。最上紅花をいつくしむ会を全力応援

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

500,000


【限定2名様】紅花染のシルクの大判ショール

【限定2名様】紅花染のシルクの大判ショール

・お礼のメール
・イベント会場にお名前を掲載(ご希望の方のみ)
・紅花染のシルクの大判ショール(約132㎝×220㎝)

支援者
0人
在庫数
2
発送完了予定月
2019年6月

プロフィール

昭和54年より戦前から紅花栽培を続けている古老の指導を受け、40年にわたって紅花栽培、紅餅作りをしています。また、総合学習の一環として地元の小学校で紅花学習のお手伝いをしたり、一般市民を対象に紅花の普及活動に取り組んでいます。 多くの方に紅花の魅力を知ってもらおうと、2015年に「最上紅花をいつくしむ会」を立ち上げ、紅花について伝える取り組みをしています。

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