Dot STATION北京サマーツアー2018終了のご報告
こんにちは。
先日、北京でのサマーツアーに参加する地方高校生のためのクラウドファンディングで支援していただいた、東京工業大学および清華大学修士1年の有満勇人と申します。
改めて、先日はご支援をいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで多くの地方高校生が参加し、無事にツアーの全行程が終了したため、ここにプロジェクト終了のご報告をさせていただきます。
【結果のご報告】
このツアーは、日本の高校生に「リアルな北京」を体験してもらうため、北京でホットな「テクノロジー」、「起業」、「政策」をテーマとして16人の高校生を北京に招待して行われました。日本で行われた7/22の事前研修と7/29の事後研修を含めて、合計8日間(東京2泊、北京5泊)のプログラムでした。以下に、8日間のプログラム中に行われたことを、日付順に1日ずつ、写真を添えながらご報告いたします。
[7/22]
新宿のH.I.S.様新宿本社にて事前研修。北京での学びを最適化するため、各参加者がこのプログラムでのテーマを決めました(ex.中国の環境を肌で感じ、中国人がどう考えているか調査する)。文部科学省の方や清華大学を卒業されて、現在は社会人になられている方々にお越しいただき、テーマ設定の手助けをしていただきました。
[7/23]
午前中の便で東京から北京に移動。ホテルにチェックインし、午後は早速清華大学散策。広大なキャンパスを歩きながら、運営者3名が清華大学の説明を行いました。ほとんどの学生は初めての北京で、街中に溢れるシェアバイクや飛び交う中国語に圧倒されつつも楽しんでいる様子でした。
[7/24]
午前中はアジアのシリンコンバレーとも言われる中関村の教育系ベンチャー企業を訪問し、日本人起業家のお話を聞きました。ご自身の経験に基づく、「失敗を重ねて信用を高める」というお話が多くの高校生の心に響いたようです。
午後はプログラムの特徴の1つである「オーダーメイド」。AI、KPMG、ロボット、VR、美術の中から2つを高校生たちが選び、それぞれ訪問しました。KPMG以外の4つは全て清華大学内の研究室で、最先端技術の話や日本と中国の芸術の違いについてのレクチャーを受けました。KPMGはイノベーションセンターというスタートアップ関係の機関を訪問し、センターの説明、急速に発展する中国についての話、そしてその中で日本企業が取るべき戦略についてのレクチャーを受けました。
[7/25]
日本でも「tik tok」でおなじみ、バイトダンス本社を訪問。創立6年で従業員3万人を抱える、中国屈指のユニコーン企業であるバイトダンスのオフィスを見学し、会社、サービスについての説明をしていただきました。
午後は在北京日本大使館でのセッション。大使館の役割の説明、経済部と広報文化部の書記官の方々とのQ&A、そして最後に「日中関係をより良くするには」というテーマでのグループワークを行いました。ずっとインプットが続いた中、中日にアウトプットをしたことで自分たちの考えも共有、整理できたようでした。
[7/26]
この日は唯一の観光の時間。八达岭长城という、北京郊外にいくつかある長城の中でも、最も現地の人に有名な長城に登りました。曇ったりガスが発生しやすい長城で、この日は奇跡的な快晴。高校生も肌で感じる偉大さに感動していたようです。
夕方は王府井、天安門、前門など、北京中心部散策を予定していましたが、アメリカ大使館付近で爆発音があったという情報を受け、テロの可能性が拭いきれなかったため、旅行会社と相談して万全を期して急遽ホテルへ。
[7/27]
午前中は自由時間。興味がある人は、この時間に「オーダーメイド」のロボットのレクチャーにあった、図書館間のほんの自動輸送車が実際に走っているところを見学しました。午後はまず、清華大学のインキュベート機関「x-lab」を見学。Dot STATIONとしてx-labに登録され、以前に起業経験もある夏目が、起業の流れやx-labとの関わり方について解説しました。続いて、現地高校生との交流。9名の現地学生が参加し、高校生たちは主に英語で交流を行っていました。日中交流を考える際の、民間交流の大切さを考えるきっかけにもなったようです。
[7/28]
午前中の便で北京から東京へ。途中で体調を崩してしまった高校生もいましたが、無事に全員が帰国できました。ホテルに着いてからは事後研修の準備を各自で行いました。
[7/29]
事後研修。発表前に、何人かの高校生は来ていただいた教育関係者の方々に自分の進路の相談をしていました。お昼を食べてからいよいよ発表。各自5分の持ち時間で、パワーポイントや画用紙を用いながら、事前研修で設定したテーマに沿って中国で学んだことや将来の目標を発表しました。どの発表も本当に素晴らしく、来ていただいた保護者の方や教育関係者の方も涙を流されていたのが印象的でした。最後に運営者がプログラムの総括をし、サマーツアーは終了となりました。
以上が結果の報告となります。下記URLのDot STATION公式Facebookページにて、各日程の詳細を写真付きで紹介しておりますので、ご興味がある方は、ぜひご覧ください。
https://m.facebook.com/Dot.Station2018/
【支援金の使用用途】
皆様のおかげで、16名の参加者中9名も地方から参加してくれ、皆様からいただいたお金の中から181,217円を東京までの交通費に使用させていただきました。その他はReadyfor手数料を除き、93,936円を高校生の現地での食費、16,860円を自動翻訳機の貸し出しに使用させていただきました。
【リターン】
ただいま全てのリターンを準備中で、予定通りに発送予定です(最も遅いリターンで9月中)。基本的にはメールの本文、あるいはメールに添付でお送りいたします。それ以外の方にも、受け取り方法をメールに記載するので、皆様Readyforに登録しているメールアドレスをご確認ください。もうしばらく、お待ちください。
【Dot STATIONの今後について】
私たち運営者夏目、伊藤、有満はそれぞれ起業、進学、就職と三者三様の道を進みます。ですが、それぞれ日中交流や海外に人を送り出すことに対しては高い関心があり、今後も機会があればこれらの活動に関わっていきたいと考えております。
一方で、今回の参加者のうち数名が今回のツアーの運営に興味を持ってくれており、来年以降も彼らを主導としてツアーが継続する可能性があります。彼らはより良い日中関係のために自分たちができることとして大使館で挙げた「SNSでの発信」をすでに実行していて、instagramアカウントで発信をしております。高校生が中国で実際にどう感じたかを見ることもできるので、もしよろしければ、こちらもチェックしてみてください(https://www.instagram.com/dotstation)。
今回のツアーに関してはこれにてひと段落となります。来年以降の活動にも興味がある方は、先ほども挙げたFacebookページ(https://m.facebook.com/Dot.Station2018/)をフォローしていただければ幸いです。改めて、今回は高校生たちのためにご支援いただき、本当にありがとうございました。