苦境の飲食店に届けたい！72歳らーめん屋のおやじが書籍出版に挑戦！

【72歳現役らーめん屋のおやじのわたくし】

　30代で脱サラして飲食業界に飛び込み、それ以来愛知県の刈谷市や知立市を中心に40年以上にわたってらーめん屋を経営してきたわたくし。現在も72歳にして5店舗目のらーめん屋に立つ日々が続いている。バブル崩壊、飲酒運転規制、リーマンショックそしてコロナ禍と飲食業にとってこの40年は波乱万丈でしたが、なんとか生き残り今日も楽しくらーめん屋を営業しております。

　撮影／永谷正樹

【コロナ禍で苦境にあえぐ飲食店主達を助けたい】

　細々とではあるが40年の長きにわたって競争の激しい飲食業のなかで生き残ってこれた。妻や周囲の助けそして幸運があってのことではあるが、波乱万丈に揉まれる中で飲食店経営に関わるコツやノウハウ、そして心構えのようなものを学び得た気もする。10年で5%しか生き残れないといわれる飲食業のなかで、特に最近ではコロナ禍で経営に苦しんでいる飲食業店主が非常に多くいる。わくしもそのひとりであるわけだが、微力ながらも自分が学び得たものが彼らの助けになるのではと考えた。

　わたくし、こう見えても商店街組合やPTAなど地域の取り組みには積極的に参加してきた。最近も商店街連盟に運営側として参画し、コロナ禍で苦境に立つ地域の商業を盛り上げるべく活動を続けている。このような皆で力を合わせる公的な取り組みに加えて、自身の経験に基づいた私的な取り組みも進めていこうと考えた。（こういうのを老婆心と言うのだろうか。）

　以上のような考えから、自身の経験を書籍としてまとめて出版することで、なるべく多くの方に届けようと思うに至った。いわゆる自費出版というやつです。

筆を進めるわたくし

【執筆、出版などおこがましい。しかし思い立ったが吉日！】

　人助けのためとはいえ、執筆そして出版とは我ながらなんともおこがましい。自分よりも優れた飲食店経営者も文才を持った経営者もごろごろいて、彼らを差し置いて出版したところで誰が興味をもつだろう。あるいはこぢんまりとブログなどで自分の考えを発信する分には金もかからず、人様の時間を浪費することもない。しかし思い立ってしまったものはしょうがない。金がなかろうが才能がなかろうが、思い立ったものはやり切るのが自身の本分だ。自身の学び得た内容をつたない文章ながら精一杯詰め込んだこの本で、一人の飲食店主でも元気にできればそれで十分だ。幸いブログなどで長年駄文を書き溜めてきたこともあり、人生最初で最後の執筆に挑戦することとした。

カバーデザイン（予定）

【もちろん自分の店もあと10年は続けたい。】

　とはいえ、人の世話ばかり焼いているだけのお人好しではない。わたくし72歳ながら、出来ればあと10年くらいは今の店を続けたい。わたくしが40年かけて作り込んできたらーめんやぎょうざや煮豚をまだまだ多くの人に届けたい。この本をきっかけに自分の店のことを知ってもらえたらそれはそれで大変ありがたい。

撮影／永谷正樹　　

撮影／永谷正樹

【バブル崩壊からコロナ禍までの40年間の生き残りを書き綴った】

　コロナ禍でもわたくしは動揺しなかった、と書くとやや大袈裟ではあるが、40年を振り返るとそれに匹敵するいやそれ以上の出来事がいくつもあった。バブル崩壊やリーマンショックなどの大不況、あるいは飲酒運転厳罰化や区画整理に伴う立ち退きなどお上からのお達し、はたまた従業員の不始末による店舗全焼や反社会勢力のいやがらせなどいずれも予測不能、不可避の大災難だった。それらの荒波に飲まれないよう、先手を打って業態や店舗のコンセプト、メニュー構成を変化させ続けてきた。時には多額の借金をし、ある時には妻に大反対されながら。しかし自分が心から「おいしい」と思えるものを追い求めることだけは決して変えなかった。現在も続けている。何ものにも代えがたいお客さんからの「おいしかったよ」の一言をもらうために。。。

　そんなこんなを綴った内容になっております。以下は「はじめに」と「目次」の一部（校正中）。

　筆が進まず苦しむわたくし

【製本や流通に必要な費用を募らせていただきたい。】

　本プロジェクトでは、1000部の出版を行うための費用の一部を募らせていただきたいと考えている。つくづく身勝手な申し出とは思うが、何卒ご理解賜りたく。出版に掛かる総費用はうん百万円と多額である。出版社へは費用を進捗に応じてお支払いすることとなっている。編集者とのやりとりを経て原稿はすでに完成しており、現在は目下校正中である。編集や校正にかかる費用は家族の支援も受けて既に支払い済みである。残りの製本や流通に掛かる費用を本プロジェクトで募らせていただきたい。流通はネット書店だけでなく、愛知県内の有名書店に平積みしていただく予定です。

【ひとりでも多くの飲食店主に元気になってもらいたい！】

　本プロジェクトに投資いただけた方、無事製本、流通にまで漕ぎ着け書店でこの本を手にとっていただく方、現在苦境にあえぐ飲食店主の方々だけでなく、将来飲食店を開店したいと考えている方、なるべく多くの方にこの本に目を通していただき、すこしでもお役に立てればと思います。

　また本プロジェクトの成否にかかわらず、是非一度知立らーめんにお立ち寄りください！

　慌てなくてもいいですよ。まだ10年は続けますから笑

撮影／永谷正樹　

【プロジェクト終了要項】

・製作物    
四六版・並製

・出版完了予定日    
2021年6月30日

・著者    
内藤秀詩

・発行部数    
1000