ガーナ120人の子どもに学用品を届け、家族100世帯に農業トレーニングを行う!

ガーナ120人の子どもに学用品を届け、家族100世帯に農業トレーニングを行う!

支援総額

2,128,000

目標金額 2,000,000円

支援者
184人
募集終了日
2013年8月21日

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2013年07月31日 21:49

18歳の母ジャネットちゃん 

 

こんにちは。白木朋子です。各地で大雨の被害が続いているようで心配ですが、

みなさんいかがお過ごしでしょうか。


今日はみなさんに、ガーナの村で出会ったひとりの女の子のことを

お話したいと思います。


彼女の名前はジャネットちゃん。18歳です。
ゴッドフレッド君と同じく、私たちがプロジェクトを行ってきた、

クワベナ・アクワ村の中学校を昨年卒業し、高校へ進学しました。

 

学校で会った彼女は、元気で活発な女の子。
英語が得意で、ちょっとませた子という印象で、

いつも英語で話しかけてくれたのでよく覚えていました。

 

そんな明るい彼女の姿とは裏腹に、波乱万丈の18年間を歩んでいました。

実は彼女には3歳の娘がいます。

 

ガーナ南部の海に面したケープコースト州に生まれた彼女は、

おばさんの家に預けられ暮らしていました。ガーナでは親戚の家で

育てられることはよくあることです。

 

10歳までは学校に通っていましたが、ある日突然、ガーナ中部に

位置する経済都市クマシに引っ越すことになりました。そこでは

路上で水を売る仕事をすることになりました。

 

ケープコーストの村では10歳で中学校に飛び級するほど頭がよかった

ジャネットちゃんでしたが、学校には行きませんでした。

「学校に行かない」と抵抗すれば、ケープコーストの村に帰して

もらえると思っていたそうです。

 

しかし、村に帰れる様子がないまま3年の月日が過ぎました。

おばさんと2人で一日約2,500円は稼いでいましたが、稼いだ

お金をジャネットちゃんがもらえることはありませんでした。

 

村に帰りたかったジャネットちゃんは、おばさんからお金を盗んで

自力で村に帰ることを企てました。ある日おばさんが目を離した

すきにお金を奪って逃げようとしましたが、見つかってしまい、

慌てて逃げようとした時に転んで前歯を折ってしまいました。

頭も強く打ったので病院に運ばれました。


お父さんが病院に迎えに来て、一度はお父さんが働いていた

カカオ農園の地主の家に預けられましたが、その後お父さんの

故郷である、クワベナ・アクワ村で家族と一緒に暮らすようになりました。


小学校6年生に編入したあと、クワベナ・アクワ村にはまだ中学校が

なかったので、隣村の中学校に通いました。中学校では男の子と

よく遊ぶようになりました。お父さんはそれが気に食わなかったようで、

「もうおまえの教育の面倒はみない」といって、学校で必要なものや

服などを買ってくれなくなりました。


10代の女の子がおしゃれに興味を持つのは世界共通です。ジャネット

ちゃんも人と違ったものを持って、人気者になりたいと思っていました。

 

学校にいろんなものを持っている子がいたので「どうしてそんなに

買ってもらえるの?」と聞いたところ、その子の男友だちを紹介されました。

23歳くらいのカカオ農家の人だったそうです。


いつしかジャネットちゃんはその男性の家に入り浸るようになりました。

そしてある日妊娠してしまいました。お父さんは怒って、ジャネットちゃんを

家から追い出しました。


こうして生まれたのが娘のジセシアちゃんです。15歳のジャネットちゃん

にとって、出産は大きな痛みを伴う経験でした。今では彼女は後悔して

いると言います。同じ年ごろの女の子たちが同じ過ちを繰り返さないように、

年下の子たちに自分の経験を話しているそうです。村の男性が性的欲求を

満たすために、お金やモノを若い女の子に与えて妊娠させるということが、

実はガーナの村では頻繁に起きています。


その後ジャネットちゃんはおばあさんの家で暮らしました。ちょうど娘が

歩けるようになった頃、ACEのプロジェクトが村で実施されるように

なったそうです。そうして村に中学校もできました。


お父さんは彼女を見放しましたが、お母さんは子育てを助けてくれた

ので、彼女は再び村の中学校に通うようになりました。ただし、生活を

成り立たせるためには、火曜日は学校を休んで、市場に野菜を売りに

行かなければなりませんでした。「毎日とても疲れていた」と

彼女は振り返ります。


それでも彼女は一生懸命学校に通い、中学校を卒業しました。

ダンスも得意な彼女の夢は、女優になることです。

いま彼女は、高校で一生懸命勉強を続けています。

 

「実は、子どもを連れて村を出て、ひとりで生きていこうと思っていました。

もし村を出ていたら、たぶん売春婦になっていたと思います。そういう人を

何人も見てきたから。でもそんな時、ちょうど村でプロジェクトが始まり

ました。そのおかげで、わたしは村に留まり、中学校を卒業することが

できました。」

 

元気なジャネットちゃんの姿からは想像もつかないほど壮絶な彼女の

経験を聞いて(実はもっと細かいストーリーがあります)、わたしは

胸が苦しくなりました。そして、ガーナの農村が抱える課題の多さにも

圧倒されました。

 

一方で、わたしたちが村で活動を行ったことで、ひとりの女の子の

人生を救うことができたということを知り、活動してきてよかったと、

心から思いました。

 

ひとりの人の人生を変えてしまうというのはとても責任が重いこと

ですが、このように子どもたちの命を救い、生きる希望を取り戻す

ことができるのであれば、とても価値のあることだと思っています。

 

このプロジェクトを通じて、ひとりでも多くの子どもたちの人生を

よい方向へ導きたい、そう思っています。希望を失わずにがんばって

生きている子どもたちの夢を、みなさんの力で叶えたいと思います。

 


終了まであと3週間です。力を貸してください。

どうぞよろしくお願いします。

 


長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ちょっと重い話になってしまったので、最後に元気な子どもたちの写真も

貼りつけておきます。

 

白木朋子

 


ジャネットちゃんと娘のジセシアちゃん

 

 


学校で子どもの権利ワークショップに参加するジャネットちゃん

 

 

この笑顔に救われます

リターン

3,000+システム利用料


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◆お礼カード(子どもたちからのサンクスカード)
◆報告書
をお送りします。

支援者
66人
在庫数
制限なし

10,000+システム利用料


alt

上記2点に加え、
◆支援地域で採れたカカオを使ったチョコレート(1枚)
◆現地の子どもたちに支給しているオリジナルノート(非売品)をお送りします。
※チョコレートのパッケージには、支援者の方のお名前を入れさせていただきます!

支援者
108人
在庫数
制限なし

30,000+システム利用料


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上記4点に加え、
◆活動報告会の招待券(1名様)をお送りします。
活動報告会は、2013年11月下旬に、東京のACE事務所で開催予定です。

支援者
9人
在庫数
制限なし

50,000+システム利用料


alt

上記5点に加えて、
◆ガーナのフェアトレードトートバックをお送りします。
(本文中の写真はサンプルです。色や柄が変更になることがあります。)

支援者
4人
在庫数
制限なし

100,000+システム利用料


alt

上記6点に加えて、
◆ガーナの支援地域へのツアーご招待券(1名様)をお送りします。
(現地への渡航費等、必要経費は自己負担していただき、実施時期についてはご相談させていただきます)

支援者
2人
在庫数
制限なし

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