クラウドファンディング終了のご報告とお礼
クラウドファンディング「歯科医療の超音波診断が広く実施される未来を、一緒に目指しませんか?」にご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。目標の111%、214名もの方々からご支援いただくことができました。
支援総額:5,553,000円
支援者数:214名
皆様からいただきましたご支援により、口腔内超音波診断ができる高性能なホッケースティック型の探触子と超音波診断装置本体をセットで購入することができ、また同時に走査トレーニング用模擬舌癌ファントムの開発を進めることができました(超音波診断装置の購入に3,993,000円、ファントムの開発に582,672円を充当しました)。最終的には、模擬舌癌を実装した顎口腔ファントムとして完成させ、今後、学会等での超音波実技研修やハンズオンなどで活用させていただく予定です。当初の目標通り、新潟県内及び隣県4病院への貸与と実技指導を行うことができ、地域医療にわずかながら貢献させていただけたと認識しております。引き続きこうしたローテーションを継続するとともに、希望があれば近隣の歯科口腔外科への貸与と口腔内走査の自主練習や指導、フィードバックも行っていきたいと考えています。
(長岡赤十字病院歯科口腔外科での顎口腔ファントムを使った走査練習風景)
(長岡赤十字病院歯科口腔外科のスタッフとの記念写真・・ファントムも一緒に)
また、支援者の皆様へのリターンとしましては、論文謝辞にお名前をいただくことをお約束しておりましたが、模擬舌癌ファントムに関する論文「口腔内超音波診断トレーニングのための模擬舌癌ファントムの試作(A prototype of simulated tongue cancer phantom for training of intraoral sonography)」が新潟歯学会誌に無事受理され、第54巻第1号に掲載される予定となっております。
今後は、口腔がんに限らず、よりなじみのある歯周病やインプラント等の歯科疾患への応用・展開も考えております。どうぞこれからも、歯科における口腔内超音波診断の発展を見届けていただけましたら幸いに存じます。
まずはプロジェクトの無事終了のご挨拶とさせていただきます。この度は本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面放射線学分野
教授 林 孝文