プロジェクト概要

           「自分たちで生活を良くしていきたい」        

 

 ご覧いただきありがとうございます。ケア・インターナショナル ジャパン マーケティング部の脇坂です。

 

 私が東ティモールのことを知ったのは12年前です。大学生で、国際協力のボランティアを始めた時でした。辛い紛争を経てようやく独立した東ティモールですが、当時から様々な問題を抱えていて、今も変わらず、アジアの最貧国の一つです。

 東ティモールで出会った、「自分たちの国を、生活を、自分たちで良くしていきたい」という人々の力強い言葉と熱意が忘れられず、東ティモールに関わる仕事に就くため、今年、ケア・インターナショナル ジャパンに入職しました。CAREは世界から貧困をなくすため、世界80カ国以上で活動している団体です。

 

2018年10月の出張時。ラファエックの最新号を配布した後、小学生たちと。

 

 今回は、東ティモールの人々の自立を支援するための学習雑誌「ラファエック」1,000冊分の制作・配布費用を集めるために、ReadyForでの資金調達にチャレンジします。読み書きや計算などの知識に留まらず、よりよく生きる知恵、生活に必要な情報が、現地語のテトゥン語でイラストと共に紹介されている「ラファエック」は、東ティモールの人々が自らの手で将来を切り開く一助となっています。

 

         「アジアの最貧国」東ティモール        

 

 東ティモールは、2002 年に独立したアジアで最も若い国です。独立前の混乱では、約12%もの国民が命を落とし、多くの人が国外に避難した上、インフラ及び学校・保健医療などの公共施設が破壊されました。

(データ元:Chega Report, 2005, https://www.etan.org/etanpdf/2006/CAVR/Chega!-Report-Executive-Summary.pdf

及びthe world bank人口データによる https://data.worldbank.org/

 

 東ティモールは現在も国民の約42%が貧困ライン以下で暮らしており、主な産業は農業のみ。「アジアの最貧国」の一つで、人々は困難な生活を強いられています。

(データ元:UNDP Timor-leste National Human Development Report 2018)

 

東ティモールの農村部。​​​​​国民の約42%が貧困ライン以下で暮らしています。

 

 

          農村部の課題「教育と貧困」         

 

◆東ティモールの農村部

 首都ディリから車で30分ほど離れると、コンクリートの道はなくなり土と石だらけの道になりました。2018年10月、アイレウ県の山の頂上付近にある小学校に、CARE東ティモールスタッフとラファエック最新号の配布に向かいました。

 

 東ティモールは、74%が35 歳以下の人々であり、若い力にあふれています。道中、山道を歩いている子ども達は、車の中の私たちに向かって「Bon Dia!」(ボンディア、おはようの意)と元気よく挨拶をしてくれます。東ティモールの人々は明るく、目が合うと皆にっこりと笑顔に。

(データ元:UNDP Timor-leste National Human Development Report 2018)

 

明るい笑顔の東ティモールの子どもたち。元気よく挨拶をしてくれます。

 

◆複雑な言語環境と貧困の連鎖

 国民の約90%が理解する「テトゥン語」がコミュニケーション上、そして教育上重要な言語ですが、他国に支配されてきた歴史の中で、テトゥン語が教育言語(学校で使われる言葉)として採用されたことはありません。

(データ元:Timor-Leste Population and Housing Census 2015

 

 教科書はポルトガル語で書かれており、テトゥン語の教科書はなく、雑誌などの書物もほとんどありません。加えて、インドネシア語、英語、地域ごとの土着言語が複数あります。ラジオやテレビで流れるテトゥン語の番組は難しいニュースのみ。農村部ではテレビがないことも多く、特に雨期は電波が遮断されます。テトゥン語の新聞は首都のみで販売されており、農村の人々はテトゥン語で身近な情報を得ることが困難な状況で暮らしています。

 

 そのため、十分な識字能力や計算能力を身に付けることができず、経済活動や家計の管理に支障をきたし、の識字能力の低さが子どもの栄養・健康状態、そして就学率にも悪影響となって現れています。

 

電気がなく暗い小学校の教室。農村の学校は設備も古く、生徒一人ひとりに教科書はありません。

 

◆都市と農村の格差 

 学校で使われるポルトガル語の識字率は都市部が43.9%、農村部は25.2%です。その他にも、成人(15歳以上)の識字率、6歳以上の非就学率、初期教育を受けたことのない人数比率など、都市と農村では、大きな格差が生まれています。また、貧困ライン以下で暮らしている貧困層の85%は農村部に暮らす人々であり、経済的な格差も広がるばかりです。

(データ元:Timor-Leste Population and Housing Census 2015 Analytical Report on Education

 

※グラフは上記のデータを元に当財団が作成

 

 

小学校の生徒とその保護者にお話しを聞くことができました。

「ポルトガル語は学校だけで使う言葉で、家族や友達とはテトゥン語で話します」

「私の家にはテレビがなく、唯一の情報源はラジオとラファエックです」

「教科書は先生だけが持っていて、私は持っていません」

 

      現地語テトゥン語の学習雑誌「ラファエック」     

 

 総勢30名程の東ティモール人スタッフが、「ラファエック」制作と配布を行っています。

 テトゥン語で書かれた、4種類の「ラファエック」を制作し、それぞれ年に3回、東ティモール全13県で配布しています。

 

◆学習雑誌「ラファエック」の内容 

 ラファエック(LAFAEK)とはテトゥン語の単語で、「わに」という意味。東ティモールではわにが神聖な動物とされており、学習雑誌「ラファエック」に出てくるわにのキャラクターは子ども達に大人気です。

 読み書き算数・道徳の他、栄養、保健、農業、家計管理など生きていくために必要な情報が満載です。

 子ども達は「ラファエック」を使って勉強をし、大人たちは生活に便利な情報を得ています。「ラファエック」は、東ティモールの人々が自らの手で暮らしを良くしていく一助になる、大切な情報源です。

 

幼稚園児・小学1・2年生向け。学校では教科書の代わりに使われることも。
小学3・4年生向け。ジェンダー平等なども学ぶことができます。
幼稚園、小学校の教師向け。質の高い授業を目指します。
農村に住む成人向け。生活の知恵を伝えます。

 ラファエックを配布するだけでなく、農村でのワークショップを開催しています。ラファエックの内容を深く説明し、調理や工作などを共に実践するだけでなく、どんな情報が実用的かなど、農村の人々とCAREのスタッフが意見交換をする場にもなっています。配布だけでは終わらず、ラファエックの内容を浸透させ、本から得た情報を人々が実践することを目指しています。

 

    ラファエックを受け取っている、バスクさんのお話     

 

 

 

      ラファエック事業の財政的な自立を目指して      

 

◆東ティモール国内で資金調達

 ラファエック事業は、東ティモールが紛争中の2000年から続いています。

今、この事業は、主に寄付で成り立っていますが、今後5年間で、ラファエック事業は東ティモール国内で総事業費の半分の収入を確保できるよう計画をすすめています。

 

◆メディアの多様化

 昨年、ラファエックのFacebookページを開設しました。性と生殖に関する保健衛生、雇用に関する情報促進など、若い世代の主要課題に関するコンテンツをテトゥン語で発信。来年はWebサイトもオープンする予定です。

 

 このFacebookページを通して、東ティモールの企業や団体と、広告提携などについて協議しています。既に2つの団体と提携し、広告収入を得ることに成功しました。ティモール全土で配布され大きな影響力を持つ「ラファエック」を、今後も東ティモールで制作・配布し続けられるよう、寄付だけではない事業のあり方を目指しています。

 

オンライン担当のエミリア。
「子どもの時からラファエックを受け取っていて、自分もラファエックを作るのが夢でした。
CAREの事務所の前を通る度に、『ここで働きたい!』と毎回言っていましたよ。
今、ラファエックのFacebookとWebサイトを担当しています。小さい頃からの夢が叶いました。」
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            リターンについて            

 

 ご支援いただいた皆様へはリターンをお送りさせて頂きます。モノとしてお返しできるものは少ないですが、皆さまからのご支援は、東ティモールでのラファエック事業にしっかりと役立てられます。

(「タイス」は東ティモールの伝統織物です。)

 

◆3,000円「感謝状コース」

・感謝を込めたお礼状

(領収書不要の場合はメールでお送りいたします。)

 

◆5,000円「東ティモール ポストカードコース」

・感謝を込めたお礼状

・現地撮影写真を使ったポストカード3枚

 

◆10,000円「東ティモール 特産品コース」

・感謝を込めたお礼状
・現地撮影写真を使ったポストカード3枚
・東ティモールのドリップコーヒー2袋
・タイスの小物1点

 

◆30,000円「ラファエックコース」

・感謝を込めたお礼状
・ラファエック事業進捗報告書
・現地撮影写真を使ったポストカード3枚
・東ティモールのドリップコーヒー2袋
・タイスの小物1点
・学習雑誌「ラファエック」の原本1冊
(日本語補足付き)
 

◆50,000円「タイスコース」

・感謝を込めたお礼状
・ラファエック事業進捗報告書
・現地撮影写真を使ったポストカード3枚
・東ティモールのドリップコーヒー2袋
・タイスの小物1点
・学習雑誌「ラファエック」の原本1冊
(日本語補足付き)
・タイス(東ティモール国旗色)

 

 

ラファエック事業プロジェクトマネージャーのシンプリシオ

 地事務所としての自助努力も継続しつつ、引き続き皆さまからご支援を必要としています。ラファエック事業は、東ティモールの未来を変える力があります。応援よろしくお願いします!」

 

 

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・プロジェクトの終了要項

2019年6月27日までに東ティモールで配布する、2019-1号のうち1,000冊分の制作・配布をもって、このファンドレイジングプロジェクトの終了とする。 
着手状況:未着手(着手予定日2019年3月1日) 
(2018年も年に3回制作・配布予定だが、今回の資金は来年分として使用予定) 
作成者:CARE international Timor-Leste 
配布先:東ティモール全国の幼稚園・小学校約1370校 
(成人用ラファエックは、子どもを介しての配布) 
配布先の許可:取得済み(東ティモール教育省公認プロジェクト)

・関連事項

運営場所:
ケア・インターナショナル ジャパン 
住所:東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階 
CARE international in Timor-Leste 
住所:Atdeia Rio de Janeiro, Bairo pite, P.O. Box 265 Dili Timor Leste

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