プロジェクト概要

いのちをつないで生きている。そのことを、まるごと体験できるファームステイを展開し、次世代につなぐ農家を増やしたい。

 

初めまして、どろんこ村の小笠原弘と渡部千美江です。愛知県渥美半島で農薬や化学肥料を使わない自給的な循環型農業を営んでいます。私たちは「育てて、食べる」体験をするファームステイを18年間続けています。

 

豚たちが暮らす環境を整え、運動場を広くして、もっとたくさんの子どもたち、大人のみなさんにもファームスティして楽しんでもらいたい!そして、次世代にも農的暮らしの大切さをつなぐため、5年後の10人の農家実現に向けて、美味しい豚肉とファームスティをセットでブランド化していきたいと思っています!

 

ヤギのハナちゃんの乳は毎日搾ってシフォンケーキを焼きます。

 

 

自給的な農家の暮らしを凝縮して体験するファームステイ!

 

1999年から始まった小学生のためのファームスティは、現在、春・夏・冬・5月・9月の連休と年5回開催。2泊3日12名定員で17コースを開催するようになりました。他に、大人も参加できる日帰りファームスティ、中高生の仕事体験、若者のワークショップ、大学の授業など、ファームスティはいろいろな形で行われています。

 

どろんこ村のファームスティの体験の柱は、①「豚のエサを煮る」、②「豚にエサをやる」です。子どもたちはまず海にいって流木を拾い集め、海水を汲み、海藻も集めます。大鍋に玄米、くず野菜、海水、海藻、人間の食べ残しやみそ汁のだしをとったかつお節などをいれて、流木に火をつけて煮ます。別の鍋で魚屋さんからもらったアラを煮ます。それに米粉やバームクーヘン(菓子工場の余り物)などを混ぜて1日2回豚にやります。

 

魚屋さんからもらってくるアラ。う〜ん、触りたくないなあ。
 

 

豚のごはん。アラはワンちゃんたちの分に残すんだ。

 

 

そして、豚と遊んだり、時には豚小屋の掃除もします。子どもたちの食事やおやつは、畑で収穫した野菜やタマゴ、搾った山羊のミルク、解体した鶏や世話をした豚の肉等を使ってみんなでつくります。

 

食べてばっかりいないで歩いてよ〜

 

子どもたちは、自分たちが豚のエサを煮ることと、そのエサを豚にやることで、自給的な農家の暮らしを凝縮して体験します。めんどくさくて、きたなくて、臭くて、蠅がいて、でも豚はかわいくて、蠅はひよこが喜んで食べてくれて、ごはんやおやつは最高においしくて……。

 

何でもスーパーで買う都会の暮らしでは、肉や野菜がどこでどんなふうに育っていたかなんて、想像できません。ましてや誰かがそれを育てていたなんて実感を伴って感じることなどないでしょう。田んぼや畑だけではわかりにくいつながりですが、豚がいることで、子どもたちは自分に引き寄せて感じ考えることができるようです。

 

米粉とバームクーヘンも混ぜるんだよ

 

 

■ ”豚のフー”がお肉になった。​

 

夏休みのある日、300キロ近くなった”豚のフー”の出荷の朝、ファームスティの12人の子どもたちと大学生10人で見送りました。涙する大学生たちと対照的に子どもたちはごく自然体でした。しかし、その後の食卓ででた肉やウインナーを食べながら、「これはウーのだよね。フーもこうなるんだね」とか、「今頃フーは、お肉になっているのかな」と言うのです。

 

自分が煮たエサを豚にやったからこそ、目の前の食べ物と生きた豚とのつながりを、しっかり感じることができたのでしょう。世話すること、食べることで自分と自分以外のつながりを感じさせる力が豚にはあるなぁと実感しています。

 

今回のプロジェクトは、豚たちが暮らす環境をもっと整え、運動場もうんと広くして、もっとたくさんの子どもたち、大人たちにもファームスティして楽しんでもらおうという思いからスタートしました。

 

すごい食欲だなあ!

 

 

今を生きる人へ。ファームステイが教えてくれること。

「育てて食べる暮らし」=農的暮らし

 

農的暮らしとは、一言で言えば「育てて食べる暮らし」です。田畑を耕し、種をまき、水をかけ、草を取り、収穫して、その米や野菜を調理して食べる。収穫した米や野菜で鶏や豚の餌を作ってやり、そのウンチを集めて田畑にまく。

 

育てた豚や鶏は潰して自分たちで食べる。循環する自給的な暮らしです。全てが分業化された現代社会では、農業は営んでいても農的暮らしをしている農家は少ないのが現状です。生き物は、植物であれ動物であれ食べます。それは他者の命を奪うことです。そして誰でも排泄します。それは他者の命を育てます。あらゆる命が関わり合いながら命をつないでいきます。それは循環し、共存する、いわば対等な関係です。

 

育てて食べる農的暮らしは、五感を使って他者の命を感じ、自分と自分以外の人や生き物、自然とどう折り合いをつけていくのかを考えることができる学びの場でもあります。

 

今日は田んぼで運動会

 

 

■ 地球ひとつ分の暮らしを目指したい​

 

世界中の人が日本人の平均的な暮らしをしたら地球は2、3個必要と言われています。私たちは農家として地球1個分の暮らしを目指したいのです。

 

大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前のようになっている現代社会では、自分の口にするものに命があったなんて実感を伴って感じることはできません。ましてやそれを育てた人、汚くて効率が悪くて人の嫌がる仕事をしている人たちのことなど想像できないでしょう。自分たちが食べ散らかして捨てる食べ物すら食べられないで死んでいく人たちがこの地球上に存在することすら知らない、または知らないふりをしているのです。

 

地球1個分の暮らしは、地球に住むあらゆる人や生き物と共存するためには絶対必要なことです。自分たちだけが贅沢していては、それは望めないことを知らなければなりません。誰もが理屈では知っていることですが、育てて(汚くて臭くて面倒くさい、でも可愛い)、食べる(美味しい)暮らしの現場ではその大切さを実感できます。そして、今の便利すぎる自分の暮らしを見直すことにもつながります。

 

子どもたち帰って日が暮れて…

 

 

次世代へつなぐ。5年後の10人の農家実現に向けて、豚肉とファームスティをセットでブランド化へ!

■ 豚の運動場の拡張​

 

どろんこ村では研修生を受け入れています。2.5haの露地野菜、5反の田んぼ、6匹の豚、100羽の鶏、ケーキの製造販売、カフェ、農家民宿、小学生から若者までのファームスティ受け入れ、これだけのことを基本的には妻と私と研修生とでこなしています。どろんこ村のように自給的な暮らしをしながらファームスティを受入れる。そんな農業経営を学ぶことができます。

 

渥美半島で野菜を作り、豚を飼う自給的な農業経営をする農家が10人できれば、都会からたくさんのファームスティする人を受け入れることができ、農村地域の活性化にもなります。農的暮らしを楽しみ、未来に働きかけるという喜びを感じながら、まちづくりにも貢献したい、そんな若者を募集しています。

 

どろんこ村では、5年後の10人の農家実現に向けて、豚肉とファームスティをセットでブランド化していこうと思っています。そのためにも、今回は、豚の運動場を広くして、多くの人たちにファームステイを楽しんでもらえる環境を整えます。

 

生野菜も食べなきゃ!

 

 

農的暮らしをぜひ体験してみてください。毎日の”当たり前”が感謝の連続に。

 

子どもたちに、なぜどろんこ村に来るの?と聞けばほとんどの子たちが「楽しいから」「動物がかわいいから」「ご飯がおいしいから」と言います。中には「来るとホッとする」という子も少なくないです。

 

保護者の方からは「自由で緩やかだけど、命のつながりなど大切なことを教えてくれる」「行って帰ってくると子どもの目の輝きが違う」「帰ってから喋りっぱなし。よほど楽しかったようだ」など評価はたくさん寄せられています。私たちはよりよい体験をつくるため、豚たちが暮らす環境を整え、運動場を広くして、もっとたくさんの子どもたち、大人のみなさんにもファームスティして楽しんでもらいたいです!

 

どろんこ村では私たち人間の食べるものも、豚が食べるものも基本的には一緒です。食べるために飼っていますが、みんなで可愛がって育て、豚たちは子どもたちを背中に乗せたり、走り回ったりして遊びます。普通は半年くらいで出荷されますが、どろんこ村では1年以上育てて大きくししてから肉にします。そうやって育てた豚の肉は甘くて、びっくりするくらいのおいしさです。5年後の10人の農家実現に向けて、この豚肉とファームスティをセットでブランド化していきます!

 

どろんこ村は楽しいよ!


渥美どろんこ村

 

■ アクセス​

・豊橋駅から電車とバスで1時間。

・東京新宿から0時頃夜行バスに乗ると、早朝、最寄りの三河田原駅につきます。そこからバスで18分。

 

愛知県田原市江比間町西砂畑21−1

 

小笠原農園

 

 

ご支援の使い道

 

 ❏ 豚の放牧地の拡張代

 

 


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