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路上生活を送る子どもたちを支えるストリートエデュケーターを育てたい!

工藤律子(ジャーナリスト)

工藤律子(ジャーナリスト)

路上生活を送る子どもたちを支えるストリートエデュケーターを育てたい!
支援総額
250,000

目標 230,000円

支援者
21人
残り
終了しました
プロジェクトは成立しました!
4お気に入り登録4人がお気に入りしています

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2015年03月21日 11:52

「路上の子どもたちにとって最も大切なのは、教育」

 私たちのプロジェクトが支援することになった現地の若者、ギルボイさん(25歳)に、「ストリートチルドレンを考える会」のスタディツアーの定宿で、私がマニラのストリートチルドレンの取材を始めた1997年からずっと拠点にしている宿のテラスで、話をきいた。

 ギルボイさんは、2年ほど前からChildhope Asia Phlippinesのストリートエデュケーターとして活動しているソーシャルワーカーだ。が、実は彼、元ストリート少年だった。

「僕の家族は皆で(マニラ市の)マラテ地区の路上に、木製のリアカーを住まいとして暮らしていました」

 1988年生まれの彼が路上生活をしていた場所は、なんと話をしている宿のすぐそばだった。

「今、この宿の前の歩道に住んでいる男性(ギルボイさんと同世代の人)も知り合いです」

と微笑む。「じゃあ、90年代の終わり頃にそこにいた少年、アクセルも知ってる?」と、私がブックレットで紹介したことのある少年の名を挙げると、

「あー、アクセルですか。知っていますよ。彼の母親はー 」

と言い、私が「この裏の通りの辺りでよく見かける!」と続けると、

「そのとおり!」

と答えながら笑った。恐らく私は、彼が路上にいる頃にも会っているに違いない!

 ギルボイさんは、ストリートファミリーの長男として生まれた。父親の異なる子を含め、下に弟妹が6人いる。1997年当時は、宿から2ブロックほどのところにある、噴水が美しい公園周辺で物乞いをしたり、車の駐車番をしたりして日銭を稼ぎ、夜は近くの銀行の前に置かれた小さなリアカーの中で、家族全員で寝ていた。

「ひもじい思いもしましたが、一番辛かったのは『社会福祉省(DSWD)』の車が来て、無理矢理、酷い環境の施設(最近、NGOらに告発されて閉鎖されたことをご紹介した、あのRAC)に押し込まれたことです。10回以上連れて行かれ、そのたびに母が迎えにくるまで、泣いていました」

 路上時代の辛い思い出を、そう語る。逆に、楽しかったのは、NGOのスタッフと過ごしり、学校へ行っていたりした時間だ。

「Childhopeのストリートエデュケーターと遊んだり、当時は公園の前にあるマラテ教会の裏にあったBahayTuluyan(私たちが支援している現地NGOのひとつ)のデイサービスに通ったりしていました。小学校にも行っていたんです。ストリートエデュケーターと話をすることで、人生を変えるためには学校へ通い、勉強をすることが大切だと知り、ちゃんと学校を出ようと決めました」

 そんな気持ちを強く抱いていたおかげか、彼はある時、仕事か何かでマラテ地区を頻繁に訪れていた親切な日本人男性と知り合い、15歳から21歳までのほかの9人のストリートチルドレンと一緒に、彼の支援で中学・高校へ通うことになる。

「その人は近くのスラムに部屋を借りてくれ、私たち10人は共同生活をしながら、学校へ通いました。家族は依然として路上にいましたが、僕はとにかく大学まで行き、きちんと稼げるようになって、家族を支えようと考えていました」

 高校を無事に卒業したギルボイさんは、今度はChildhopeの奨学金を受けて、ソーシャルワーカーになるために大学へ進学する。

「自分のような子どもたちの力になれる仕事をしたいと考えたからです」

 大学生活を送りながら、勤労学生として仕事もして、家族のために部屋を借り、路上生活を脱出。そうして2011年、見事に学士号を取得した。

 その後、国家試験にも合格して、ソーシャルワーカーの免許を手にする。その知識と経歴を駆使して、現在、Childhopeのストリートエデュケーターの仕事に打ち込んでいる。

「僕のような子どもたちのために活動することで、Childhopeに恩返しをし、それと同時に今路上にいる子どもにも、僕のように勉強して夢を叶えて欲しいんです。10人の子どもと関わって、そのうち1人でもそういう子が出てきたら、うれしいですね」

 親の世代から続いた路上生活に、外からの支援を受けたとはいえ、自らの意思と努力で終止符を打ったギルボイさん。そんな彼に、路上の子どもたちに最も必要なことは何かと尋ねると、こう答えてくれた。

「教育です。路上の子どもたちは賢く、色々な可能性を持っているのに、生活に追われているために目の前のこと以外には考えが及びません。そうした状況を変えられるのは、教育です」

 彼自身がそれに気づくきっかけをつくったのは、ストリートエデュケーターだった。だからこそ今、彼はストリートエデュケーション活動に励んでいる。

 

 

 

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リターン

3,000

A. 路上の子どもたちからのサンクスレター

支援者
10人
在庫数
制限なし

10,000

A. 路上の子どもたちからのサンクスレター
B. ストリートエデュケーターの活動報告書
C. アジアの子どもたちポストカード8枚セット

支援者
11人
在庫数
制限なし

30,000

A. 路上の子どもたちからのサンクスレター
B. ストリートエデュケーターの活動報告書
C. アジアの子どもたちポストカード8枚セット
D. Childhope Asia Philippinesロゴ入りオリジナルTシャツ
E. ストリートチルドレンをはじめとする世界の子どもたちの現実を伝えるブックレットJULA BOOKLET(4種類の中から、1つをお送りします。)

支援者
3人
在庫数
制限なし

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