高齢者向けに高たんぱくでやわらかく呑み込みやすい焼きドーナツの開発

先日、当プロジェクトをご覧いただいた方から貴重なご意見をいただきました。今回のプロジェクトの内容が、業界を知らない人には、わかりづらいということでした。

確かに、言葉の読み方や意味にしても、その立場にならないとわからないものです。ごもっともなご意見です

ですから、言葉の読み方や意味について、極力わかりやすく説明させていただきます。

まずは“嚥下”
これは、“えんげ”と読みます。
食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶ一連の動作のことをいいます。

次に“誤嚥”
これは“ごえん”と読みます。
食物や唾液は、口腔から咽頭と食道を経て胃へ送り込まれます。 食物などが、なんらかの理由で、誤って喉頭と気管に入ってしまう状態を誤嚥（ごえん）と呼びます。 

誤嚥性肺炎は、よくニュースなどで聞くことがあると思いますが、嚥下機能障害で、食べ物や唾液などが気管に入り炎症を起こすことをいいます。
肺炎は、いまだに高齢者の死亡原因の上位となっています。

“褥瘡”

これは、じょくそうと読みます。いわゆる床ずれというものです。
寝たきりの方や寝返りが難しい方が、からだの一部を長時間圧迫してしまうためにおこる疾患です。
重症化すると皮膚に穴が開いたり壊死してしまうこともあります。
できる要因は、体の圧迫だけでなく、栄養状態も大きく影響しています。

褥瘡は、本人も苦しいですが、日々介護、介助される方も体を起こしたりしてケアするので重労働で大変なものです。

“フレイル”
簡単にいうと、加齢により心身が老い衰えた状態のことです。
嚥下機能低下や褥瘡などは、すでに介護状態になった方に多く発生しているもので、こうなる前に対策しましょうというのが、今回のプロジェクトの根幹になっています。

参照：https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/about.html

“介護保険”、“2025年問題”
介護状態になると、介護保険サービスを利用できます。
介護保険は、市町村、区が保険者となって運営する社会保険制度です。
40歳以上になると介護保険料を納めなければなりません。

介護保険の給付費の半分は保険料、残り半分は公費（国、都道府県、市町村）で賄われています。
当然、介護保険サービスを利用する人が増えたら、この介護保険制度自体の運営が危うくなります。
2025年問題とは、75歳以上の高齢者が2000万人を超える状態となり、介護保険、医療保険の運営が難しくなる問題のことです。

今回のプロジェクトは、「高齢者が健康的に自立した生活を続ける」、また、「介護に必要なお金、人、時間を少なくする」ためのものです。
みなさまのご支援がきっかけとなるよう活動してまいりますのでよろしくお願いいたします。