ペットにやさしいまちづくりでイノベーションを起こしたい！

 

 

改めまして、住吉孝予と申します。

 

2009年にわんちゃんの美容室を起業し、現在ではペットホテル、わんちゃんの幼稚園、ペットのビジネスコンサルティングをする会社の代表をしています。

 

当初、わんちゃんが好きでトリマーという資格を取りましたが、開業してすぐに、トリミングは、わんちゃんたちにとって嫌なことなんだと気づき、ショックを受けました。

 

皆さんは、トリミングサロンはどんなところだと考えていらっしゃるでしょうか？

 

わんちゃんを綺麗にかわいくするところ！？

 

トリミングサロンでわんちゃんが施術されているところを、見たことがある方もいるかもしれません。それは最後の仕上げの部分で、その前に爪を切ったり、お尻の肛門腺というにおい袋を絞ったり、歯を磨いたり。全身を洗って乾かす作業もあります。

 

わんちゃんにとっては、痛かったり、大きな音にさらされたり、知らない人に体中を触られまくったり…とドキドキの連続です。

 

 

どうやったら優しいトリミングをすることができるのだろう‥。

 

 

そこから私の挑戦がはじまりました。

 

そうしてたどりついたのが、飼い主様とわんちゃんの関係が良くなるトリミング法 kanon styleです。ペットを擬人化するのではなく、ペットの目線、考え方を知ることで、ペットを取り巻く環境を快適に近づけるやり方です。

 

例えば、吠えたり噛んだりすることに困って、相談される飼い主様も多いのですが、ペットを叱ったりする前に、どうして吠えるの？と考えていただくと、案外簡単な解決策があり、驚かれることが多くあります。また、こういったペットとの関係性の変化の経験から、「ペットも子どもと同じなんだね？！」「そういう風に考えるようになって、部下との関係が良くなりました！」「子どもを叱ることも減りました！」などという、飼い主様からの声をいただけるようになりました。

 

 

 

これらの経験から、ペットと上手に関わることができるようになると、相手を思いやる気持ちが育つのだなと、感じるようになりました。

 

 

▽「ペットとの関わりを通して思いやりをはぐくみ人にやさしいまちをつくる」とは？

 

こんな思いを抱えつつ、あるとき広島県の商工労働局イノベーション推進チーム中小ベンチャー企業支援グループが主催する社会問題解決をテーマとした学びの場に参加しました。

 

このディスカッションへの場で、

 

ペットを理解してよりよい共生を目指したい。
間違って広まった情報をただし、動物を理解する社会にしたい！

 

その思いを発したことから、参加者の共感を得ることができ、そのことで広島県廿日市市を拠点とし、
まち全体として「ペットと人の暮らし方を考える」チームをつくることになりました。

このチームの思いは、「ペットへの理解が深まると子どもや高齢者、ハンディキャップを持った人への接し方も変わる。ペットについて考えることでまちに思いやりがあふれ、多様性を受け入れるまちづくりの第一歩につながる！」の実現です。

 

 

 

 

そのために、現在以下の活動を行っていこうと考えています。

 

①ペットに関する知識や情報を提供するセミナーの実施
②ペットと一緒に利用できる施設の整備
③ペットと一緒に入れる施設のマップ化
④新しいペットと人の暮らし方の発信

 

①ペットに関する知識と情報の提供を行うセミナー運営

近年、特にコロナ禍ではペットを家族同など、それ以上に考えている世帯が多くなりました。ペットと共に行動する範囲も広がり、ペットツーリズムの活性化による街の活性化を図る取り組みも多くみられるようになってきました。

 

その中で今までの多くの日本人の常識であったペットに対する考え方での行動をすることで人とペットの間にもすれ違いによる問題が起こるようになっています。

 

例えば、しっぽを振っているから喜んでいるのだろうと思って、なでようとしたら噛みつかれてしまうことは、犬のことを正しく理解できていないために起こってしまいます。

 

ペットと共に暮らす上で、飼い主が知っておかなければならないことは何なのか？現代にあったよりよい共生のための知識と情報を発信していきます。

 

②ペット共に利用できる施設の整備

ペットと暮らす中で、飼い主の困りごととなることは生活の範囲が限られることです。ペットと共に入れる施設は、地方には多くなく、移動の範囲も限られることが多いです。首都圏では、ペットと一緒に入れる飲食店や、ペットをつないでおくためのリードフックが各地にみられ、同時に飼い主が守るべきマナーの明文化が、なされていることも多くあります。

 

そこで施設側にペット連れのお客様に対して、どういった対応を行えばいいかという提案や、リードフックの設置、マナーパンツの使用の啓発などを行い、ペットを飼っていない方への配慮をしながら共存への道をまち全体で行っていきます。

 

また飼い主にも施設でのマナーレッスンを行い施設側からも安心して利用いただける証明を提示することで両者が安心して利用できる地域づくりを目指します。

 

 

③ペットが利用できるお店のマップ化

②で行う施設の整備を行うとともに、協会の理念に賛同していただける店舗や、施設のマップ化を行います。

 

ペット利用可能施設の増加は、飼い主のマナー実践の場や、知る機会を増やすきっかけとなると考えており、地域全体で経験を共有しながら、ペットと人で共存していく方法を模索します。

 

これにより、地域の活性化を目指しながらマナーアップの促進も図ります。

 

④新しいペットと人の暮らし方の発信

現在ペット関連市場は、増加傾向で注目されていますが、安易にペットOKとするだけでは、ペット嫌いを増やすことになりかねません！

 

これまで個々で行ってきたサービスではなく、多種多様な業種やペット好き、嫌い、苦手な人たちを交えて討論する場をつくり、まち全体として考えることで、現代にあった新しい考え方や事業へとつなげイノベーションを起こしていきます。

 

 

 

そして、最初のフォーラムを広島屈指の観光地（人が多く集まる）宮島で開催したい！
 

2024年1月24日水曜日、宮島でペットとひとにやさしいまちづくりとは？を考えるフォーラムを開催します。

 

宮島は、集客しなくても人の集まる場所ですが、滞在時間がとても短いと言われています。

 

宮島をとても愛しているメンバーの勧めで数年ぶりに宮島に渡ったところ、観光客が目当てにする場所以外は閑散としていて、とてもさみしい気持ちになりました。

 

宮島には鳥居や厳島神社のほかにもたくさんの名所があります。しかし、しっかりと滞在して満喫していただきたいと思った時に、ペットと泊まれる宿が少なく、ペットが疲れた時に一緒に休める施設も少ない。公共交通機関の使用も限定され、車での移動。観光したいスポットは人が多く、ペット連れではなかなか難しいが預ける場所もないことに気づきました。

 

これは、どの観光地も同じ課題を抱えているのではないか？

 

その問題提起のために、宮島を開催地に選びました。

 

私たちの思いにご賛同いただき、活動のはじめの一歩である第一回フォーラムの開催へのご支援をお願いしたいです。

 

 

 

 

 

現在は、広島県商工労働局イノベーション推進課　中小ベンチャーグループ協力のもと、廿日市市と連携協定ができることを目標に活動を始めています。

すでに、尾道、三原、広島市など県内はもちろん、東京、京都、福岡の方からも賛同の声をいただいており、活動を広げていきたいと考えています。

 

まずは、第一回ペットとひとにやさしいまちづくりを考えるフォーラムを開催することにクラウドファンディングのご支援をよろしくお願い申し上げます。