ご寄付による全寄贈分の発送が完了しました！

２０２４年３月６日午前１１時に、ご寄付による全寄贈分の発送が完了しました。

昨年１１月２７日にクラウドファンディング成立と同時に、ご購入による応援分の発送は開始し順次発送完了となりました。

寄贈分に関しては最終的に６３冊分のご寄付が集まりました。
当初は数学辞典の寄贈なら諸手をあげて受け入れてもらえると思っていました。

クラウドファンディング成立時（ネクストゴール・延長に入る前の時点）では３１校分の支援が集まりました。まず最初に３１校＋予備４校の計３５校をリストアップし受け入れ打診の郵便を発送しました。

ところが受け入れを表明していただけたのは１３校（３７％）だけでした。　
なんと、３校（９％）が寄贈不要との返答でした。
また、最初は学校のリストアップの方法が悪く、手紙を出した３５校のうち２校が生徒がおらず現在休校中の状態でした。
残り１７校（４９％）からは返信すらありませんでした。

第１弾の受け入れの３７％というのは、たまたま低かっただけだったと思い、第２弾の受け入れ打診を郵送しましたが、逆に寄贈受け入れ校は２０％を割る始末。さすがに営業で鍛えてきた私でも心が折れそうになりました。

最終的に１４５校に郵便での寄贈案内を出し、４６校からの寄贈受け入れを快諾していただきました。寄贈受け入れ率は２９.９％ですが、これはあくまで、郵便を出した２週間後くらいにＦＡＸまたはメールで再打診を行っての数値です。つまり郵便だけだともっと低い返答率だったのです。寄贈不要（拒否）も４.１％あり、半数以上の学校は、メールでお返事だけでもと文面でお願いしていましたが、まったくの無回答でした。

学校によっては「教育委員会に訊いてください」と言われ、教育委員会に訊ねると「各学校に訊いてください」と言われる始末。

ただ、寄贈受け入れに積極的になれないことには事情もあるようです。ある学校長から「（寄贈には関心があるが）寄贈を装った紛らわしい商法がある（寄贈のはずが後になって代金を請求されたりする事例があるので、確認したいことがある）」と連絡を受けました。

寄贈作業は想定していた数倍の時間と労力がかかってしまいましたが、『中学数学用語と公式スーパーサポート』をご支援いただいた皆様からの寄付によって、本書を多くの中学校に届けることができ、そして、断裁処理から救うことができたことを深く感謝しています。

７００余冊の在庫すべてをなくすことはできませんでしたが（今回のクラウドファンディングで減らせた在庫数は約１００冊ですが）、同じプロジェクトを何回か繰り返すことによって、本書を断裁処分から確実に救えるのではないかと考えています。

近々「せっかくつくった中学数学辞典を裁断処理（紙ゴミ）にはしたくない！」の第２弾を立ち上げると思います。その際は、情報の拡散にお力添えいただければうれしく存じます。

取り急ぎ今回のクラウドファンディングの全寄贈作業が完了したことを、ここにご報告申し上げます。

ありがとうございました

１７出版
代表　中野吉宏

（追記）
基本的には寄贈対象校は離島・山間部・過疎地の全校生徒１００名未満の学校をリストアップしました。ご寄付いただいた方からの寄贈先指定校（９校）へも打診を行いましたが、返信・受け入れがあったのは２校となりました。また、全校生徒が１０名に満たない極小規模中学校から「１人１冊もらえないか」という打診があり、ご寄付いただいた方の了解のもと発送いたしました。また、４教育委員会に打診し１教育委員会を通じて９校に寄贈したこともあわせてご報告いたします。