タイの世界大会と村の小学校で和の心を人形劇で伝えたい

本日バンコク入り３日目。

朝ご飯が終わり次第、
てづくりのからすたろうチラシ準備と
WS打合せ＆シミュレーションを

メンバー同士で行いました。

人形制作と三人遣い脚担当のラニータと
今旅の記録係を自ら担当くださる
照明デザインのとしこさんは、
日本から持参の素敵な浴衣で
WS参加者をお出迎え。
少しでも「日本」を
感じてもらえるよう、粋な計らいです。

午後３時、いよいよ会場入り。

準備時間１時間
 

一枚、一枚からすを折り、
公演情報を手書きで入れて行きます。
みんなWSに間に合わせようと
かなりな集中。
 

午後四時５分、ワークショップ開始。

参加申込者が４０名を過ぎた頃、
アテンドのベンさんより
「あと３７人くるけどいい？」
なーんて軽く聞かれ、唖然。
事務局側の手前、ノーとは言えず、
とりあえず全員受入れました。

与えられた時間は６０分。
簡単なご挨拶をしたらすぐに
身体ほぐしをして、
意識と感覚を体験するワークも
ペアで行いました。
 

レオンとまいまい扇動で折り紙パペットメイキング
みなさん起用です



みんなパペットの声を真剣に聞いています



面白い事に
始めは７０人以上いた参加者も、
折り紙パペットを始めたとたん
徐々に減り始め、
最後には理想の人数が残り、
静かにワークショップが進行される中
閑かに音楽担当シミーさんの
流れるようなカリンバが鳴り出し
空間を心地よい空気で
包み込んでくれました。

ラストはからすのチラシ用折り紙に
カタカタの個人名を書いてプレゼント
とても喜ばれました。



ワークショップ終了後、
テレビ取材も来てくれました。
「"からすたろう" のサブテキストはありますか？」
的な最後の質問に、迷いなく口から出た応えは
「Non violent communication」。

私の視点から観た、からすたろうのカタチ。
これが、今回の舞台の最大のテーマでもあります。



晩ご飯をいつもの劇場のカフェテリアで頂き
ホテル帰路の途中、寄り道組はバスを降りて深夜市場へ。
人ゴミの中を数キロ歩き、
庶民的なカラーに満ちたお祭りを視察。



屋台でみかけた小振りのにぎりたち



と、ホテルに戻ると
先生人形担当のせいじ、パット、ラニータが
歩き方の見直しを研究中。
昨夜の素晴らしいイタリアの人形舞台に
相当インスパイアされた模様　笑

そして、３人の動きに新たな変化が起きました。
自身の自我ととことん対峙する三人。

「自分」に意識を向けていると、
人形が生きてきませんが、

人形に意識を委ねると
みるみる人形が呼吸を始めるのです。

これを舞台で実現するのは至難の業。
通常、意志とは裏腹に
舞台上では普段の何十倍もの自我を
意識してしまうのが人の常

その明らかな違いを
三人が同時に感じ取った
確かな瞬間がありました。





泣いても笑っても、本番まであと３日。

主人公たろう人形の脚を担当するベーちゃんも
お疲れの中うたた寝しながらもお付き合い。
照明としこさんも深夜まで記録係。
みんな、本当にお疲れさま。

そして、海の向こうから見守ってくださる
みなさまの存在が何よりも
大きい次第なのであります。

本日もお読みくださり、ありがとうございます。

続く

All photos by Toshiko Takahashi