ご支援、ありがとうございました！
2020年4月、コロナ感染拡大を受けて、1回目の緊急事態宣言が発令されました。経済が大打撃を受ける中、そのシワ寄せが最もあらわれるのは、非正規雇用の方や低所得の方など、社会的に弱い立場にいる人たちです。このような人たちからまず仕事を失い、住まいを失い、人とのつながりを失い、いのちの危機に直面することになります。これまでも、アジア通貨危機やリーマンショックという不況の影響で自殺者とホームレスの増加がありました。それは絶対に繰り返したくない。
「何をすべきか」と考え悩みながらも、ともかく「一刻も早い手立てを」と、NPO法人抱樸は、次の3つの支援事業に取り組む決意をしました。
A．全国の支援団体へ感染予防資材を提供
B．フェイス・トゥ・フェイスの相談事業を諦めないための機材購入費提供
C．大家さんも安心できる相談員がいる支援付き住宅の持続的提供
資金のメドは全くありませんでした。そこで「コロナ緊急｜家や仕事を失う人をひとりにしない支援」と題して、初めてのクラウドファンディングへのチャンレンジを開始したのです。
結果は、見守り応援して下さった皆さんご存知のように、「無謀」と言われた1億円の目標を達成。更に嬉しかったのが、10,289人という多くの方が心と寄付を寄せて下さったことでした。
この喜びは、我々NPOだけに留まらず、コロナと言う危機の闇の中で「光」として日本中を照らしました。そして事業はスタートし、皆様のお陰で助かるいのちがありました。本当にありがとうございました。
しかし、コロナの影響は、これからもっと厳しく出てくると予想されます。この「支援付き住宅提供事業」はまだまだ継続せざるを得ません。そして1億円で170室確保できた居室が10年間で5回転したとしても、利用者総数は1,000人にも満たないのが現実です。
だけれども「この一歩」の意味は大きいと感じています。全国に800万戸以上あると言われている空き家の利用、サブリース、支援付き・・・「新しい社会モデル」のために必要な要素が今回のプロジェクトで明らかになりました。これを元に抱樸は「あるべき社会のかたち」を全国の団体と共に創造したいと思います。
改めまして今回のクラウドファンディングへのご参加に心より感謝を申し上げます。
これにて「終了報告」とさせて頂きますが、事業の進捗については、時にREADYFOR新着情報、抱樸WEBサイト、抱樸note、「ほうぼくチャンネル」、Twitterなどでお知らせをしていきますので、どうぞ引き続きのお見守り、またお支えを宜しくお願い致します！
