活動報告⑱｜おからくさん・蒜酪さんと仔牛の活用についての商談レポート

こんにちは、プロジェクトメンバーのなかむらです！

 

クラウドファンディング立上げ前、私たちは商品開発と並行して様々な調整に追われる日々を過ごしていました。特に、プロジェクトに深く関わるおかやま酪農業協同組合（おからく）さん、蒜山酪農農業協同組合（蒜酪）さんとは何度も調整を重ねてきました。

 

今回は、5月末に行った重要な商談についてお話ししたいと思います。

 

 

成牛まで育てても赤字となる現状を認識

5月末、おからく様、蒜酪様、そして弊社の3社で、ジャージーオス仔牛の活用についてオンライン商談を行いました。

 

今年の2月に初めてジャージーオス仔牛の問題を知ったときにも、仔牛を肉牛にまで育てると赤字になっているとは聞いていましたが、この商談で初めて具体的な金額を知ることとなりました。

 

ジャージー牛は26ヶ月もの時間をかけて大切に育てられます。蒜山地域で育った牧草を食べ、放牧時期にはジャージーランドの育成牧場に広がる大草原でのびのびと過ごします。ストレスフリーな環境で大切に育てられているにもかかわらず、現状では1頭あたり約11万円の赤字が発生しています。26ヶ月かけて育てても赤字という事実を知らされ、10万円を超えるその金額に大きな衝撃を受けました。

 

2月に仔牛の問題を知って以来、何とかしたいという思いはありましたが、この具体的な話を聞いて、「ジャージー仔牛を活用し、今の酪農の状況を変えたい！」という思いがより一層強くなりました。そして、私たちが担うジャージー仔牛活用のプロジェクトの重要性を改めて痛感しました。

 

放牧中のジャージー牛

 

 

最も緊張した価格交渉と、その先に見据える目標

商談では、私たちが仕入れる仔牛の肉の仕入れ価格のすり合わせも行いました。これまでも価格交渉の経験はありますが、今回はプロジェクトに対する責任感を強く感じていたため、最も緊張しました。

 

商談中、いろいろな条件を出し合いながら価格すり合わせを行いました。生産者を支えるためには高い値段で仔牛を仕入れたほうがよいですが、高く仕入れすぎて商品の価格が上がるとお客様の手に届かない商品になってしまいます。ギリギリの交渉の結果、仔牛の仕入れ価格については、プロジェクトの目標達成に向けて合意に至りました。これにより、私たちは具体的な商品開発に向けて、大きく前進することができました。

 

オンライン商談中のなかむら

 

 

今回の商談はプロジェクト全体から見れば一つのステップに過ぎませんが、私にとってはおからくさん、蒜酪さんとの難しい交渉を乗り越え、想いを一つにできた貴重な経験となりました。この時の思いを胸に、今もプロジェクト達成に向けて尽力しています。

 

皆様からいただいたご支援が、この仔牛たちの未来を切り開き、ひいては酪農家さんの支えとなるよう、プロジェクトメンバー一同、引き続き尽力してまいります。引き続き、温かい応援のほどよろしくお願いいたします。

 

プロジェクトメンバー　なかむら