自転車1台で人生が変わる!カンボジア自転車プロジェクト2021

支援総額

3,124,000

目標金額 2,040,000円

支援者
161人
募集終了日
2021年8月29日

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2021年08月12日 09:22

カンボジアのこと語ります その2 悲しい歴史編

(頭蓋骨、凶器などの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。)

 

おはようございます。カンボジア自転車プロジェクトの安田です。

開始から24日目となりました。現況をご報告いたします。

現在の支援総額 1,370,000円(67%)

目標金額 2,040,000円
支援者数    83人  残り 17日

あと17日。目標まで670,000円。引き続き、広報・情報発信がんばります!!

皆様、ご支援のご検討よろしくお願いします。

 

2日前の新着情報ではカンボジアの歴史について紹介いたしました。今日は悲しい歴史の舞台となった2か所について説明します。それは「キリングフィールド」と「トゥールスレン虐殺博物館」です。

 

キリングフィールドとは

キリングフィールドとは「ポル・ポト政権下のカンボジアで、大量虐殺が行われた刑場跡の俗称」。カンボジア全土に渡って存在します。そのなかで一番有名なものがプノンペン市内のチュンエク村にあるものです。このチュンエク村にある刑場跡も「キリングフィールド」と呼ばれます。だから総称としてのキリングフィールド、チュンエク村にあるキリングフィールド、2つの意味が混在しています。

 

そのチュンエク村にあるキリングフィールドは2015年にカンボジアを初めて訪れたときに訪問してきました。

 

チュンエク村

トゥクトゥクドライバーのジョンにキリングフィールドとトゥールスレンを周りたいと伝えてその日は朝からでかけました。まずはキリングフィールドへ。キリングフィールドはチュンエク村というところにあり、トゥクトゥクで1時間ぐらいかかりました。

 

キリングフィールドをもう少し詳しく

さて、キリングフィールドとは何なのか?1975年4月から1979年1月まで4年弱続いたポルポト政権。社会主義改革のもと、知識人はその家族も含め反革命分子として捕えられ、拷問の末に殺されました。私が3歳半から7歳になったころの話。両親が営む喫茶パールの息子としてノホホンと暮らしていたころ、カンボジアではとんでもないことが起こっていたのです。その拷問や殺害が行われていた箇所はカンボジア国内にたくさんあります。今日の新着情報の後半に紹介するトゥールスレンが知識人等の収容所。そしてキリングフィールドは処刑を行う場所です。(実際にはトゥールスレンは収容だけでなく、拷問、虐殺が行われました。)

 

いよいよ入場

入場料は6ドル。入口ではガイド音声を無料で借りることができました。日本語版もありました。案内板に記された番号を押せば説明を聞くことができます。

 

入場して最初に目につくのはこの記念碑。周りをぐるりと回って最後に中に入るコースになっています。

ポルポト政権は極端な共産主義体制を理想に掲げ、農業により自給自足を目指すため、政権を得たのち、3日間の間に農場へすべての市民を強制的に移動させます。共産主義社会において農民は英雄とされますが、実際には強制労働を強いられるとても厳しいものだったようです。さらに知識人とされる教師などはポルポ ト派の秘密幹部会であるアンカーの指揮のもとクメールルージュにより捕えられ、300万人もの人が虐殺されます。当時のカンボジア人口の4人に1人とのこ とです。でも何人に一人とかではなく、一人一人の命であり、その人を愛する人がいて、その人が愛した家族がいます。そう思うとなんだかとっても胸が痛みます。

 

キリングツリー

キリングフィールドの中で一番胸がつまったのがキリングツリーです。赤ん坊をこの木に打ち付けて殺害し、その傍の穴に埋められました。
中にはそうして殺されていく赤ん坊の姿を母親に無理やり見せて、散々悲しませておいてからその母親も殺害するといったことも行われたとのことです。

トゥールスレン収容所には子どもと引き離される母親を描いた絵が掲示されています。人として、最も愛すべきものと強制的に引き離され、しかも殺されていくのです。


知識人だけでなく報復を恐れその家族もすべて殺害。それだけでも絶対に許せないことなのに殺害方法も残虐なのはどうしてでしょうか。思想・信念のために人間性が極端に損なわれた時代背景があったのでしょうが、その当時の情景を思い起こすと本当に胸が締め付けられます。

 
記念塔

最後は記念塔です。殺害された人の性別や殺害のされ方などに分類され17段に渡って展示されています。

 

殺害に使われた凶器も併せて展示されています。どのように殺されたのか説明もついています。

こちらは斧。この凶器で殺された人の頭蓋骨は皆大きな穴が開いています。とても怖かったです。そのときの情景を思い浮かべるだけで身が縮こまって寒気がしてきます。

 

罪のない人を誤って殺すのは、罪のある人を殺し損ねるよりマシである。

 

これはポルポトの言葉だそうです。理解できない思想。

 

「人の命に重いとか軽いとか無いんだよ」と子どもの頃に教えてもらいました。そうした価値観・道徳観のもとで生きていられることは幸せなことなのでしょう。でも、そう教えてもらったということは、教える必要があったということです。そう、時代、場所、思想、宗教、政治などなど、色々な状況で「重いとか軽いとか無い」というのが簡単に壊れてしまうからだと思います。壊れてしまわないように、「重いとか軽いとか無い」という価値観・道徳観をもつ人が一人でも増えればいいと思います。そういえば、カンボジアの学校でも道徳(モラル)の授業があります。みんな学校で学んで友達の大切さとかも感じて、将来こんな悲しいことが二度と繰り返されないようにと祈っています。

 

トゥールスレン虐殺博物館

次はトゥールスレン虐殺博物館です。みなさん、この写真、なんだと思いますか?その答えは後程。

 

高校だった校舎で何を・・・

訪れた日は2015年10月31日です。もう6年近く前。トゥールスレン虐殺博物館はプノンペン市内にあります。もともと高校だった校舎を使って、ポルポト政権時代にここで尋問、拷問が行われていました。

 

4棟の建物に尋問室や独房などが残されています。収容された人たちの写真や当時の様子を描いた絵、道具なども展示されています。

ちなみに建物の中は撮影禁止。外から撮影したものしかありません。内部の写真を見たい人はインターネットで「トゥールスレン」と検索すればたくさん出てきますのでご覧ください。


拷問に使われた道具はどれも目を覆いたくなるようなものばかり。冒頭の写真はその一つです。水瓶のようなものが置かれています。

手足が動かせないように縛ってさかさまにつるし上げ、紐で上下させながら水攻め・・・と私は想像しました。でも残虐さは私の想像をはるかに超えていました。水瓶に貯められたものは水ではなく人糞だったそうです。

 


残虐行為から逃れるために唯一残された手段は処刑されること。収容された人たちは拷問に耐え切れず、処刑されるために看守が望む「私は反革命分子です」という答えを口にしたそうです。そう言わなければ拷問が続くからです。

そうして多くの人たちが処刑されましたが遺体を埋める場所がなくなったため、処刑や埋葬する場所がチュンエク村に移されました。そして後にその場所はキリングフィールドと呼ばれるようになったのです。

 

構内では当時のことが書かれた書籍やDVDなどが販売されていました。私はとある女性のことが書かれたBOPHANAというタイトルの本を1冊購入して帰国後に読みました。

 
Bophana

彼女の物語はといいますと・・・

彼女(Bophana)は男性(Sitha)と結婚し幸せな暮らしをしていたのですが、1970年頃から政権とクメール・ルージュとの内戦が激化するに従って環境が激変していきます。そしてポルポト政権が立つと夫は生き延びるために過去を隠してクメール・ルージュの一員に。夫は僧侶だったのです。僧侶だったことがばれると虐殺されてしまうからです。

Bophanaはプノンペンから地方に強制移住させられきつい労働を強いられます。しだいに病気になって弱っていきます。夫と離れ離れですが手紙を送り続けます。Bophanaも夫も英語が使えます。しかし英語が使えることがばれてしまうと知識人(あるいはスパイ)として、これまた拷問処刑されてしまいます。手紙はクメール語で記されていましたが、あるときBophanaはうっかり英語を少し使ってしまいました。それがクメールルージュにばれてしまったのです。

二人は逮捕されてしまいます。夫はつかまった後すぐに処刑されてしまいました。Bophanaは夫が処刑されたことを知りません。Bophanaが連れていかれたところが今日紹介しているトゥールスレンでした。彼女は拷問の上、処刑され

ました。彼女が22歳のときです。

 
愛する人と

こんな悲しい話は当時たくさんあったのでしょう。Bophanaの物語は毎年ご紹介するようにしているのですが、その度に胸が苦しくなります。中学1年生になった娘と一緒に家を出て、彼女はクラブ活動、私は事務所でこの新着情報を書いています。家内は「いってらっしゃい!」と送り出してくれました。いつもの日常。それがいかに幸せなことなのか。そしてこの幸せが無くならないようにがんばらないとと思うのです。

 

繰り返さないために

悲しい歴史を繰り返さないために何をすればいいか。それはとても時間がかかることですが、一番確実なことは子どもたちに正しい教育を提供することだと思います。身に着けているもので唯一他の人に奪われないもの。それが教育。そのために必要なのが自転車というわけです。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

※Bophanaの本、読んでみたいという方はお貸しいたしますので、安田までご連絡くださいね。(Facebookかメール:yasucon@ea.main.jpまで)

 

皆さんからのご協力・ご支援お待ちしております。

 

リターン

5,000


現地の様子をお写真でお伝えします!

現地の様子をお写真でお伝えします!

・お礼のお手紙
・支援した子どもと自転車の写真
(2名様のご支援で自転車1台を子どもたちに届けます。「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかるように、ギフト写真を用意いたします。)
・現地の様子を写した写真

支援者
18人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

6,000


カンボジアのおいしいコーヒーのドリップバッグをお届けします!

カンボジアのおいしいコーヒーのドリップバッグをお届けします!

・お礼のお手紙
・支援した子どもと自転車の写真
(2名様のご支援で自転車1台を子どもたちに届けます。「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかるように、ギフト写真を用意いたします。)
・現地の様子を写した写真
・カンボジア産コーヒードリップバッグ5個

支援者
35人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

12,000


【自転車サポーター1台分】自転車1台と修理セットを子どもたちにお届けします

【自転車サポーター1台分】自転車1台と修理セットを子どもたちにお届けします

・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
※「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかる写真です。子どもたちには自転車に修理セットも付けてプレゼントします。
・自転車に取り付けるお名前(企業名、匿名可)メッセージの入ったプレート(1台分)
・カンボジア産コーヒードリップバッグ10個

支援者
75人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

14,000


【自転車1台分+カンボジア自転車プロジェクト本】自転車1台と修理セットを子どもたちにお届けします

【自転車1台分+カンボジア自転車プロジェクト本】自転車1台と修理セットを子どもたちにお届けします

・書籍「カンボジア自転車プロジェクト」1冊
・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
※「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかる写真です。子どもたちには自転車に修理セットも付けてプレゼントします。
・自転車に取り付けるお名前(企業名、匿名可)メッセージの入ったプレート(1台分)
・カンボジア産コーヒードリップバッグ10個

支援者
9人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

24,000


【自転車サポーター2台分】自転車2台と修理セットを子どもたちにお届けします

【自転車サポーター2台分】自転車2台と修理セットを子どもたちにお届けします

・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
※「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかる写真です。子どもたちには自転車に修理セットも付けてプレゼントします。
・自転車に取り付けるお名前(企業名、匿名可)メッセージの入ったプレート(2台分)
・カンボジア産コーヒードリップバッグ20個

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

36,000


【自転車サポーター3台分】自転車3台と修理セットを子どもたちにお届けします

【自転車サポーター3台分】自転車3台と修理セットを子どもたちにお届けします

・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
※「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかる写真です。子どもたちには自転車に修理セットも付けてプレゼントします。
・自転車に取り付けるお名前(企業名、匿名可)メッセージの入ったプレート(3台分)
・カンボジア産コーヒードリップバッグ20個
・カンボジアの伝統的な巻物「クロマー」

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

60,000


【自転車クラブサポーター】自転車クラブ1か所の設立or既存クラブ1箇所の継続を支援します

【自転車クラブサポーター】自転車クラブ1か所の設立or既存クラブ1箇所の継続を支援します

・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・自転車クラブにお名前(企業名、匿名可)の入ったプレートの取り付け(自転車クラブ1箇所の新設、もしくは既存施設1箇所へのパーツ補給に充てさせていただきます。)
・子ども達からのありがとうメッセージ動画
・カンボジア産コーヒードリップバッグ20個
・カンボジアの伝統的な巻物「クロマー」

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

120,000


【自転車クラブサポーター】 自転車クラブ2か所の設立or既存クラブ2箇所の継続を支援します

【自転車クラブサポーター】 自転車クラブ2か所の設立or既存クラブ2箇所の継続を支援します

・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・自転車クラブにお名前(企業名、匿名可)の入ったプレートの取り付け(自転車クラブ2箇所の新設、もしくは既存施設2箇所へのパーツ補給に充てさせていただきます。)
・子ども達からのありがとうメッセージ動画
・カンボジア産コーヒードリップバッグ20個
・カンボジアの伝統的な巻物「クロマー」

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

180,000


【自転車クラブサポーター】自転車クラブ3か所の設立or既存クラブ3箇所の継続を支援します

【自転車クラブサポーター】自転車クラブ3か所の設立or既存クラブ3箇所の継続を支援します

・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・自転車クラブにお名前(企業名、匿名可)の入ったプレートの取り付け(自転車クラブ3箇所の新設、もしくは既存施設3箇所へのパーツ補給に充てさせていただきます。)
・子ども達からのありがとうメッセージ動画
・カンボジア産コーヒードリップバッグ20個
・カンボジアの伝統的な巻物「クロマー」

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年2月

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