プロジェクト概要

   世界的な心肺蘇生術に関するシンポジウムを開催!

   一人でも助かる命を増やすことに貢献したい。  

  

はじめまして、全日本患者安全組織文化学習支援財団(全患安)の松本尚浩、岡本華枝、畔柳信吾です。私たちは、医療従事者として20年以上患者さんと接してきました。その傍ら心肺蘇生術を医療従事者や一般の方に広める活動を行ってきました。

 

全患安は、「一人でも助かる命を増やすことに貢献する」ことを目的に活動を続けています。活動内容としては、現場で働く医療者に対して患者安全に関しての講習会や心臓血管麻酔科医向けの患者安全、医療学生のための学びの場の創り方などの講演、ワークショップ等を行っています。また、心肺停止状態や、急変時の対応を模擬患者等を用いて体験しながら学ぶ講習会も全国で開催しています。

 

今回、世界的な心肺蘇生術に関する新たな知見をより多くの方に届けるために、シンポジウムを開催します。医療従事者だけではなく、一般の方にも気軽に来ていただきたいため、参加費を無料にしました。

 

 

このシンポジウムで「人を救うこと、そして行動に移す方法」をみなさまに共有したいと思っています。しかし、シンポジウムを開催するにあたり、会場費、当日運営費等を多くの費用がかかってしまいます。活動に賛同していただける方のご支援を必要としています。

 

応援のほどよろしくお願いいたします。

   これまでの心肺蘇生術教育を改善。

 もっと多くの人々が助かる仕組み作りを。

 

そもそも世界的に心肺蘇生術教育が、盛んに行われるようになったのは、心肺蘇生術の国際ガイドライン2000(西暦2000年)が発表された以降です。

 

心肺蘇生術国際ガイドラインとは

 

アメリカ心臓協会(AHA)と国際蘇生連絡協議会(ILCOR)が策定した心停止、脳卒中患者などの対応方法を厳密な根拠を明確にした文章。全世界的に標準化した対応方法といえる。

 

このガイドラインは、それ以前の経験等に頼った処置とは違い、EBM(Evidence Based Medicine=科学的根拠に基づいた医療)を行うためのガイドラインでした。その後、約5年毎にその時々で得られた知見を基にガイドラインが改訂されてきました。

 

EBMに乗っ取ったガイドラインが策定されてから約20年、心肺蘇生術でどれほどの心停止患者が助かるのか、どうしたらよりよく心停止から生存できるのかなどのデータが集められ、その一部は科学的根拠となり、ガイドラインや心肺蘇生術コース(講習会)の方法が変化してきました。

 

例えば、胸骨圧迫マッサージ(心臓マッサージ)と人工呼吸はガイドライン2000当時は15:2(胸骨圧迫マッサージ15回おこなったら人工呼吸2回おこなう)が適切な処置でしたが、現在では30:2が効果的な心肺蘇生術です。

 

また、教育の面では高機能患者シミュレーター(模擬患者人形)を用いた体験型の心肺蘇生術を学ぶ講習会が世界的に行われるようになりました。AED(自動体外式除細動器)の出現により、病院内のみならず、病院外においても心肺停止になった人を助けることができるようになりました。

 

 

しかしながら、心肺蘇生法に関する教育プログラムの発信元として知られるアメリカ心臓協会(AHA)が発表した論文の冒頭には、「何百万人もの一般市民と医療従事者が、毎年蘇生術訓練を受けていますが、心停止の患者への最適な臨床ケアの提供には大きなギャップがあります。」と記述されていました。

 

つまり各国、各地で行われてきた心肺蘇生術教育で身に付けた技術が「実際の心停止患者に遭遇したとき、身に付けたはずの技術を発揮できず、患者さんの生存を改善するという理想状態には届いていない」ということなのです。内容が2018年に学術誌"Circulation"で発表され、世界に衝撃を与えています。

 

詳しくはこちら↓

Education Statement Highlights

 

私達は、学校で教育を受けた体験に基づいて、観たことのある教育を見よう見まねで実践します。しかしその効果が低いことが、この心肺蘇生術教育でも「心停止患者が理想状態ほどには助からない」という事実で示されているのです。

 

 

その一方で、この論文にはこれを改善するための方法も記されています。「心停止患者が優れた蘇生治療を受けることを確実にするため、学習と維持を促進する実証済みの教育方法を活用することによって、蘇生教育の設計と提供は最適化されなければなりません。」とした上で、「学習と維持を促進する実証済みの教育方法を活用」するよう勧めています。

 

当シンポジウムでは、この「学習と維持を促進する実証済みの教育方法」の一例として、この論文で示されている「インストラクショナル・デザイン」の観点から、医療教育に応用して、どのような改善が得られるかを示しながら、聴衆の現場での教育実践を改善する契機を目指しています。

 

インストラクショナル・デザインを直訳すると「教育設計」です。さまざまな環境で適切な教育効果をあげる設計方法であり、学習者に対してより効果的・効率的・魅力的な学習を提供するシステム的な方法です。

 

今回のイベントは、これまでの心肺蘇生術教育を改善し、より多くの人々の命が救われるためのとても重要な意義を持っています。

 

 

  「教えたつもり」の心肺蘇生術教育を、

「より多くの人々が助かる」に変えたい。

 

今回のシンポジウムは、AHA提言が推奨する教育領域「インストラクショナル・デザイン(教授システム学)」の国内有数の専門家、実践者また、海外からも医療教育の第一線で活躍している専門家を招き登壇、というとても画期的な試みです。

 

シンポジウムでの講演や対談で情報提供することはもちろん、情報提供を受けた方々と、今後も継続的に心肺蘇生術教育を改善する取り組みを計画立案して実践し、その成果を確認する方略までを提案することで、より多くの人が救われる成果を目指します。

 

具体的には、講演や対談に登壇した方々と、情報提供された方々の希望者で、オンライン会議室の仕組みを利用して、シンポジウム後の教育改善の実践や成果を確認する方略の支援を継続します。

 

 

日時:2019年6月15日(土)

場所:東建ホール・丸の内

愛知県名古屋市丸の内二丁目1番地33号 東建本社ビル内3F・4F

時間:10:00~16:00(予定)

内容:心肺蘇生術教育における新しい知見の共有

参加費:無料

アクセス:名古屋市営地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅下車

  • 1番出口…………東建本社まで徒歩1分(階段のみ)
  • 2番出口…………東建本社まで徒歩5分(エスカレーターあり)
  • 3番出口…………東建本社まで徒歩7分(エスカレーターあり)
  • 3番出口近く……東建本社まで徒歩8分(エレベーターあり)

■お車でお越しの方
名古屋高速「丸の内出口」より北へ約130m

 

   心肺停止蘇生率が向上し、多くの命が救われる社会を目指して。

 

どんな命でもいつかはなくなります。それは限りあるものだからです。しかし助ける手段(心肺蘇生術ができない)や環境(近くにAED等がない)によって命を落とすことはあってはなりません。

 

今回のプロジェクトの特徴は、一回で終わる情報提供イベントではないという点です。今後、最高の成果としては「より多くの人が救われる成果」に達する心肺蘇生術教育を目指して、その前段階として、まずは、新たな心肺蘇生術教育に関わった方々が、自分の現場で行動を変える成果を達成するプロジェクトビジョンがあります。

 

そのような達成を様々な場で興すことで将来的には、ある地域、ある医療機関で、心肺停止から助かる人の割合、心肺停止蘇生率が向上すると展望されます。

 

多くの命が救われる社会を目指して。

 

ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。


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