「ずっとおうちにいたい」が実現できる社会にしたい!!

「ずっとおうちにいたい」が実現できる社会にしたい!!

支援総額

1,030,000

目標金額 1,000,000円

支援者
51人
募集終了日
2021年1月19日

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プロジェクト本文

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■在宅療養※を続けられるように支援したい

 

※在宅療養とは、ここでは人生の晩期を病院や介護施設でなく住み慣れた自宅等で過ごすことを指します。

 

初めまして、内科医をしております安間章裕と申します。

突然ですが、皆さまはご自分の晩年を、自身が住み慣れた場所で過ごしたいと思っていらっしゃいますか?

この問いは皆さま様々なご意見があると思います。

 

私は医師として、総合病院、療養病院、在宅医療、介護施設での勤務を経験して参りました。そして、様々なシチュエーションで多くの方々の最期に寄り添わせて頂きました。

その中でも在宅医療の経験を通じて、私は住み慣れた場所で親しい人たちに囲まれながら人生のゴールを迎える、ということがとても尊いことだと実感しました。ご本人は眠ったように安らかであり、ご家族含め周りの方達もとても穏やかな雰囲気で、時には笑い声さえ出ることもあります。

 

訪問診療中の一枚。

隣に写っている末期癌のSさんは、最期の直前までご自宅で自分らしく過ごされました。

 

少し前のデータになりますが、厚生労働省が全国で行ったアンケートでは約半数の方がご自宅で最期の時期を過ごすことを希望されています。

 

「平成29年度人生の最終段階における医療に関する意識調査 結果(確定版) p.29 」より引用

(www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000200749.pdf)

 

住み慣れた場所で自分らしく過ごしたい、というのが最も多い理由でした。

また、私たちが市民の方に取ったアンケートでも、約半数の方が在宅医療を希望されており、その理由としてはほとんどの方が「自宅で過ごしたいから」と回答されています。

もちろん在宅療養にもメリット・デメリットがあり、決して万人にベストな選択であるわけではありません。それでも、できることならおうちでずっと大切な時間を過ごしたいという方は、私も含めて少なくないはずです。

近年、国の方針として在宅療養へのシフトが進められています。

その背景には、医療にかかるお金が増えてきていることがあります。在宅療養は、一般的に病院や介護施設と比べ費用が抑えられるというのは事実です(ただし例外もあります)。

確かに社会全体の医療費を抑えるという経済面でのメリットはありますが、私はそれだけで在宅療養を進めるべきではなく、ご本人の希望をまず尊重しつつ、それを無理なく持続できるシステムが重要だと考えています。

まんまる薬局様ご提供写真

 

■簡単ではない在宅療養

しかし、現実には在宅で生活し続けるのは決して簡単ではない、ということも実感しました。

現在、自宅で最期を迎えられるのはたった13.7%です(出典:令和元年度人口動態調査/人口動態統計 確定数 死亡 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450011&tstat=000001028897&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000001053058&tclass2=000001053061&tclass3=000001053065&stat_infid=000031982744&result_back=1)。

私も、自宅での生活を切望しながらも叶わなかった方達を少なからず見てきました。

その理由は本当に様々です。そもそも1人暮らしであったり老老介護でケアできる人がいなかったり、家族の人間関係であったり、経済的な問題であったり…。解決が難しい根深い問題も多いと感じました。背景にはやはり介護の大変さがあると思います。

一方で、関係者の方々の「不安」がネックであるケースも多いことに気がつきました。

今でもよく思い出される方がいます。私が在宅を始めた最初の時期に依頼を頂いたAさんという方です。しばらくして肺炎を起こして入院しましたが、予期せぬトラブルがいくつか起こり、入院が長くなってしまいました。その結果、体が弱って動けなくなり、以前はご自分でできていたこともできなくなってしまいました。ご本人は「家に帰る」と強く自宅への退院を希望しており、一時は自宅に帰る準備を整えつつあったのですが、最終的には自宅に帰らずにそのまま介護施設への転居が決まりました。

それが決まったのち、Aさんは食事をほとんど摂らなくなってしまい、そのまま病院で最期を迎えられました。

色々な事情が絡んでいたので今となっては仕方なかったと思う半面、もしもあの時、ご家族の不安を解消してあげられたら…と思う時があります。

そこで、どうやって介護者の方やケアマネジャーさんをサポートし、安心して在宅生活継続につなげられるかという課題意識を持ち、地域でも意見交換会など在宅療養を拡げる活動を行って参りました。

 

地域での意見交換会の様子

 

 

■在宅療養の困りごとを皆で解決したい

上述の課題を解決するため、私は志を同じくする仲間と共に、サービス事業所様のご協力を得て在宅で困っている人(介護する方、ケアマネジャーさん含む)と、それを解決する方法を持っている人をICTの力でつなぐプラットフォーム『ケアエコ』を創りたいと考えています。まずはエリアを静岡県西部地域に限定し実証実験を展開していきます。

(12/20にサイト公開しました!https://www.care-eco.jp/)

 

ケアエコの名称由来は「ヘルスケア(医療介護)におけるエコシステム(生態系)」です。在宅療養は、まさに自然の生態系のように、たくさんの方たちが関わってこそ成り立っていることから名付けました。

 

具体的には、介護する方と、それを最も身近に支えるケアマネジャーさんを対象に

[1] 医師へのオンライン相談サービス

[2] 在宅サービスの検索・マッチング

[3] 役立ち情報の提供・共有

の3つの機能を無料で利用できるプラットフォームサイトを作成します。

事業所様へのヒアリングの様子

 

[1] 医師へのオンライン相談サービス

在宅療養されている方やケアマネジャーさんが体調で困った時に、在宅療養に詳しい医師に無料で相談することができます。

ケアマネジャーさんは介護のプロですが、必ずしも医療業界出身の方ばかりではなく、医療知識の習得に苦労されるというお話もよく伺ってきました。

主治医の先生に詳しくお話を聞きたくても、ご多忙でなかなか時間が取れません。

そこで、在宅医療経験豊富な医師が、医療に関するご質問に丁寧にお答えします。

(※サービスの性質上、あくまで主治医の先生の補完的なサービスですので、治療方針等個別のご質問にはお答えできません)

[2] 在宅サービスの検索・マッチング

在宅療養されている方に在宅サービスが必要となった時に、ご自身に会うサービスがすぐに探せて、申し込みもその場でできます。

どんな在宅サービスをどのように活用していくかは在宅療養の肝となりますが、現状ではケアマネジャーさんがその調整に大変労力を要しています。まずその方に必要な在宅サービスを洗い出し、近隣の事業所を探し、一件ずつ電話で確認し、FAXで情報を流して…といった様子です。その流れを、必要となった時にすぐにオンラインで簡単にできるようにします。リアルタイムで空き情報を見える化して問合せの手間を省き、申し込みもオンラインで可能にします。

従来のサービス検索ではサービスの種類と場所程度しか情報が把握できませんでしたが、ご本人に合った事業所様を探せるよう、介護者の方やケアマネージャーさん達が必要とする情報を掲載します。

さらに、サービスの種類も介護保険を利用するものだけでなく、日常生活に関わる幅広いサービスを掲載します。

例えば訪問美容です。先ほどのSさんは髪型を整えたいと思ったのですが外出はできません。そこで、訪問してくれる美容師さんを探し出してやっと髪を切ることができました。

その他、福祉用具レンタル、介護タクシー、家事代行や地域のボランティアの方々にもご参加頂く予定です。

プロトタイプ画面例

 

[3] 役立ち情報の提供・共有

介護している方やケアマネジャーさんが困った時に、正しい情報を得ることができます。

在宅療養では、体調のこと、介護のことなど大小たくさんの困りごとが出てきます。

それを解決するお手伝いとして、在宅療養でよく遭遇する困りごとや、医療的な問題に関する情報を提供します。

また、「こういう風に工夫したらうまくいった」など成功事例、逆に失敗事例なども皆で共有できる多職種カンファレンスのような掲示板も作りたいと思っています。

 

■1人でも多くの方が、望む場所でずっと過ごせる社会に

皆さまから頂きましたご支援は、1年間の実証実験に必要なサイトの製作費、運営費、改良費用に充てさせて頂きます。

私たちは、1人でも多くの方が、望む場所でずっと過ごせる社会を目指したい。

その実現には様々なハードルが待っていることは覚悟しています。

本プロジェクトはそれらを乗り越えるための第一歩です。どうか、皆さまのお力を貸してください。

もし私たちの趣旨に共感いただける事業者様、行政関係者の方がおられましたら、個別でのご連絡もお待ちしております。

 

プロジェクト代表

安間 章裕(あんま あきひろ)

静岡県出身。浜松医科大学医学部卒業。静岡県、千葉県での総合病院勤務の中で地域医療のあり方に課題を感じ、その解決方法を得るために、中小企業診断士資格を取得後、医療経営コンサルタント、在宅医療立ち上げを経験。その後ケアエコ運営を目的として2020年にHealthcare Ecosystem(株)を設立。現在も総合病院、在宅医療クリニックで総合内科専門医、感染症専門医として勤務。

 

その他プロジェクトメンバーとして、在宅専門薬局、システムエンジニア、経営コンサルタントなど多方面から参画しています。

チームミーティングの様子

 

【プロジェクト終了要項】

 

リリース完了予定日    
2020年12月21日

 

ウェブサイト・アプリ内容    
在宅療養を支えるための「困りごと解決」プラットフォームサイト

 

その他    
<医療相談について>
・実施期間:2020年12月21日〜2021年12月20日
・実施内容:在宅における医療に関する質問にメールで返答するサービスを提供する。そのために医師を確保し謝礼を支払う。


<カスタマーサポートについて>
・実施期間:2020年12月21日〜2021年12月20日
・実施内容:事業所様がシステムを利用するにあたりトラブルを解決する。そのためにアルバイトとして人員を1名配置する。


<参加事業所募集について>
・実施期間:2020年12月21日〜2021年12月20日
・実施内容:プラットフォームに参画して頂ける事業所様を募集する。


<システム保守について>
・実施期間:2020年12月21日〜2021年12月20日
・実施内容:サーバー管理料、システム保守費用として3万円/月を委託先へ支払う。


<検証結果の分析について>
・実施期間:2020年12月21日〜2021年12月20日
・実施内容:サイトを稼働した効果を、予め設定した評価項目を元に検証し、分析する。必要時には作業を外注する。

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プロフィール

静岡県出身。浜松医科大学医学部卒業。静岡県、千葉県での総合病院勤務の中で地域医療のあり方に課題を感じ、解決方法を得るために中小企業診断士資格を取得し、医療経営コンサルタント、在宅医療立ち上げを経験。その後ケアエコ運営を目的として2020年にHealthcare Ecosystem(株)を設立。現在も地元総合病院、在宅医療クリニックで総合内科専門医、感染症専門医として勤務。

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リターン

5,000


代表メッセージ&HPご芳名掲載&プロジェクト報告

代表メッセージ&HPご芳名掲載&プロジェクト報告

・代表より御礼のメールをお送りさせて頂きます
・完成したサイトにご芳名(イニシャルも可)を掲載させて頂きます
<*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。>
・プロジェクト終了時にメールにてご報告書データをお送りさせて頂きます。
※新型コロナウイルスの流行状況によってはプロジェクトもしくはリターンに延期や遅延が発生する可能性がございます。

支援者
18人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年2月

10,000


【大切なおうち時間に】応援ギフトセット1

【大切なおうち時間に】応援ギフトセット1

「おうちで過ごす時間を楽しく」をモットーに、当プロジェクトにご賛同頂いている企業様からのご提供です。
(「高匠」https://lecube-takasho.com/)
・高級湯種食パン 2斤
・国産野菜と和牛を使ったカレー(レトルト調理品) 2個
・代表より御礼のメールをお送りさせて頂きます
・完成したサイトにご芳名(イニシャルも可)を掲載させて頂きます
<*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。>
・プロジェクト終了時にご報告書をお送りさせて頂きます。
※新型コロナウイルスの流行状況によってはプロジェクトもしくはリターンに延期や遅延が発生する可能性がございます。

食品については、実行者が許可を有する業者から仕入れを行い、
リターンの発送について責任を負いますが、発送業務自体は当該業者にて行います。

支援者
25人
在庫数
65
発送完了予定月
2021年2月

10,000


【大切なおうち時間に】応援ギフトセット2

【大切なおうち時間に】応援ギフトセット2

「おうちで過ごす時間を楽しく」をモットーに、当プロジェクトにご賛同頂いている企業様からのご提供です。
(「高匠」https://lecube-takasho.com/)
・高級湯種食パン 2斤
・北海道小豆使用の特製小倉バター 1瓶
・国産野菜と和牛を使ったカレー(レトルト調理品) 1個
・代表より御礼のメールをお送りさせて頂きます
・完成したサイトにご芳名(イニシャルも可)を掲載させて頂きます
<*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。>
・プロジェクト終了時にご報告書をお送りさせて頂きます。
※新型コロナウイルスの流行状況によってはプロジェクトもしくはリターンに延期や遅延が発生する可能性がございます。

食品については、実行者が許可を有する業者から仕入れを行い、
リターンの発送について責任を負いますが、発送業務自体は当該業者にて行います。

支援者
14人
在庫数
62
発送完了予定月
2021年2月

プロフィール

静岡県出身。浜松医科大学医学部卒業。静岡県、千葉県での総合病院勤務の中で地域医療のあり方に課題を感じ、解決方法を得るために中小企業診断士資格を取得し、医療経営コンサルタント、在宅医療立ち上げを経験。その後ケアエコ運営を目的として2020年にHealthcare Ecosystem(株)を設立。現在も地元総合病院、在宅医療クリニックで総合内科専門医、感染症専門医として勤務。

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