全国のオストメイトにパウチ用の絵柄付きシールを送料無料で届けたい！

今後のネクストゴールについて 

 

昨日申し上げた通り、10月31日に第一目標金額を達成しました。改めて御礼申し上げます！

そして、現在以下のようなネクストゴールを設定させていただきました。

 

ネクストゴール目標金額：265万円

追加でいただいたご支援金は、希望されるオストメイトの皆様全員に対して全て無料でカラフルストマを配布する資金に充てたいと考えております（3枚１セット：4000セットの印刷、梱包代、READYFOR運営局への手数料45万含む）。ネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、ご支援いただいた額の分だけ無料配布を実施させていただく予定です。

 

皆様からの思いを決して無駄のないように努めて参りますので、残りの期間、引き続きご支援や拡散のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2021.11.1追記

医療法人社団　小林内科小児科医院　小林稔

 

「達成の御礼」

 

 

 

 

〜 オストメイトの方の毎日に彩を 〜

 

私は香川県高松市内で小児科内科の診療所で内科を担当しております。仕事柄、さまざまな病気を抱え生活に不便や苦労を感じている患者さんに接する機会が多くあり、そういった方々の生活の質（QOL）について前向きになれるアイデアを常々具体化したいと考えておりました。 

 

ある時、人工肛門を増設されている患者さんの内視鏡検査を行うことがあり、その際にストーマ装具（パウチ）を見る機会がありました。医者であってもストーマ外来などに従事していない限りパウチを見る機会はそう多くはありません。

 

パウチは医療用製品で実用性を追求したものですから当然、華やかな印象はありません。パウチの見た目にこだわりのある医者などあまりいないかと思いますが、自分もその時は気になりませんでした。

 

しかしその後、身近にいた先輩がオストメイトになったことをきっかけにパウチについてある考えが浮かんできました…。カラフルストマの話をする前に、まず最初にストーマについて説明をしなければなりません。

 

 

 

ストーマのパウチはオストメイトの皆さんにとって常に身につけていなければならない体の一部、もしくは下着のようなものです。パウチ自体は医療用品ということもあり、既存のものは透明、肌色、灰色、不織布のものしか存在しません。

 

交換のたびに決まった色のパウチしかないのは、いつも同じ色の下着しか持ってないようなものであり、マンネリや苦痛、味気ない印象を受けざるを得ません。パウチも下着同様に毎日、気分によって柄を変えたりできるようにすれば明るい気持ちで毎日を過ごせるのではないかと考えました。

 

パウチの形状にあったシール自体は医療品に該当しません。そこでパウチは下着と一緒！を合言葉にプリント柄付きシール（カラフルストマ®️）をパウチに使用できるように製品化を進めたいと考えました。

 

〜 カラフルストマ開発までの歩み 〜

 

カラフルストマの開発を進めるにあたりブーケ（若い女性オストメイトの会：http://www.bouquet-v.com/index.html）で2年ごとに行っているオストメイトの方々へのアンケートも参考にしました。

 

こんなストーマ装具があったら…という項目では、デザイン入り、明るい気分になるような可愛くておしゃれな装具、入浴時に付けられるものというのがあり、オストメイトの方々からのニーズが実際にあることが確認でき、非常に嬉しく感じた瞬間でした！ブーケの会員様にも試用していただき感想を頂きながらこの3年間、少しずつ開発を進めて参りました。

 

 

 

2019年に試作品を3図柄で製作し200セットをブーケの会員のオストメイトの方々や漫画家、脚本家の内田春菊さま、近隣のWOCナース（ストマ認定看護師）を通してオストメイトの皆様に無料配布しました。

 

アンケート調査をしたところ前述の先輩からは幼い娘とパウチをつけたままお風呂に一緒に入れた！と喜んでいただけました。また、気分が上がった！などの嬉しいコメントも複数いただけました。

 

 

〜 ご支援をチカラに全国のオストメイトへ送料無料で届けたい 〜

 

ストーマパウチを販売している会社は複数あり、その形状も異なります。フィルターの位置は通気しなければいけませんのでシールはフィルターの位置に被らないようにしてあります。パウチ形状は自分で切り出せるように各社の代表的な形状を印刷したクリアファイルにシールを挟んで販売する予定です。

 

試作品を試していただいた際に、シールが硬くて丸めづらいなどの問題点も指摘されましたが、現在開発中の製品はその点も改良しています。

 

これまで、意匠登録（第1626194号）、商標登録（第6406777号）も取得し今回、製品化を前提に2回目の製作を行う予定です。2022年初めに印刷、春頃に販売を目標としています。 

 

 

 

パウチの隅々まできちっと貼れるように、形状はオストメイトの皆様に切り出していただく仕様となります。面倒かとは思いますがクリアファイルに印刷された形状線にない子ども用ストーマやウロストーマのオストメイトの方々にもシンデレラフィットできる！というメリットもあります。その他のメリットとしては切り抜いた余りを別の機会にワンポイントのデコレーションにも無駄なく使用できるかと思います。

 

 

←こちらで最新の製品情報をお届けします

 

 

しかし、この製品が完成し販売できたとしても「費用の壁」が立ち塞がります。

 

オストメイトの方々で身体障害者手帳を発行された方は月々の装具代を市町村から給付されてパウチ代やスキンケア代などに費用をあてています。しかしながら給付額は決して充分ではなくパウチのデコレーションに費用をかけるような余裕はありません。

 

初回のサンプルの時に行ったアンケートによればパウチのデコレーションにかけられる金額はパウチ1枚あたり100〜150円程度とのことでした（3日でパウチを交換するとして月に10枚）。それを踏まえプリント柄付きパウチシールを製品化した場合には送料を含めずにシール3枚1セットを500円以内にしたいと考えています。

 

ただ、インターネット販売で全国から注文を取った場合に、送料が別途180円かかってしまい需要のある値段設定を超えてしまうことが課題となっています。この問題を解決するために今回クラウドファンディングで資金を集め、送料を無料としてオストメイトの方へ届けたいと考えております。

 

The Pouch is just like underwear!  Live your life to the fullest with COLORFULSTOMA! I want to deliver printed patterns stickers to ostomates all over Japan, free of charge!

 

〜 カラフルストマを通じて心のバリアフリーを 〜

 

カラフルストマを通じて、最初の目標は自分で見て気分が上がること、ですが最終的には20万人以上いるオストメイトの方々が社会的に広く認知され、気兼ねなく周囲の人とパウチについて会話できるような社会を目指していきたいと思います。

※厚労省ではオストメイトの公衆浴場での入浴について一般の方へ理解を求める喚起を出しています。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000124340.pdf

 

オストメイトの方々への社会的な理解が十分に進んでいないことを心理面でのバリアと表現しています。外見からはわかりづらい内部障害に対しての正しい理解を深め心のバリアフリーを進めていく必要があると強く感じています。（心のバリアフリーとは、障害を感じている人の身になって考え、行動を起こすことです。）

 

 

パウチという、オストメイト個人のプライベート性が非常に高いものを、いかにして社会において、その柄について会話できるような、ごくありふれたものに変えていけるか、というのが私の使命であると常々考えておりました。

 

今回のクラウドファンディングは、その夢への第一歩です。

 

皆さまのご支援と応援をよろしくお願い申し上げます！さらに拡散などもお願いできれば幸いです。