行き場のない高齢犬が「生まれてきてよかった!」と思える施設に!
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支援総額

7,752,000

目標金額 5,000,000円

支援者
376人
募集終了日
2021年12月25日

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2025年09月12日 20:00

【実話】あの日、僕は殺処分機の中に入った。狭く冷たい金属の箱の中で……

※現在、クラウドファンディング実施中のため、活動報告を転載いたします。

 

7月30日に始まったこのプロジェクトも、終了まであと2週間となりました。 

これまで応援してくださった方、本当にありがとうございます!

 

最後まで走りきりますので、最後まで応援よろしくお願いいたします。

 

 

今日は、プロジェクトページに入りきらなかったエピソードをご紹介いたします。

 

僕が、「殺処分機」の中に実際に入ったときのお話です。

 

 

「殺処分」を知らなかった僕
愛護センターに直談判しに行く日々

DOG DUCAを始めた2001年に、初めて保護した祭。

 

祭(高画質).jpg
(「祭」のストーリーはこちら

 

デュッカと祭を連れて公園を散歩する中で、祭はこんな経緯で家族になったんです、という会話をすることが増え、そこで、保健所や動物愛護センターに連れて行かれて「殺処分」されているという現実があることを初めて知りました。

 

今でこそ、動物愛護についてあれこれ語るようになりましたが、始めた当初は本当に犬の世界のことを何も知りませんでした。

 

毎日当たり前のように、収容された犬たちは殺処分され、今のように犬を引き取ることすら許されない時代だったのです

 

しかし僕は、「人を救ってくれることもある犬たちを、人間の都合でなんで殺すんだ!?」と思い、何度も愛護センターに足を運び、「引き取らせてほしい」と願い出ましたが、当時の厳しいルールや、狂犬病予防法を理由に断られ続けました。

 

それでも通い続けるうちに、ある日、当時の所長に、犬たちの収容スペースに案内されました。

 

 

 

殺し続けなければ行けない場所
「殺処分機」の中で発狂

名古屋市動物愛護センターには、5つのオリがありました。

 

これは、月曜日から金曜日まで曜日ごとに収容された犬を分けて入れるためで、飼い主が現れなければ、一週間後の同じ曜日に、新しい犬を入れるために空にする=殺処分するためです。

 

そのため、オリも特殊で、奥に押しこんで殺処分機まで犬が歩かざるを得ない構造になっていました。

 

押しこんだ状態
押しこんだ状態(犬はいません)

 

あまりにもショッキングな話でしたが、職員の方たちも、「私たちも本当は殺したくないんです…!」と苦しんでおられました。それだけ、捨てる人がいたのです。

 

僕は、ワンちゃんたちの方を見ました。

 

1つのオリに何頭もの犬。

 

清掃はされますが、頭数が多いためコンクリートの床は糞尿がたまっていきます。昨日まで家庭で暮らしていたような犬たちが、ここで過ごしていました。

 

シッポを振って寄って来る子、奥の方で怯えて他の犬に折り重なっている子、冷たい目をして人間に吠える子……いろんな子がいました。

 

僕は「助けられなくて、ごめんな」と一頭一頭に声をかけました。

 

そして、殺処分機(ドリームボックス)へと続く通路へ案内されました。

 

殺処分機までの通路
殺処分機までの通路


そこで懇願し、殺処分機の中に入れてもらいました。そこは2畳にも満たない冷たい金属の箱。二酸化炭素を注入され、息ができなくなって命が奪われる場所です。

 

 

僕はその中で、そこで死んでいく犬たちの気持ちを想像し、思わず叫びました。

 

「うわーーーーーーーッ!ここの犬、全部連れて帰るッ!!」

 

 

救い出せたのはガンだらけの1頭
それでも「前例」を作れた

僕は、所長の机の前で座り込みます。

 

「引き出させてくれないなら帰らん!」

 

当時、動物愛護センターで譲渡していたのは、若くて咬んだりしない「審査に合格した犬」だけでした。それ以外の犬はすべて殺処分。引き出すことはもってのほかでした。

 

しかし、 

何十分も粘った末、所長が一頭の犬を抱えてきました。

 

 

「この子は明日、殺処分の予定です。いつ死んでもおかしくない状態です。それでもいいなら…」

 

引き取っていいと言われた犬は、全身がガンに侵されていた真っ白のマルチーズでした。


「死んだこと」にしてしまえば……というセンターの苦心の証でしょう。

 

 

それでも、生命を救えたことがものすごく嬉しくて、すぐに病院へ連れて行き、手術で5つあったガンをすべて取り除きました。

 

はじめて助けられたその生命は、今も私たちの活動の原点です。

 

 

その時に保護した「雪(ユキ)」。保護してから5年間、一緒に暮らしました。

 

 

 

前例が出来たら後は突っ走るだけ
雪を連れ出した10年後には…

そして、雪のことをきっかけに『生命を救う道』が開けたのです。

数日後には、「前例」があるからと、4頭のミニチュアダックスを引き出すことができました。

 

後で聞いた話ですが、最初の段階では、「ボランティアへ預けることで本当に助かるものなのか?」と疑問の方が大きかったようです。

 

その中でDOG DUCAが、センターから救った子たちを次々と新しい家族へと橋渡しをすることが出来たことによって「大丈夫だ」と確信へと変わり、徐々に他団体も引き出せる仕組みが整い、翌年の2010年、正式に「譲渡ボランティア制度」ができることに。

 

これは全国で2例目だったそうです。
職員の方々の悔しい想いが、きっとそうさせたのでしょう。

 

その後は多くのボランティア団体や個人活動家の皆様のご尽力、ヒカルのことがあって市議会も動き、名古屋市では2016年に初めて犬の殺処分はゼロ*を実現し、現在も継続。

*:収容時等死亡を除く(名古屋市動物愛護センター事業概要より)


雪を連れ出した年から10年後の2019年には、ふるさと納税で集まった費用を使って、僕の入った殺処分機が撤去されました

 

image.png
ホコリをかぶった殺処分機にはお花が

 

ですが、あの時に出逢ったすべての犬を救えたわけではありません。

 

あの時見た、一頭一頭の顔を、淋しそうな目を、今でも夢に見ることがあります


だから僕は、不幸な犬を救う活動をやめるわけにはいかないのです。

 

(エピソードの詳細は、拙著『ころんでも、まっすぐに!~犬に救われたドッグトレーナーが見つけた〈生命〉をつなぐ道』に書かれています)

 

 

 

※本記事は転載です。
現在、2025/9/26までREADYFORにてクラウドファンディングを実施中です。
目標達成に向け、ご支援よろしくお願いいたします。

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DOG DUCAの保護犬たちは、一人にした方がいい状態の子をのぞき、基本フリーで一緒に過ごしています。

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