行き場のない高齢犬が「生まれてきてよかった!」と思える施設に!
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支援総額

7,752,000

目標金額 5,000,000円

支援者
376人
募集終了日
2021年12月25日

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2025年09月25日 12:00

【皆に知ってほしい】「高齢者だから」犬を不幸にするのか?幸せにできるのか?DOG DUCAの答え

※現在、クラウドファンディング実施中のため、活動報告を転載いたします。

 

DOG DUCAの【シニアドッグ・サポーター制度】は、高齢者と暮らしていた犬の保護が増えたことで生まれた、高齢犬を高齢者にマッチングさせ、お互い支え合い、幸せになる譲渡プログラムです。

 

しかし、メディアに紹介されるたびに全国から「ウチの地域にもありますか?」「他県なんですけど里親になれますか?」と問い合わせが何件もあるくらい、こういった取り組み自体が少ないのが現状です

 

現代は犬も長寿命化しており、犬猫だけが取り残されるケースも増えているにもかかわらず、自分の年齢を考えて老い先短い保護犬の里親になりたくても、高齢者は年齢を理由に断られ、ペットショップで子犬を買う現実があり、結果、残されてしまう犬が次々と生まれています

 

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周りの反対を押し切り高齢者がペットショップで子犬を購入。
5年後、末期癌を宣告され保護しました。

 

残念ながら、こういった犬猫は今後はもっと増えて行くことでしょう。

 

 

ひとり暮らしの高齢の飼い主が入院
犬2頭、猫10数頭が置き去りに…

とくに一人暮らしの高齢者と暮らすことは、動物たちにとって生命の危機にさらされる事態が起こりえます。

 

ことは3年前にさかのぼります。

 

名古屋市から少し離れた瀬戸市にある家の、ご近所の猫保護ボランティアさんからDOG DUCAに相談がありました。

 

生活保護を受けている一人暮らし男性が入院し、戻れなくなった。

民生委員にも話し、身元引受人の娘がいるが、連絡がつかない。

家の外もゴミ屋敷のようで、中も相当ひどいかもしれない。

 

犬が2頭、猫が十数頭置き去りになってすでに2週間が経っている。

前回入院した時も、猫が1頭亡くなっている……

 

どうか、この子たちを助けてほしいと。

 

これが借家であれば大家さんの権限で家に入ることはできますが、持ち家だとそうはいきません。

 

なんとか娘さんを見つけ出してもらいましたが、動物は法律上「物」であるため、飼い主に所有権があり、おいそれと連れて行けないので所有権放棄の承諾を取り付けました。

 

手続きに3日かかり、いざ当日、「生きていてくれ!」と鍵を開けて猫のボランティアさんと一緒に室内へ入りましたが玄関にはゴミの山!

 

奥に進み見つかったのは、アムールとクリープの犬2頭と猫5頭のみ。

 

アムールとクリープ
左がトイプーMIXと思われるアムール、右がマルチーズMIXと思われるクリープ。どちらも毛が伸び放題でひどく汚れていました
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猫は5頭しか見つかりませんでした

 

猫はもっといるはずとの情報でしたが、とにかく家の中がゴチャゴチャすぎてなのか、救急隊員が来た時に逃げだしたのかわかりませんが、他の猫の姿が見つかりません……。

 

猫は猫のボランティアさんに託し、アムールとクリープをDOG DUCAに連れて帰りました。

 

リープ0.jpg
あらゆるものが散乱していました

 

 

名前も誕生日もわからないが
「生きててくれてありがとう」

「生きててくれてよかった」とホッとしたものの、

2頭ともノミダニがいるため、先ず駆除薬を滴下して、シャンプーを行いました。

 

トイプーのMIXと思われる女の子のアムールは、お乳に出産をしたことがある形跡がありますが、子犬はそこにいませんでした。誰かに譲渡したのかもしれません。

 

動物病院で様々な検査を行い、右目が完全に失明しており、左目も危険な状態だったので、目薬にて治療を始めました。歯石や歯周病もひどいので歯の治療もしました。

 

1648731937602.jpg

 

マルチーズとシーズーのMIXと思われる男の子クリープの方は、ひどく汚れていましたが、キレイにしてあげると目もハッキリと見えるかわいらしい顔が見えてきました。

 

リープ (2).jpg

 

あのような家の状態なので、病院の履歴などもわからず、どちらも何歳なのかわからなかったものの、歯の状態から推定9~10歳くらいの高齢犬でした。

 

本当に「生きててくれてありがとう」という想いで一杯になりました。

 

今でもこのゴミ屋敷状態の部屋を見ると、飼い主が突然いなくなり、帰ってこず、大変な想いをしながら暮らしていた彼らの気持ちになってしまい、胸が締め付けられます。

 

 

「高齢者は犬を飼うな!」
では何も解決しない

多くの保護団体が、「高齢者には保護犬・保護猫を譲渡しない」としているのは、このように、高齢者と暮らしていた犬猫の生命(いのち)が危険にさらされることを未然に防ぐためです。

 

ただそうすることで、そのような子たちがいなくなるかと言ったらそんなことはありません。

 

高齢者がペットショップで子犬を買えてしまうし、最近はペットショップ・ブリーダーの売れ残りや繁殖引退犬を「保護犬」、購入費用を「寄付金」と言い換えて売る自称保護団体もあります。

 

また、動物愛護法の改正により「終生飼養」が義務化され、「最後まで責任持って面倒をみる」ことが当たり前になったといえば聞こえはいいものの、今回のケースのように、自分の身の回りのことすら充分に出来ずに、動物病院にも連れて行かれないまま飼い続ける終生飼養が、本当に「動物愛護」と言えるのか? という課題が残ります。

 

アムールとクリープはたまたま近所に気付いた人が教えてくれたから救えた生命ですが、もしそれがなかったらどうなっていたでしょうか?

 

こういった問題は、簡単に解決する問題ではないと思いますが、これが日本のペットが置かれている現実であり、こういった保護依頼のケースが増えていること、そして今後も増えていくとしか思えない現状をみなさんに知って、考えてほしいのです。

 

もちろん、すぐに世の中が変わるわけではないので、今、目の前で生命の危機にさらされている彼らを救うために何が出来るか?

 

僕たちDOG DUCAは、高齢犬が高齢者と暮した方が幸せになる子であれば、【シニアドッグ・サポーター制度】で高齢者にサポートしながら見守っていきます。

 

保護犬たちが一番幸せになれる方法の一つが、シニアドッグサポーター制度なのです。

 

 

シニアドッグ・サポーター制度で
里親さんの元に行ったアムールとクリープ

アムールとクリープは、おそらく動物好きの飼い主だったからでしょう、咬みつくといったこともなく、たいへん人なつっこい子たちだったので、ほどなく里親さんの元に行けました。

 

アムールは高齢者の方ではないですが、愛情ある里親さん家族に譲渡。その後も定期的にトリミングでDUCAに来て、3年経った今も元気な姿を見せてくれています。

 

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いろんなところに連れて行ってもらえます
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里親さんと出逢えて本当に幸せを感じてるんだな、とわかる一枚
アムールba.jpg
毛並みや表情など、保護した後の(左)と今(右)の違いがすごい!

 

クリープは、分離不安が強い子でした。

 

 

そのため、留守番が少ない家庭にしか譲渡できないと思っていたとき、テレビでシニアドッグ・サポーター制度を知り、里親になりたいとおっしゃる高齢のご夫婦が現れました。

 

ご主人はまだお仕事をされていましたが、奥さんは専業主夫で家にずっといらっしゃり、お話を伺う中で、

 

先代のビーグルを大切にされてきたこと、

「恩返しをしたいから」と保護犬の里親になりたいと思ったこと、

保護犬を救うべく保護団体に行ったが「高齢だから」断られたこと、

 

そういう話をしながら、この方であればクリープを安心して託せると思い譲渡しました。

 

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このクラファンのプロジェクトページトップにも登場したクリープ
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ゴミ屋敷の中とは真逆のような場所でパチリ
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ゴミ屋敷の中で毛むくじゃらだった(左)のが今ではいつもかわいく(右)

 

クリープはその後、心臓病や胆泥症(胆のうに泥がたまる症状)や療法食への変更など、病院通いが必要になりましたが、その辺は飼育経験豊富な方々ですので安心です。

 

さらに、何かあれば逐一LINEで報告してくれるので、こちらもクリープの健康状態を常に把握でき、里親さんの健康状態も把握できます

 

だから、万が一里親さんに何かあり、ここに戻ってくるようになった時でも、スムーズに戻って来て治療を継続することも出来ます。

(今のところそういった心配もないほど、里親さんたちも元気ですが!)

 

 

「高齢者だからダメ」ではなく
「高齢者だからできる」保護活動

DOG DUCAのシニアドッグ・サポーター制度のサブテーマは「高齢者だから出来る、犬の保護活動」としています。

 

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DOG DUCAのHPシニアドッグ・サポーター制度の説明資料より

 

高齢者は、多くの動物愛護センター、保護団体から、「60歳ないし65歳」という年齢で一律に譲渡を断られます。「譲渡できる」としているところでも、「同居が必要」という条件付きのところがほとんどだと思います。

 

しかし、高齢者と言っても、60代や70代前半くらいなら、まだ健康寿命の範囲内で、高齢者でもファミレスなどで働く人が何人もみえる時代です。

 

たしかに若い人よりは病気の「リスク」は高く、アムールやクリープたちのように置き去りにされる「リスク」も高い。

 

それでも、クリープのように、飼育経験豊富な里親さんと暮らすことで、病気の管理もしてもらえ、以前高齢の飼い主と暮らしてきたときのように、四六時中一緒にいてもらえて、一身に愛情を注いでもらえます……。

 

これが、高齢者には譲渡せず、留守番の多い共働き世帯に行ったら淋しい毎日を送らなければならないし、里親に行けず施設で終生飼養となったら、旅行に連れて行くなんてとても難しい。

 

これが、時間にゆとりのある方に譲渡すれば、最期の時までずっと一緒に、いろんなことを体験しながら毎日を送れるのです。

 

その方が高齢犬にとって、幸せではないでしょうか?

 

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犬は社会動物。大好きな「家族」と外に行き、いろんな匂いを感じるのは、犬にとって至上の喜びです

 

 

「最後まで面倒をみる」
でも、面倒がみられなくなったら?

とはいえ、彼らの元の飼い主のように、自身の健康状態が悪くなり、身の回りのことができなくなったらもう、手放す段階であり、その受け皿が社会には必要だと考えます

 

でも、現状では、それがありません。

 

動物愛護センターは、かつてのように狂犬病予防法により引き取りを断れなかったために殺処分し続けた時代とは異なり、改正された動物愛護法に規定される終生飼養の原則により、「殺処分します」「最後まで面倒みてください」と引き取りを拒否する時代になりました。

 

病気のリスクが高く老い先の短い高齢の保護犬は「譲渡会」で人気がなく、施設に残りやすいため、崩壊しないよう保護団体も引き取りを拒否するところが多いのが現実です。里親募集サイトで残るのは、いつも高齢犬です。

 

そうなると、行き場のない犬、特に高齢者と暮らしていた高齢犬は、高齢者と暮らし続けるしかなくなるケースが増えます。

 

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保護団体もボランティア活動である以上、それを責めることは出来ません。

 

ただこのままでは、面倒をみきれない高齢者、もしくはその高齢者の親族が、犬に愛情がもてないままずっと飼い続けるという悪循環が止まりません

 

それでは、犬にとっても人にとっても不幸です。

 

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高齢者と暮らしていたが、託された親族が犬に愛情を持てず飼い殺し状態だった。
1頭は保護後一週間、もう1頭は相葉君にトリミングされるも半年後に虹の橋を渡りました。
(詳細の活動報告はこちら

 

 

高齢者も高齢犬も排除せず、
犬も人も、幸せに暮らせる社会の実現へ

だから僕たちは、それを変えたい。

 

変えなきゃ、本当の意味で彼らの「心」は救われないと思うから。

 

「殺処分にならなければいい」と、僕たちは思えない。

 

だから僕たちは、「マッチング譲渡」を活用し、細心の注意を払いながら、高齢犬を高齢者にも譲渡しています。

 

高齢の里親さんに万が一のことがあった時に、すぐこちらが動けるような体制にもしています。

 

IMG_6540.jpg
保護犬の情報を記載し、救急だけでなく僕たちの方にも連絡が来るような緊急連絡先カードを渡しています

 

「犬と人のより良い共存」を掲げるDOG DUCAが考える、この問題の解決策がシニアドッグ・サポーター制度であり、これを続けることで、保護の世界から排除されている「高齢犬と高齢者がお互い支え合い、幸せになる」社会を目指します。

 

この想いに共感いただき、この取り組みが、この考え方が、日本中に広まっていってほしいと願っています

 

そうすれば今よりもっと多くの動物たちの「心」が救われると信じています。

 

 

プロジェクトも残りあとわずか。

 

最後まで応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

※本記事は転載です。
現在、2025/9/26までREADYFORにてクラウドファンディングを実施中です。
目標達成に向け、ご支援よろしくお願いいたします。

リターン

3,000


お気持ちで応援|3千円

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一人でも多くの方に、この現状を知ってもらい、こういった活動を応援していただきたい!
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■リターン
・お礼メールを送らせていただきます

※手数料を除いた分が全額支援となります

申込数
134
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

10,000


みんなの応援|1万円

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どの子も選べない!という方向け。1~30口まで選べます。
DOG DUCAの保護犬たちは、一人にした方がいい状態の子をのぞき、基本フリーで一緒に過ごしています。

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・お礼メールを送らせていただきます

※手数料を除いた分が全額支援となります

申込数
302
在庫数
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発送完了予定月
2022年1月

3,000


お気持ちで応援|3千円

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2022年1月
1 ~ 1/ 15


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