コロナ禍により絶たれた家族の時間|タブレット面会システム導入へ

コロナ禍により絶たれた家族の時間|タブレット面会システム導入へ

支援総額

3,121,000

目標金額 3,000,000円

支援者
109人
募集終了日
2020年12月24日

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プロジェクト本文

 

会いに行くことだけが、

自分にできる最後の親孝行だと思ったから。

-----

 

脳のがんにかかり、高齢者施設に入所されている患者様のご家族から、

そんな言葉を聞きました。

 

認知症が進み、自分のことを認識していないけれど、少しでも多く、親子の時間を持ちたい。そう想いながら毎日施設へ足を運んだそうです。

 

高齢者施設に入所されている患者様、そして、ご家族にとって、

「会う」ことは、大きな意味を持つのではないでしょうか。

 

しかし今、高齢者施設には、

コロナ禍により、厳しい面会制限が課されています。

 

「孫の顔を見たい」「子供の元気な姿を見たい」

「元気に頑張っている両親の姿を見たい」

 

新型コロナウイルスは、このような心を打ち砕いています。

 

そんな状況をどうしても変えたくて、

名古屋市高齢者施設にタブレット面会システムを導入するプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

コロナ禍の影響で、代えがたい大切な時間がなくなりました

 

家族との面会が大きな力に。
寄り添い続けてきたからこそ、わかることがあります。

 

ページをご覧いただきありがとうございます。医療法人豊隆会 理事長の加藤豊です。現在、当院では在宅医療推進部を中心に在宅医療の推進に注力しています。

 

患者さんの中には、家族が県外に居る方、仕事が多忙なために頻繁に会うことができない方など、「会えない辛さ」や「会えない寂しさ」の中で、必死に頑張っておられる方も数多く存在しています。

 

 

患者さんとご家族は、「せめて電話で声が聞きたい」と連絡を取り合いますが、声だけではお互いの現状を正確に知ることができません。やはり、お互いの顔を直接見ることで様子を知り、安心することができるのです。

 

また、患者さんとご家族の関係性は、我々医療介護の従事者が到底与えることができないパワーを持っています。例えば、普段はどこかボーっとしている事が多い患者さんでも家族が来てくれた時はシャキッと起きることができる。

 

普段無口な患者さんも大好きなお孫さんが来てくれた時には笑顔でお話をしてくれるなど、家族が大切な役割を担って患者さんを元気にしてくれる様子を実際に現場で何度も目にしているのです。

 

 

 

コロナ禍による面会制限。
家族との時間が絶たれました

 

beforeコロナと比べると、今は少し違った事情で、面会に行くことができなくなってしまいました。新型コロナウイルス感染予防の為の面会制限です。

 

今では、入所者の安全を守るために多くの施設が面会制限を敷いています。もちろん、時間制限付きで面会を許可している施設もありますが、全面的に面会を禁止している施設が依然として数多く存在しています。

 

 

ある施設では、せめて顔だけでも見せてあげたいと入り口の自動ドアのガラス越しで面会をしているそうです。

 

また、ある施設では家族が届け物をした際に「少しでもいいから会えませんか」と懇願し、やはり会えないとわかると大きく肩を落として帰っていくことが後を絶たないといいます。

 

新型コロナウイルスの影響があるから仕方ないと納得できる方もいらっしゃいますが、一方で、認知症の高齢者の方、元々ネガティブなイメージを持ちながら入所した方などはそういった事情が理解できないことも多いのです。

 

ただただ家族が面会に来てくれないという事実から、「見捨てられた」という焦燥に駆られてしまう方も少なくありません。

 

 

自分自身の役割や存在意義を失ってしまうと認知症は急激に加速していくように思います。気力をなくし、今までできていたことが急速にできなくなってしまう高齢者も多くなるでしょう。

 

そうなれば、更に目的や楽しみがなくなり「生きる気力」を見失ってしまうことになってしまいます。
 

 

家族の心をつなぐために、タブレット面会の導入へ

 

患者様の家族との時間を守るために、
見出したひとつの希望

 

とある老人保健施設がビデオ面会を導入していると聞き、私はその利用の現場を見学に行かせていただきました。ある利用者さんは、週末にお孫さんが来てくれるのが楽しみで、毎日頑張ってリハビリをしていたのに、家族に会えない辛さから今まで頑張っていたリハビリもお休みすることが多くなっていたそうです。

 

しかし、ビデオ面会で再び大好きなお孫さんに会えるようになると、また今まで通りにリハビリを頑張ってくれるようになったとスタッフの方がお話をしてくれました。他の利用者さんも、皆さん思い思いにビデオ通話で家族との会話を楽しんでいるご様子でした。

 

このような状況化において、患者ご家族をエンパワメントする解決策は何か、一つの可能性を見出したのが、タブレット端末による家族とのビデオ面会です。

 

可能ならば、ご家族や、事業所が各々ビデオ面会のオンライン環境を整備してくれるのが望ましいのですが、今はまだ、世の中にこのような環境の必要性が十分に認識されていないのが現状です。
 

 

名古屋市高齢者施設へタブレット導入へ
地域包括ケアの要としての使命

 

今回のプロジェクトでは、名古屋市の高齢者施設に、タブレットを導入し、ビデオ面会ができるような設備を整備します。

 

<配布する施設>

 

老人保健施設みず里 / 老人保健施設ラ・ファミリア / 介護老人保健施設サン・くすのき / くすのき八龍(有料老人ホーム) / /老人保健施設みなと / 老人保健施設いのこし / 老人保健施設ひきやま / 老人保健施設あまこだ / 老人保健施設瑞穂 / 介護老人保健施設メディケア榮 / 虹ヶ丘介護老人保健施設 / 介護老人保健施設アットホーム宮の渡し / 老人保健施設洋洋園 / 覚王山生楽館 / 茶屋ヶ坂の憩エスペランサ千種 / 百ねん庵楠 / 百ねん庵桜 / 絆物語 一笑 / ふわふわ / 快適ライフ有料老人ホームボナペティ楠 / ここはーと楠 / 天使の家 / 天使の家楠 / フラワーホーム睡蓮 / シルバーホームまつよし / シルバーホームまつよし・城主 / もりたの丘2 /住宅型有料老人ホームエルステージ志段味 / 住宅型有料老人ホームエルステージ植田 / 住宅型有料老人ホームエルステージ名東 / 住宅型有料老人ホームエルステージ小田井 / 住宅型有料老人ホームエルステージ豊田 / アイシア上飯田 / アイシア浄心 / アイシア吹上 / アイシア八田 / アイシア港いろは / アイシア覚王山 / アイリスちくさ内山 / えん高蔵寺 / ラ・プラスヒルトップ / ラ・プラス鶴が沢 / ラ・プラス青山 / サンライズ志段味 / サニーベイルイン鳴海 / カサディはちや牧の原 / かざぐるま名東 / サントピア南 / 社会福祉法人 喜徳会 希望の郷 / 社会福祉法人 喜徳会 第二希望の郷(合計50箇所)

 

私たちが、自分の施設だけではなく、名古屋市の全施設へタブレットを配布する理由。それは、名古屋地域への使命にあります。

 

1952年に創業後、名古屋市二次救急指定病院として難度の高い外科手術もこなしてきたちくさ病院も、時代の変化によって存在意義が問われるようになり、地域への使命も変化してきました。

 

2006年には私たちの使命を見つめ直し、地域包括ケアの要(かなめ)となるべく歩み始めました。当時としては、あまり重要性が認識されていなかった在宅医療への取り組みを開始し、十数年に渡り、地域の高齢者の患者様たちへ寄り添ってきました。

 

 

100年に一度の公衆衛生危機。そう比喩されることもある新型コロナウイルス感染症。誰もが予期しなかったこの悲劇の影響で、多くの人が辛い状況にあります。

 

そのような中で、名古屋地域の高齢者医療を支えてきた医療機関として、自分たちの施設だけでなく、名古屋市全域の高齢者の方、ご家族の方に寄り添わなければならない。

 

強い想いで、今回名古屋市の多くの医療機関のご協力をいただき、本クラウドファンディングを立ち上げました。

 

温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

 

 

プロジェクトメンバー
在宅医療推進部 大塚 佳高の想い

 

本プロジェクトには、自身の母親を癌によって亡くしたメンバーがいます。彼は母親を4年半の間、施設で見守り続けました。更に、その4年半の間、仕事終わり、仕事が始まる前、休日と短い時間でもほぼ毎日母親に会いに行ったそうです。彼に、なぜ毎日会いに行ったのかと聞いてみると、彼はこのように答えました。

 

「会いに行くことだけが、自分にできる最後の親孝行だと思いました。母は脳のがんで、施設に入って半年が過ぎた頃には寝たきりで私の事はわかっていなかったかもしれません。医師には余命1年半と言われていました。私が母のために何かできる期間は1年半。いや、もっと短いかもしれない。そう思った時に、少しでも多く、親子の時間を持ちたい。過ごさせてあげたいと思いました。」

 

写真

 

彼が語った「親孝行」。彼は母親が元気だった頃には、「今やらなければ!」という意識を強く持ったことはなかったと言います。これは決して珍しいことではなく、多くの人がそうではないでしょうか。

 

親孝行に関するある調査結果によると、「親孝行ができている」と答えた方は全体の約2割にとどまり、「今後親孝行をしたいと思いますか?」という質問には8割強の方が「したいと思っている」と答えたそうです。

 

私たちは親孝行がしたいと思っていても中々できないのです。そのような中、自身の親に介護が必要になる。施設に入所になる。入院する。といったことが起きた時に、「親孝行したい」と強く意識するのは至極当然な事だと思います。

 

ある人は、お孫さんの姿を見せてあげたいと思うかもしれません。またある人は、ゆっくり話がしたいと思うかもしれない。親孝行の形はひとそれぞれですが、「会える」ことによって実現される親孝行がほとんどではないでしょうか。

 

もちろん、写真や手紙で伝える親孝行もあるでしょう。ですが、直接喜んでいる顔を見たい。笑顔を見たいという想いは、本来誰もが持っているものです。

 

新型コロナウイルスは私たちから、「直接会いにいく」という親孝行の可能性を打ち砕いた一方、別の選択肢を考えるきっかけを与えてくれました。

 

先述のメンバーに、「タブレットによるオンライン面会という選択肢があったら使っていたか」と問うたところ、「使っていました。このプロジェクトを実現させたいと心の底から思います」と答えています。

 

新型コロナウイルスの影響に関係なく、経済的な理由で会いに行けない方もいます。距離の問題で思うように会いに行けないという方もいます。会いたくても会えないという問題はbeforeコロナの時代にも潜在的に存在しています。

 

私たちは、今回のプロジェクトで「最期の親孝行のチャンス」を応援したいとも考えています。

 

タブレットがあれば、ベッドの上からお孫さんの結婚式に出席することができるかもしれません。

気になっているお墓参りにオンラインで連れて行ってあげることができるかもしれません。大切にしていたペットを見せてあげることもできるかもしれません。

 

「もっと会いたかった」、「もっと見せてあげたかった」そんな後悔も、タブレットで繋がることができれば解消できるものが数多くあると考えています。
 

 

在宅医療推進部 部長からのメッセージ

 

 

コロナ禍において、大切なご家族に会うことができない患者さんは、皆さまが予想されている以上にたくさんおられます。

 

患者さんにとって大切なご家族とのかけがえのない時間は、患者さんのつらさを軽減し、大きな支えになります。本プロジェクトが推進するオンライン面会が普及することは、間違いなく患者さんとご家族等が心の通ったコミュニケーションができる大きな力になると確信しております。

 

このタブレット面会システムの運用方法を構築できれば、患者やご家族さんの関係性をよりよいものにしていくだけでなく、ひいては、オンライン診療やオンライン服薬指導、オンラインカンファレスにも応用できるものと考えています。つまり、患者、ご家族さんの生活を豊かにするだけでなく、患者さんを支える医療介護従事者の方々の業務軽減や効率化にもつながります。


応用可能なものとして運用方法を確立することは、名古屋市内の限定された地域の方々だけが便益を享受するに留まらず、日本全体の便益につながると考えています。さらにいえば、高齢者へのICTの普及が新しいコミュニケーションのあり方として、コミュニティを形成する可能性も秘めています。それぞれのニーズに合わせたフレキシブルかつリーズナブルな持続可能なしくみを構築できるよう尽力していきます。
 

どうかみなさまの大切な人と面会ができなくなったときのことを想像して、温かいご支援を賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。

 

在宅医療推進部 部長 杉山敦

 

 

ちくさ病院 総合診療部部長
近藤千種先生からのメッセージ

 

ちくさ病院診療部長の近藤千種です。

 

現在私達は新型コロナウイルス感染拡大という人類が過去に経験したことのない未曾有の事態に直面しています。医療機関や施設等では感染防止のため面会禁止が続いており患者様はご自身の病気と闘いながらご家族と会えない不安を抱えておられます。

 

少し前から社会とのつながりが少なくなることによるフレイルや認知症進行のリスクもあちらこちらで叫ばれるようになりました。当院は開院以降近隣地域のみなさまの健康を守ることを理念に掲げ、認知症治療や摂食嚥下機能治療に力を入れ入院から在宅医療まで患者様自身に最もフィットする医療サービスを提供するべく歩んでまいりました。この度タブレット導入によるオンライン面会プロジェクトを実現することで近隣のみなさまの認知症やフレイル予防に少しでも貢献できればと考えます。

 

地域の高齢者の健康を守り続けるためにも是非とも皆様よりご支援をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 

 

ちくさ病院 副院長
佐藤太一先生からのメッセージ

 

ご高齢の患者様にとって、ご家族との絆は、生きがいにつながります。ご家族の方と触れ合うことによって、ご自分の生きる価値を見出すことができるのです。

 

一方、コロナ禍におきまして、高齢者施設では、面会が制限されています。1 日に面会で きるご家族の数(例えば 1 日 6 件まで)だけでなく、一度に面会できる時間(例えば 15 分 まで)も制限されています。
患者様とご家族様の触れ合いが減ってしまうことにより、患者様の意欲が低下したり、認 知機能障害が進行したり、食欲が低下したり、といった症状もしばしば見受けられます。


私はこのコロナ禍を乗り切るためには、オンラインを利用することがとても有意義と考 えます。オンライン面会には携帯端末・タブレットが必要です。 このたび、私たちは、ご施設様にタブレットをお配りする作戦に挑戦することにしました。 そのためにクラウドファンディングを考え出しました。皆様にご賛同いただければ幸いです。

 

 

ご注意事項

 

●クラウドファンディングでのご支援は、寄附控除にはなりませんのでご注意ください。

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの支援獲得のPRのために利用させていただく場合があります。

 

●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前記載】に関するリターンの条件の詳細については、こちらの「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

 

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リターン

3,000


alt

3,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書

支援者
33人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

5,000


alt

5,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書

支援者
19人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

10,000


alt

オリジナルステッカー

・オリジナルステッカー
・お礼のメール
・活動報告書

支援者
24人
在庫数
276
発送完了予定月
2021年1月

15,000


書籍「医者が教える幸せの死のかたち」

書籍「医者が教える幸せの死のかたち」

・理事長 加藤の書籍「医者が教える幸せの死のかたち」
・お礼のメール
・活動報告書

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

18,000


alt

オリジナルTシャツ

・オリジナルTシャツ(サイズはLサイズのみのワンサイズになります)
・お礼のメール
・活動報告書

支援者
4人
在庫数
196
発送完了予定月
2021年1月

50,000


alt

50,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

100,000


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100,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

200,000


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200,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

300,000


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300,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

500,000


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500,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

1,000,000


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1,000,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

2,000,000


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2,000,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

3,000,000


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3,000,000円のご支援

・お礼のメール
・活動報告書
・HPへお名前掲載(ご希望者のみ)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年1月

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