CLOUDYバスケット工場を建設。"TGIF"ガーナの女性に誇りを。

私たちの仲間には10代で母親になり、働きながら子どもを育てているシングルマザーが沢山います。

彼女の名前はリタ。（写真右側、赤ちゃんをおぶっている女性です）

彼女と出会ったのはちょうど1年前。

今にもはち切れそうな程お腹が張った状態で、彼女は木の下で横になっていました。その小さな体に赤ちゃんを身ごもっている事、13歳であること。まだまだ幼い少女であるはずの彼女が、一生懸命にお腹をなでながらお腹の子どもに話しかけている姿。

彼女が歩んできた人生と今おかれている状況、そして彼女の夢について今日は皆さんにお話できればと思います。

リタは生まれた時から近所に預けられて、家族を知らずに生きてきました。

母親が誰なのか父親が誰なのか。

兄弟はいるのか。

物心ついた時から、家政婦同然で働かされていた彼女は、自分の居場所を求め家出をし、幼いながらに男性に頼るしか生きて行く方法が無いと考え養ってくれる男の人を探し歩いていたそうです。

そんな中、若干13歳での妊娠が発覚。自分のお腹の中に子どもがいると分かったときは、赤ちゃんの父親であろう男性はどこかに逃亡してしまい、頼る人が誰もいない状態に。自力で赤ちゃんを下ろそうと試みたりと先の見えない将来への不安で精神的にも崩壊寸前だったそうです。

そんな状態の彼女に出会ったシモン夫妻が彼女を引き取り、一緒に生活をしながら彼女の出産を見守りました。出産後はみんなで赤ちゃんの面倒を見ながら、リタはバスケット作りを一生懸命に頑張っています。

彼女の夢は、いつか自分の子どもを日本に留学させることだそうです。

そんな大きな夢に向かって、14歳のママは一生懸命バスケット作りに励んでいます。