ボクはいけないけど、外にいる猫のお友達のためにお願いします。

今日のもみじちゃん

 

もみじちゃんの扁平上皮癌、治癒の見通しはなく、進行が早い。

連日のように獣医さんとインフォ―ムドコンセントを重ねています。

最優先は、もみじちゃんのQOL。

 

 

▼もみじちゃん「ボクも神保町の猫カフェに行きたかったニャ」

 

３日前、もみじちゃんが口呼吸となり、呼吸困難に陥った！　とボランティアが病院に駆け込みました。テレワークのため、２４時間のホスピスケアが可能なボランティアです。

 

「これ以上の延命がもみじちゃんを苦しめるだけだったら・・・」と号泣。

 

すると、動物看護師さん、獣医師さんが一緒に涙してくれて、「まだそこまでの状態ではありません。鼻がつまっているだけです」。膿状の鼻水が詰まっていたのでした。ネブライザーと点滴が行われて、帰宅。もみじちゃんはちゅーるを１本ペロリと食べてくれて、ひと安心しました。

 

そして、本日も通院して、ネブライザーと点滴。

 

７月７日に老舗カレー店で保健所の職員が抱き上げキャリーバッグに入れた時はぐったりしていましたが、その後、少し回復したらシャーシャーと威嚇しパンチも出ていました。ところが、最近では医療もケアも受け入れて、ボランティアに甘えてもくれます。

抵抗する気力も体力も残されていないのか、それとも、人間ってやさしいな、と思ってくれているのかな。

 

 

ちょっとせつない…

 

環境省によれば、犬猫の殺処分が１０年間で約１０分の１に減っているとのこと（２０２０年度）。千代田区でも、全国に先駆けて２０１１年に「殺処分ゼロ」を実現しました。でも、私たちは考え込んでしまうのです。殺処分は減っても、飼い主のいない猫が路上で過酷な生活を送り悲惨な死を迎えること、「路上死（ロードキル）」については問題にならないのかな。

 

もみじちゃんも、去勢手術済みの「地域猫」でした。ところが、いざ病気になったら、誰も知らない猫になりました。保健所職員が保護して、ちよだニャンとなる会が引き受けたので、最期まで看てあげることができていますが。

 

自治体の多くがいまなお「地域猫活動」を推奨しているようですが、地域猫の最期について実態を把握しているのでしょうか。人も動物も、それほど都合よく自然に「天寿をまっとう」したりしません。猫の場合、高齢・病気・障害で目をおおうような状態になっても、それなりに地域で生きているのが現実です。

 

先進国に相応しい動物行政を願います。

 

クラウドファンディングも残り12日になりました。

このプロジェクトの期間中、たくさんの方からの応援メッセージに日々、私たちは励まされています。名もなき猫たちの声を社会に届け、世の中を変えたい。

あと少しのプロジェクト期間となりましたが、情報のご拡散をお願いできれば嬉しいです。

 

ちよだニャンとなる会

香取　古川