歯科医療の超音波診断が広く実施される未来を、一緒に目指しませんか?

歯科医療の超音波診断が広く実施される未来を、一緒に目指しませんか?

寄付総額

5,553,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
214人
募集終了日
2023年4月28日

    https://readyfor.jp/projects/dent_niigata-u2023?sns_share_token=
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プロジェクト本文

 

 

新潟から発信!「触診の視える化」
口腔がんの早期発見を目指して

 

現在、超音波診断装置はあらゆる医療現場で大活躍をしています。すぐにその場で体の中をみることができ、人にも環境にもやさしく頼りがいのあるパートナーです。

 

歯科医療でも、技術の進歩によって、超音波診断装置が有効に使われるようになりつつあります。特に、歯科医師が第一発見者となることが多い「口腔がん」の診断になくてはならないものになってきています。

 

しかし、装置が高額であること取り扱いにかなりの経験が必要であることという主に2点の課題から、まだまだ利用されている医療機関は多くなく、一般的になっていません。

 

そこで今回、皆様からいただいた資金をもとに超音波診断装置を購入し、新潟県内および近隣県の医療機関への貸し出しを行います。また貸し出しのみならず、その病院の歯科医師に対して使用方法や診断のコツの指導を行うことで、超音波診断ができる歯科医師を増やし、将来さまざまな場所で利用されることを目指しています

 

患者さんは、いつ病気になるかわかりません。その時に、医療機関が診断のための設備を用意し、歯科医師が早く異常に気づけることは、地域医療の質を一層高めていく上で、とても重要なことだと考えています。

 

まずは地域医療へ貢献する一歩として、どうぞご寄付の程よろしくお願いいたします。

 

 

自己紹介

 

こんにちは。林 孝文(はやし たかふみ)と申します。

 

現在、新潟大学歯学部の顎顔面放射線学(歯科放射線学)分野において、画像診断の診療や教育研究に携わっております。私は小・中学生のころから光と音の電子工作に興味があり、出身地域の信州では定番の「夏休み一人一研究」いわゆる自由研究のテーマとして、小学校の高学年では「光を使った音声通信」を継続して取り組んでいました。高校生の頃は、当時流行っていたシンセサイザーを手作りするなど、アマチュア無線に興じたりしておりました。

 

1987年に新潟大学歯学部を卒業し、その後の進路を考えたときにちょうど歯科放射線科で超音波診断装置が導入されると聞き、光と音の世界に運命的な出会いを感じて、迷わず医局の門を叩きました。それ以来、超音波診断を自分の中心軸としてきました。

 

大学ではさまざまな歯科疾患の診断を行ってきましたが、特に自分の力量の無さを痛感させられることが多かった口腔がんに重きを置いて診療と研究を進めてきました。

 

2018年には新潟市で日本口腔腫瘍学会総会の大会長も務めさせていただくことで、少しでも患者さんにお返しができたのではないかと思っています。

 

 

 

口腔がんの正確な診断に活用できる超音波診断

 

超音波診断は、安全・安心で人にも環境にも優しい、それでいて人体の細かいところまで見ることができる、とても優れた技術ですが、歯科において超音波診断はきわめてマイナーな存在です。虫歯や歯周病、義歯(入れ歯)やブリッジ、インプラント、矯正歯科といった歯科のメインストリームの場面にはほとんど役に立たないからです。

 

しかし、歯科の診療分野は歯や歯周組織ばかりではなく、そのまわりの口腔と言われる領域も含まれます。口腔には舌や歯肉(歯茎)、頰粘膜などが含まれますが、こうした場所には時としてがんが発生することがあります。一般の皆様へ | 一般社団法人日本口腔腫瘍学会 (jsoo.org)

 

それらの場所にできる「がん」は、「口腔がん」と言われます。現在、口腔がんの病期分類(病気の進行状況を分類すること)のひとつにがんの深さが加わっています。

 

この正確な診断には超音波診断が役に立ちます

(参考文献:A comparative study between CT, MRI, and intraoral US for the evaluation of the depth of invasion in early stage (T1/T2) tongue squamous cell carcinoma

 

これまでは超音波診断は腹部などが主な対象となり、身体の深いところをしっかり見るために発展してきました。このため、組織としては浅い口腔内に使える装置は限られ、性能も十分ではありませんでした。

 

しかし最近の画像処理技術の進化によって、人体の浅いところや細かいところもきれいに見えるようになり、口腔にも使えるようになってきました。いわば「触診の視覚化」と言えますが、歯科医療現場ではあまり知られておらず、まだこうした恩恵を十分に受けるには至っていません。

 

 

 

広く活用されるための課題

 

超音波診断は、手軽にチェアサイドで口腔がんの深さを正確に測ることができ、加えて口腔がんを他の病気との区別するのにも役立ちます。超音波診断が口腔がん診療の場面で広く使われるようになれば、早期発見や正確な診断で治療成績の向上に貢献できることは間違いないと考えています。

 

しかし、超音波診断装置をチェアサイドに用意するには「装置が高額であること」、「取り扱いにかなりの経験が必要」という2点が普及のハードルになっていると考えています。

 

そこで、このクラウドファンディングでいただいた費用で装置を購入し、口腔がん診療を行なっている県内および近隣の病院歯科に貸し出しを行いたいと考えています。また、超音波診断経験の豊富なエキスパートによる研修指導をすることで、より多くの医療機関で超音波診断が実施できる状況をつくることを目指します

 

 

 

今回の取り組み

 

今回のクラウドファンディングでは、最新の超音波診断装置とその使用に関わる設備(口腔内に使える小型プローブ等)を購入するための費用を募っています。

 

それらを病院4施設にそれらの設備を貸与し、歯科口腔外科の歯科医師を対象に実地研修を行います。加えて、現在も実施しているオンライン研修を引き続き継続し、取り扱いに経験が必要な超音波診断の習熟を目指しています。

 

これにより、2つのハードルをクリアし、地域医療へ貢献していきたいと思っています。

 

 

|プロジェクト概要

 

目標金額:500万円

資金使途:最新の超音波診断装置と使用に関わる設備の購入、その他研修に関わる諸経費

 

貸与予定病院:

長岡赤十字病院、県立中央病院、魚沼基幹病院、会津中央病院

 

スケジュール概要:

2023年7月 最新の超音波診断装置と使用に関わる設備の購入完了

2023年8月 新潟市以外の病院4施設への貸与

2023年8月~2024年1月 実地研修の実施
 

※プロジェクトの留意事項については、ページ下部をご確認ください。

※貸与予定の4つの病院から、貸与および名称記載の許諾を取得しています。

 

 

今後の展望

 

今後、超音波診断装置はさらにスマートデバイス化し、誰もが使いやすくなるとともに導入も容易になるものと思われます。

 

 

本県ならびに隣接県における超音波診断装置の貸与と診断サポートを行う本プロジェクトは、これまで超音波診断に興味がありつつも手を出しづらかった歯科口腔外科の先生方の心理的な障壁を取り除くことが期待され、地域医療に少しでも貢献できるモデルになるのではないかと考えます。

 

次のステップとしては、私の所属する日本歯科放射線学会や日本口腔腫瘍学会、日本口腔科学会と連携して、対面やオンラインの研修会を軸とした全国展開を考えています。本プロジェクトの成果は、現在私どもが携わっている口腔内プローブ開発へのフィードバックに役立ち、歯科診療における新たな価値の創造にも繋がるものと信じています。

 

どうぞ皆様のあたたかいご寄付の程よろしくお願いいたします。

 

 

 

研究室メンバー

 

林 孝文

教育研究院 医歯学系 歯学系列 教授
医歯学総合研究科 口腔生命科学専攻 教授
歯学部 歯学科 教授

全国の口腔がん診療に情熱を傾けておられる医師・歯科医師の諸先生方はじめ関係者のみなさま、私がこれまでいただいてきたあらゆるご恩を、口腔がんの超音波診断の普及というしくみづくりで少しでもお返しできたらと思っていますので、なにとぞよろしくお願いします。スタートとしては新潟の片田舎のわずかな一歩に過ぎないですが、何十年後からみたらこの一歩があったからこそ全国、もしかしたら全世界の口腔がんの超音波診断がここまできたんだねと言ってもらえることを期待して、果敢に取り組みたいと思っています!

 

 

髙村 真貴

新潟大学医歯学総合病院 助教

 

ご関心をお寄せいただきありがとうございます。CTやMRIでの検査に比べ、歯科治療における超音波診断は患者様の影響を含めた制約の少ない手法です。徐々に都市部では超音波診断の設備が備えられたクリニックが現れつつあります。それでも、診断に精通したドクターは少ないために、患者様の需要に十分応じられているとは言えない状態です。このプロジェクトのもたらす成果は、新潟と周辺県の歯科医師の能力の底上げにもつながり、地域医療にも貢献できると考えております。

 

 

応援メッセージ

 

栗田 浩 様

信州大学医学部歯科口腔外科学教室教授

日本口腔腫瘍学会常任理事

 

口の中にも「がん」ができます。日本で毎年1万人ほどの患者さんが見つかっています。しかしながら、乳がんや肺がんなどに比べて患者さんの頻度は少なく、検診や治療および検査装置などの開発や普及が遅れています。この装置が普及すると、口の中にできる「がん」の診断や治療を容易にし、がんの治りやすさや治った後の障害(しゃべれない、食べられないなど)を大きく改善することができます。是非、本装置の普及にご協力をお願いいたします。

 

冨原 圭 様

新潟大学大学院医歯学総合研究科

顎顔面口腔外科学分野 教授

 

さまざまな医療分野で活躍するエコーですが、林先生の研究グループでは、口腔という臓器の中を検査する画期的な診断技術として、専用機器の開発を進めておられます。なぜ「口腔がん」の診断にエコーなのか、それは、「口腔がん」は、早期の治療でほぼ100%完治する病気であり、エコーによる高精度診断の普及は、早期発見に絶大な効果をもたらすからです。皆様の温かい寄付によってプロジェクトが成功することを心から応援します。

 

古川 まどか 様

神奈川県立がんセンター

頭頸部外科部長

 

超音波診断装置はどんどん進化しており、画質が良くなっただけでなく装置自体が非常に小型になり時間や場所を選ばず検査が可能になったことは一つの医療革命といえます。歯科診療への導入も容易になることで、口腔癌のような特別な疾患だけでなく、一般歯科診療にも様々な応用が期待されます。すべての患者さんに適切な歯科診療を提供するために、多くの歯科医師が日々の歯科診療で超音波を活用することを応援したいと思います。

 

柳下 寿郎 様

口腔がん撲滅委員会

代表理事

 

 

口腔表在癌を早期に発見する重要なツールの1つである超音波検査が確立化され、その検査方法、画像診断方法が新潟から全国へ広く普及していくことに期待しています。頑張ってください。

 

 

 

新潟大学へのご寄附は、税法上の優遇措置が受けられます。

 

ご寄附いただいた寄附金については、下記の基準により課税所得から控除されます。本学からお送りする寄附金領収書を控除明細書としてご利用いただき、確定申告によりお手続きをしてください。

 

‖個人からのご寄附

○所得税の優遇措置(所得税法第78条第2項第2号)

本学からお送りする「寄付金領収書」を添付して、確定申告により手続きを行ってください。その年の寄附した寄附金が 2,000 円を超える場合、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。ただし、寄附金の額が総所得金額等の 40%を上回る場合は、40%が限度となります。

 

○ 個人住民税(県民税・市町村税)の優遇措置

寄附をした翌年の 1月1日 現在、新潟県内にお住まいの方は、所得控除に加えて寄附した年の翌年の個人住民税 10%が軽減されます。

 

※新潟県以外にお住まいの方は、それぞれの都道府県・市町村により取扱いが異なりますので、お住まいの都道府県・市町村にお問合せ願います。

 

‖法人からのご寄附(法人税法第37条第3項第2号)

寄附金の全額を損金算入することができます。

 

詳しくは新潟大学基金のページをご覧ください。

 

‖寄附金領収書の発行について

寄附金領収書は、プロジェクト成立後約1か月後に、ご登録いただいたメールアドレスへ添付ファイルで送付いたします。寄附金領収書の日付は、プロジェクト成立後の2023年5月の日付になります。

 

【重要】ご寄付の際の送付先ご住所の入力についての注意事項

送付先ご住所の入力については個人の方であればお住まいの住所、法人の方であれば所在地住所をご記入下さい。

 

領収書発行にあたって、お住まいご住所・所在地が必須となりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

※確定申告の際は、ご本名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収書が必要となりますので、ご注意ください。 

 

 

留意事項

 

●ご寄付の前に、利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/others/terms_of_service/)を必ずご一読ください。

 

● 本プロジェクトでは、歯科医師の育成を主な目的としています。貸与予定の医療機関で対象の治療が受けられることを示すものではありません。

 

● 第一目標達成後の返金やキャンセルは、ご対応いたしかねますので、何卒ご了承ください。

 

● 寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

● 寄付金領収書の名義・発送先は、原則としてご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所となります。

 

● なお、ご寄付後に上記情報を変更することはできず、アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄付金受領証明書(領収書)をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

●ご寄付に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

● 本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

プロジェクト実行責任者:
林孝文(新潟大学大学院医歯学総合研究科)
プロジェクト実施完了日:
2024年1月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

超音波診断装置及び口腔がんファントムの発注(オーダーメード)・購入ならびに新潟県・近隣4病院への貸し出し・研修スケジュール策定とその運用

リスク&チャレンジ

プロジェクトを実施する上で必要になる資格や許認可について
高度管理医療機器等販売業・貸与業の届出を2023年7月までに提出予定

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プロフィール

新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面放射線学分野教授/新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科科長/第36回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会大会長/第116回歯科医師国家試験委員会委員長

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ギフト

5,000+システム利用料


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5000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)

寄付者
19人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

10,000+システム利用料


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10000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)
・論文謝辞にお名前掲載(小:希望者のみ)

寄付者
112人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

30,000+システム利用料


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30000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)
・論文謝辞にお名前掲載(小:希望者のみ)

寄付者
39人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

50,000+システム利用料


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50000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)
・論文謝辞にお名前掲載(中:希望者のみ)

寄付者
19人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

100,000+システム利用料


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100000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)
・論文謝辞にお名前掲載(中:希望者のみ)
・新潟大学中央図書館に設置した電子芳名板にお名前を掲載、感謝状贈呈(個人、希望者のみ)

寄付者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

300,000+システム利用料


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300000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)
・論文謝辞にお名前掲載(大:希望者のみ)
・新潟大学中央図書館に設置した電子芳名板にお名前を掲載、感謝状贈呈(個人、希望者のみ)

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

500,000+システム利用料


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500000|寄付コース

・寄附金領収書
・お礼のメール
・新潟大学HPの寄附者一覧にお名前を掲載(希望者のみ)
・論文謝辞にお名前掲載(大:希望者のみ)
・新潟大学中央図書館に設置した電子芳名板にお名前を掲載、感謝状贈呈(個人・法人、希望者のみ)
・記念品の贈呈(個人、希望者のみ)

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

プロフィール

新潟大学大学院医歯学総合研究科顎顔面放射線学分野教授/新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科科長/第36回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会大会長/第116回歯科医師国家試験委員会委員長

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