こんにちは。本日は熊澤喜久雄先生から頂いたメッセージを紹介いたします。

 

熊澤先生は、植物栄養学・肥料学者。農学博士。東京大学名誉教授、日本土壌肥料学会会長、日本農学会会長、環境保全型農業全国推進会議会長、(財)日本土壌協会会長、(社)日本有機資源協会会長などを歴任され、有機農業推進法成立の立役者の一人として知られています。

 

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映画「武蔵野」には「農のこころ」が映し出されています。

 

農は自然との共生関係において発展してきた人の生活であり営みであり文化です。人は太陽エネルギーと水の恵みを受け、土壌を基盤として農的生活を営んできました。土壌に生育した植生は、食料を与えると同時に衣料や住居の材料、煮炊きや暖房に必要な薪炭類を与え、野生動物や家畜を養ってきました。

 

とくに農耕地の生産力を支えるための落ち葉や刈敷の供給源としての森林は、自然環境に適合した落葉樹林帯として維持管理され、里山独特の自然風景を形成してきました

 

このような関係を平野部において維持しているのが、落ち葉堆肥供給型の農業システムとして江戸時代に造成され現在でも残っている三富新田などの埼玉県南西部です。堆肥供給源としての楢、櫟、桜など落葉樹林を含むこの農業地域は武蔵野農業の典型ともなるものです。

 

有機物の土壌還元による地力の維持増進は現在の有機農業の基本ともなっています。武蔵野に残されている落葉樹林帯は持続可能な地域資源循環的農業を支えるものであり、人の心を癒すその景観とともに永く保存したいものです。

 

映画「武蔵野」を通して多くの方に、「農のこころ」が理解されることを期待しています。

 

東京大学名誉教授(植物栄養学・肥料学) 熊澤喜久雄

 

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熊澤先生、応援のメッセージをありがとうございます。

 

クラウドファンディングも残すところあと、41日です。皆様のご支援を、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

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