西日本豪雨で被災した保育所の子供たちをカビの恐怖から守ろう！

 

 

はじめまして、尾上武樹です。長年、建物のメンテナンス業務に携わってまいりました。

 

日本国内でまだ広く知られていない「レストレーション」と呼ばれる「復旧技術」の必要性を強く感じ、昨年、一般社団法人日本消臭協会を発足させました。

 

現在、関東エリアを中心に、レストレーション技術を生かし、火災後の焼け焦げ臭の消臭や水害後のカビの消臭および殺菌の業務を行いながら、技術の普及に努めております。

 

レストレーションとは、建物の再生・復元を目的とした作業です。

 

ダメージを受けた建物に、清掃・殺菌・抗菌・修復・乾燥など先鋭的なテクノロジーを実現することで、可能な限り建材や部材を再利用しつつ、建物の価値や機能を早急に以前の状態に回復することができます。

 

建物を使えない時期が長期化し、費用が膨大化しやすいとされる現状の建物の災害復旧のあり方に一石を投じるサスティナブルな方法であると確信しております。

 

 

 

 

今年7月の西日本豪雨では、広大な範囲で浸水被害が出ました。浸水後の復旧のために、我々にも何かできないかと考え、7月31日と8月1日の2日間で、西日本豪雨による被災地の広島県呉市坂町・三原市本郷地区・岡山県倉敷市真備地区を視察しました。

 

あまりの被害の大きさにいまだ手つかずになってしまっている場所を何か所も見かけました。今回支援することになる、子供たちの大切な『ひまわり保育所』も後回しになっている場所の一つでした。

 

水害後の復旧は、細菌やバクテリア、真菌など健康被害をもたらす危険な物質の駆除技術が必要ですが、日本ではまだ適切な処置が行われていないのが現状です。

 

定例理事会での視察報告後、『ひまわり保育所』のレストレーション・ボランティアをさせていただこうと意見が固まりました。
 

子供たちが過ごす大切な場所を一日でも早く、安全に過ごせる場所に戻したい。三原市の子育て支援課と連絡を取り、ボランティアの承諾も得られました。

 

 

 

7月6日夜、三原市本郷町では沼田川から氾濫した水で一帯が冠水し、『ひまわり保育所』は天井まで浸かりました。現在も水が引いたそのままの状態で放置されています。

 

川の氾濫による水害は様々な菌・危険物による被害が想定されます。特に浸水させた水のカテゴリーは最も危険なカテゴリー3に分類されます。例えば糞尿に含まれる細菌・雑菌、田畑などからも菌や使用されている農薬、工場などからは劇物・毒物など様々な危険物が流出している可能性があります。

 

これらが壁などに付着したまま放置してしまうと室内空気環境に悪影響を与えます。

 

特に健康弱者の幼児などに与える健康被害の影響は健常者に与えるものの比ではありません。

 

 

我々の模範としているアメリカの【ディザスター・レストレーション】（災害復旧）技術では、水が引いた直後72時間までに乾燥作業に入るのが鉄則です。これはカビの繁殖を抑制するために非常に大切な作業です。

 

一方、諸事情で水害後長期間手つかずになってしまっている建物は、緊急対応と異なるアプローチが必要です。特に殺菌・抗菌作業が重要になります。

 

水を含んで急激に繁殖した危険物質を除去、再繁殖を防ぐための処置を行うことで、アレルギーや肺炎など子供たちがかかりやすい疾患のリスクから守ります。
 

 

 

 

今回のプロジェクトでは、みなさんからご支援をいただいて三原市本郷の『ひまわり保育所』の外壁・内壁洗浄・乾燥作業と殺菌・抗菌作業をし、子供たちが安心して遊べる空間を再生します。

 

開始すれば、完了までにかかる時間はおよそ１週間です。その期間で、考えられるほとんどの菌・ウイルスを殺菌することができ、感染症・アレルギー・肺炎などを抑えることができます。

 

皆様からのご支援は、機材のレンタルや運搬、交通費や滞在費などに使用させていただきます。

 

 

 

 

日本では、『カビや菌と共存していく』というのが常識となっていました。しかし、現代の医学・細菌学の発展により【カビ】は人間の健康に多大な悪影響を与えていることが分かっています。

特にカビが健康弱者（乳幼児・高齢者・免疫不全者など）に与える健康被害は医学的にも注視されています。

 

アメリカでは、カビの除去・排除は絶対使命となり、除去・防御システムが完成されつつあります。

 

水害後のカビ被害は仕方がない。そう思われて我慢されたり諦められる方も多いかもしれません。しかし、カビの脅威から我々の健康を守る方法があるのです。

 

この支援プロジェクトを通して、カビの健康被害と科学的な対策法を認識していただきたいと思います。

 

新しいことを起こそうとしている私たちにぜひ協賛して頂き、復旧活動を応援してください。皆様のお力添え、お待ちしております。