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奄美大島の固有種アマミヤママユガで高品質のシルクを作る！

ダイヤモンドシルクラボ

支援総額

223,000円

目標金額 2,100,000円

支援者: 27人

募集終了日: 2023年11月30日

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プロジェクト本文

▼「ダイヤモンドシルクラボ」プロジェクトとは

「ダイヤモンドシルクラボ」は、奄美大島で固有種のアマミヤママユガの幼虫を飼育し、その繭からシルクを作るプロジェクトです。ヤママユガの繭は淡い緑色を帯びており、光沢や通気性に優れ《繊維のダイヤモンド》とも呼ばれています。

私たちは天蚕（てんさん）という手法で奄美の固有種のアマミヤママユガからシルクを作り、地元の方々と手を携え、まずは地元特産品である大島紬制作を行います。そして生産量増加とともに事業を拡大し高品質なアパレル製品の制作やシルク成分を化粧品や医薬品に利用する等様々な可能性を考えています。

また、単にシルクを生産・販売するだけではなく、生産過程を観光農園として公開し世界自然遺産にも認定された奄美大島の自然や魅力を広く伝える役割を担い、奄美大島の知名度向上や事業の拡大とともに雇用を増やすなど島への貢献することも大きな目標です。

最終的には奄美大島と言えば「ダイヤモンドシルク」と言われるような、世界へ発信できる高品質のシルク生産を目指しています。

今回のクラウドファンディングでは、ヤママユガの幼虫を外敵から守り飼育数を安定して増やすために必要なハウス2棟の設置とそれに伴う経費のご支援をご協力いただければと存じます。

▼私たちについて

私たち株式会社タイダルウエイヴは東京都杉並区に本社を置くCGや映像制作、アプリ開発などを行う会社です。

具体的にはゲーム関連のキャラクターや背景のCG、モーション、エフェクト等のCG制作業務、自然の生物や音楽PV等の動画映像制作、サイクリングシミュレーター等シミュレーションシステムを大学と共同研究開発、予約管理システムアプリの開発等をおこなっております。

▼本事業を始めたきっかけ

なぜ東京の映像制作会社が奄美大島でシルクを作るのか？

始まりは数年前、映像作家としても活動しているスタッフが昆虫や野生生物の撮影を行っていた奄美大島で様々なジャンルの方々と出会い、その輪が広がったのがきっかけです。

元々昆虫や野鳥、海の撮影などで奄美大島には何度も通っていましたが、昆虫の専門家や大学の先生、大島紬の織元、地元のネイチャーガイドなど島内外の様々な方たちと出会い知識を深めるうちに、奄美大島の圧倒的な生物密度の濃さと貴重さに改めて感動しました。

そこで、天然の蛾から絹糸を取る天蚕というものを知り、奄美大島の地で固有種アマミヤママユガからシルクを作りたいという大きな夢が生まれました。

2020年、夜の森で最初の1匹の成虫を捕獲するところからスタートし、採取できた卵から幼虫を育て、また、餌となるアマミアラカシの苗を育て畑に植えるといった作業を地道に続けています。

そして2023年5月、チーム一丸となって本気でこの事業に取組むために奄美事業所を開設し、本事業を「ダイヤモンドシルクラボ」と名付けました。

▼天蚕について

私たちがチャレンジしているのは一般的なカイコガから絹を作る養蚕とは違い、奄美の森に生息しているヤママユガからシルクを作る天蚕（てんさん）というものです。

野生のヤママユガを捕獲、交配し卵を採取し、翌年卵を食樹であるアマミアラカシの木に付け幼虫を育て繭にします。
ヤママユガの捕獲に関しては、各担当役所にて捕獲許可を取得したうえで行っています。

▼現在の状況と本クラウドファンディング

2020年から試行錯誤しながら始めた本事業は、野生のヤママユガの採取・卵の管理・幼虫の育成等、少しずつ規模を大きくしており、今年は5000個の卵を確保できる見込みです。来年には30000個程度の繭の生産が見通せるようになりました。

また、現在3か所の専用畑に苗を育てており、400本の奄美アラカシを植えています。

【ネットハウス設置が必要な理由】

2021年からは卵を屋外の食樹に付けた枝をネットなどで覆って飼育をしてまいりましたが、野鳥やトカゲ等の外敵による捕食や卵寄生蜂による被害、その他ネットから這い出して逃げてしまう個体も多くいるため、卵から大切に育てた幼虫を失い生産量が減ってしまいます。

また、卵から孵った幼虫は食欲旺盛で、現在の卵を付けた枝にネットを被せる飼育法では被せたネット内の餌となる葉がすぐに無くなってしまうため、頻繁にネットを別の枝に付け替える作業が発生します。

今後飼育数の増加に伴い、同じようにネットの付け替え作業を行うことは、時間、手間、人件費の増加が大きく事業の負担となっていくと考えられます。隙間からの外敵の侵入を完全に阻止する方法など課題はあるものの、複数の苗全体をネットハウスで覆うことで上記の問題の回避率が上がり、生産数を効率よく増やし育てていくことが可能となります。

今回のクラウトファンディングでは50メートルサイズのネットハウスの設置費及び諸経費　1棟約90万円×2棟＝180万円についてご支援をいただければと考えております。

クラウドファンディング目標金額　　2,100,000円

手数料（税別）12% -252,000円

税 10% -25,200円

振込金額 1,822,800円

ハウスイメージ1

ハウスイメージ2

ハウス建築予定の畑（奄美市名瀬小湊）

ハウス建築予定の畑（奄美市名瀬小湊）整地後

佐仁農場（アマミアラカシ50本植樹）

卵を付けたアラカシの枝にネットを被せて保護

卵を付けたアマミアラカシの枝をネットで保護(龍郷町）

アマミヤマの幼虫

元気に動き回るアマミヤママユガの幼虫

卵の採取
卵を枝に付けるためにネットに小分けにする

ネット内にできた繭
ネットの中で繭ができている様子

繭の収穫

捕獲した成虫をネットの中で交配させる

収穫できた繭を手に

交配後産卵した卵をネットで保管する

収穫した繭

▼事業計画

事業のゴールまでのステップとして４つの期間を設定します。

現在から来年にかけて1stステージの目標達成を目指します。　

▼具体的なプロジェクトの展望

必要な繭の生産ができたら、まずは糸のサンプルを作ります。
実際の糸の特徴を分析し、「ダイヤモンドシルク」の可能性を研究します。

次に織元である「みなみ紬」の協力で奄美を代表する名産である大島紬の制作を行います。

現在は途絶えてしまっていますが、奄美大島では天蚕が行われていた時代があり、「みなみ紬」では手紬で繭から糸を取り出した天蚕糸で大島紬を制作した実績があるので、大島紬に関しては必要な繭が確保でき次第すぐに取り掛かることが可能です。

地元の方々と協力し、奄美の固有種で作った大島紬製品を発信することで地域文化の発信も行います

次のフェーズでは養蚕絹とは違う「ダイヤモンドシルク」の特長を生かした製品への展開を目指します。

天蚕糸はその光沢や機能性から高級シルクとして扱われていますが、染色のし易さや糸の太さ等一般的なカイコガのシルクとは特性が異なるため、カシミヤと混紡する、織り方に特徴を持たせるなど様々な工夫をして着物以外のアパレル製品の制作を行います。

▼ご挨拶

「ダイヤモンドシルクラボ」プロジェクトでは、高品質なシルクを作る事だけでなく、奄美の魅力と存在を国内外に大きく伝えていくことも目標にしています。

本事業にご興味を持っていただける方、奄美大島の自然の大切さを守り伝えたい。そんな気持ちをお持ちの方に応援いただけたら大変心強くうれしく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。