重度障害者の意思疎通を実現する、新しい伝達装置を開発したい!

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支援総額

12,362,000

目標金額 5,000,000円

支援者
878人
募集終了日
2020年3月19日

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2020年02月15日 12:24

【利用者さんご紹介 その3】松尾巻子さん

 

 

■松尾巻子さん 

■病名:交通事故の後遺症 

■コメント(ジャーリスト・ノンフィクション作家/柳原三佳さん談) 

 

松尾巻子さんは2006年7月、センターラインオーバーをした乗用車に正面から衝突される大事故に遭い、意識不明の重体となりました。

 

事故直前に初孫を抱いた時の様子
事故に巻き込まれた巻子さんの乗用車

 

大破した車の中から何とか救出された巻子さんは、脳挫傷、外傷性くも膜下出血、上位頚髄損傷、下位脳幹損傷、両下腿多発骨折などの重傷を負っていました。

 

なんとか一命はとりとめたものの、全身が麻痺し、人工呼吸器をはじめさまざまな医療機器に繋がれ、医療機関からは「植物状態で意識はなく、回復の可能性もない」と宣言されました。

 

​巻子さんを訪問した柳原三佳
ご主人と一緒にレッツ・チャットの練習を始めた頃

 

しかし、ご主人の幸郎さんはあきらめませんでした。毎日病院へ通い介護をしながら、巻子さんへの声掛けを続けました。

 

事故から約2年半が経過したころ、夫の幸郎さんはあることに気づきました。

 

巻子さんがこちらの呼びかけに対し、まぶたの動きで懸命に合図をしているのです。

 

そこで幸郎さんは、なんとか巻子さんとのコミュニケーションを図ろうと、「レッツ・チャット」を導入します。そして、巻子さんのまばたきを合図に、幸郎さんがスイッチを押すという共同作業で文字を綴る方法を編み出しました。

 

しかし、巻子さんが最初に綴ったのは、

 

「まみいをころしてください」

 

という、あまりに悲しい言葉でした・・・。  

 

 

それでも幸郎さんは巻子さんを励まし続けます。巻子さんも、日に日に前向きの言葉を綴るようになりました。  

 

ある日、巻子さんが綴ったのは、

 

「ゆきおさんをあいしています」

 

という言葉でした。
 
毎日のように病室に通い、たった二人で過ごすときの中で、わずか13文字のメッセージはどれほど幸郎さんの心を温めたことでしょうか……。

 

 

巻子さんは事故から8年後の2014年5月、残念ながら亡くなられました。

 

しかし、「レッツ・チャット」があったからこそ、ご自身に意思があることを実証し、意識のある限り、最愛のご主人や二人の子ども、そして幼い孫や友人など、大切な方々とコミュニケーションを取ることができました。 

 

私はこのご夫婦の軌跡を『巻子の言霊  愛と命を紡いだある夫婦の物語』(講談社)という書籍で紹介しています。
 

 

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000213033

(巻子さんがお亡くなりになった後、改訂版が出ています)

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4865435018/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1527891189&sr=8-2&keywords=%E5%B7%BB%E5%AD%90%E3%81%AE%E8%A8%80%E9%9C%8A

(巻子の言霊-尊厳ある死を見つめた夫婦の物語-デザインエッグ社-柳原-三佳)
 

また、この本は2012年にNHKでドキュメンタリードラマ化され、大きな反響を呼びました。

 

ドラマの中の一コマ
 

https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050696_00000


レッツ・チャットは余分な機能はあえて搭載していないそうです。だからこそ会話に集中できるのだと幸郎さんはおっしゃっていました。

 

事故や病気で同じような状況にあり、コミュニケーションに苦しんでいる方にとって、この機器はまさに希望の光です。ぜひ継続的に供給され、必要とする方に広がってほしいと願っています。

 

リターン

3,000


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プロジェクト応援コース

◉お礼メール

申込数
278
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

5,000


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プロジェクト応援コース

◉お礼メール

◉製品カタログ+成果報告レポート

申込数
268
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

3,000


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申込数
278
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

5,000


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発送完了予定月
2020年7月
1 ~ 1/ 17

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