プロジェクト概要

日本の中学校では成績がオール2だったのに、留学始めから成績Aをとってきた!

 

私は15才の息子を育てるシングルマザーです。
息子がカナダへ留学するための費用を支援していただくことと、読み困難の子供達が日本の学校で置かれた状況についてなるべくたくさんの人に知ってもらうために、去年に引き続き2回目のクラウドファンディングに挑戦します。
息子が留学することになったいきさつはとても長い話になるので、去年の記事を読んでいただけたらと思います。
https://readyfor.jp/projects/dyslexia-daisy

 

ホストファミリーと


息子は去年9月、中学3年生としてカナダの公立中学校で留学スタートして、今年6月末までの10ヶ月間、無事に1学年分の留学を終えました。
当初から予想以上にいい成績がとれて、日本の学校のやり方への疑問はますます大きくなるばかりです。
(日本でオール2だった息子の驚きの成績はこちらからどうぞhttps://readyfor.jp/projects/dyslexia-daisy/announcements/96137)
今年の9月からは引き続きブリティッシュコロンビア州カウチン地区の公立高校の1年生として留学を続けます。
目標はカナダの高校で3年間勉強して、カナダの高校卒業資格を取ることです。
1年間特にディスレクシアに対しての配慮なしでの勉強だったので、配慮に関しての学校との交渉なども今後の課題になります。


今年も息子が撮ったカナダの写真をカレンダーにしてみなさんにお届けしたいと思っています。

 

 

ディスレクシアの息子本人へのインタビュー

 

実は去年こちらの記事として息子の今までの足どりを書く中で、過去の学校とのすったもんだや、東大や眼科での検査でグレー判定を受けたときなどの気持ちがフラッシュバックして、結構ダメージが大きかった(あと、どうしても日本の教育への批判ばかりになってしまう)ので、
今年は、知り合いの方に息子にインタビューしてもらい、親ではなく当事者の感じるところを皆さんに知っていただこうと思います。

 


以下の記事を担当していただくのは木村さんです。
彼女は現在ハンディキャップを抱える子供を含む3人の男の子の子育て真っ最中でありながら、仕事もしてるし、趣味のギターで家族コンサートを開くアグレッシブさ! 私は、大いなる親近感を感じ、今回インタビューをお願いしてみました。

それでは木村さんお願いします。

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木村:

さて、というわけで、お母さんからインタビューを頼まれたのだけど、親では聞けないあれやこれやを根掘り葉掘り聞いてくれというご要望だよ、覚悟はいい?

れん:

いやぁ、どうかなぁ…(苦笑い)。

木村:

用意してきた質問はいくつかあるんだけど、まずはズバリ、れん君自身は自分のディスレクシアという障害について、周りの人たちになにを知ってほしい?この機会に、みんなに伝えたいことってあるかな?

れん:

なにを知ってほしい…いやぁ、考えたことなかったなぁ。


木村:

そっか。じゃあそれについては話をしながら考えていくことにして、今まで大変だったり、困ったりしたことはどんなこと?

れん:

うーん…大変だったこと…。じつはあんまりないんだよね(笑)

木村:

さすがお母さんも太鼓判を押す楽天家のれん君だね(笑)活字中毒の私からしたら、読み書きができないって、けっこう大変なことだと思うんだけど。

れん:

生まれてからずっとだから自分にとっては当たり前だし、別に字が読めなくても、喋ったり周りの人がやってるのを真似したりとかして、特に不自由は感じないよ。

木村:

思ったより奥深い、ディスレクシアの世界!ぜんぜん予想した答えが返ってこない(笑)じゃあ次の質問、具体的にはどんな風に見えるの?文字が読めないっていうのは目が見えないのとは違うんだよね?

れん:

うーん、そうだね。簡単にいうと、二重に見える。


木村:

なるほどね。じゃあ、これはちょっと意地悪な質問になるかもしれないけど、二重に見えるなら、二重の状態で文字を覚えてしまえば、それで書くのは難しいかもしれないけど、読むことはできるんじゃないの?

れん:

二重に見えるのは、ずっと一定じゃなくて、ずっとその二重の距離が近づいたり離れたりしてるんだよね。どうも目の筋肉の問題らしくて。だから疲れ具合によって、すごく見え方が変わるし、頑張って目に力を入れると、ちゃんと二重にならないように焦点を合わせることもできるんだよ。ずっと2つの像が動き回ってるから二重の状態で文字の形を覚えるのはかなり厳しいかな。だったら目に力を入れて1つに見えるようにした方が、簡単。ただ、すごく疲れるけどね。
(※母注 ディスレクシアの原因は、見え方の問題や、脳の情報処理の問題など様々なタイプがあります。)

木村:

なるほどね、筋肉の問題なのか。普通だったら使わない筋肉を使い続ける感じ…空気いすをし続けるのに近いものがあるのかな?

れん:

空気いすみたいに固定というよりは、動き回る視界を一定にするために力を微妙に入れたり抜いたりするから、握力を鍛えるやつをずっとグーパーしてやり続ける感じかな。だんだん疲れてきて、できなくなっちゃう。

木村:

なるほどね。それは疲れるわ。すごく分かりやすいね。でもれん君て、写真が得意じゃない?前回のクラウドファンディングのカレンダーの写真もれん君が撮影したんでしょう?そんな風に視界が動き回っていて、あんなふうにバッチリの構図で風景を切り取ったりできるものなの?

 


れん:

左右の目の見え方の問題だから、片目にすれば二重にならないんだよ。ファインダーを覗くときは片目だからね。

木村:

なぁんだそうなの?脳の処理機能の問題だから対処のしようがないのかと思ってたけど、片目だと二重には見えないんだね。じゃあ片目で見れば不便なく読み書きできるのでは?

れん:

うーん、どっちの目を主に使うかという問題もあるし、やっぱり疲れるよね。

木村:

まあね。目にも良くなさそうだし。じゃあやっぱりどうしようもないの?

れん:

メガネを作ったこともあるんだよ。二重に見えないようにするメガネ。でも二重に見えないぐらい度を強くするとすごく酔っちゃって、ぜんぜん駄目だった。
(※母注 プリズムメガネというメガネを作ったのですが、中学2年だったためそれまでの見え方に慣れすぎていたせいか、見え方が改善するレベルまで度を上げられず、勉強が楽になったり長時間読んだりするレベルへ矯正するのは無理でした。)

木村:

うん、なんか想像できる気がする。いつもの見慣れた視界じゃなく、メガネで変に矯正された世界が、さらに動き回るとしたら、なんか具合悪くなりそうだね。そもそもいつごろ分かったの?視界が原因で読み書きできないんだって?だって生まれつきだとしたられん君にとってはそれが当たり前なんだから、自己申告はしないでしょう?

れん:

うーん、やっぱり小学校に上がって、黒板の文字が読めなくて、まだ小さかったから自分の状態を自分でよく分かってなくて、動き回ってるとかは伝えられなくて、結局ちゃんと分かったのは小学校3年生になってからだったと思う。

木村:

小学3年生といえば、うちの次男がちょうど小学3年生なんだけど、すごくテレビゲームにはまってて。男の子ってそのくらいの時はゲームに夢中になると思うんだけど、友達と遊んでて、不便はなかったの?とくにゲームは目を使う遊びじゃない?

 


れん:

うーん、球技はボールをとるのがすごく苦手だから、あんまりやれないかな。ゲームはあんまりやらなかった。テレビゲームじゃなくてiPadとかのアプリのゲームだったけど、人のやってるところを見るのは好きじゃないから、一人でやってた。育てる系のやつ。ドラゴンストーリーとか。

木村:

育てる系かぁ。れん君の子どものころってたぶんドラクエとか、ファイナルファンタジーとかのRPG全盛期だったと思うけど、そういうのはやらなかったんだね。

れん:

RPGとか友達がやってるゲームには興味なかった。(※母注 文章を読んで進行するゲームは難しいのではないかと思う)あと好きだったゲームはゴートシュミレーターとか。(ここでお母さんのちほちゃんの大笑いが入る)

木村:

後ろでチホちゃんがめっちゃ笑ってるけど、どんなゲームなの?ゴートシュミレーターって?(※母注 ゴートシュミレーター、とてもシュールなゲームなので気になった方調べてみてください 笑)

れん:

街の中でね、好きにヤギを動かせるの。5種類あるんだよ。

木村:

いろんなヤギを、ありとあらゆるヤギを動かせるの?

れん:

いや、動かせる街のほうが5種類(笑)

木村:

それは充実したゲーム生活だね(笑)あとは友達とどんな遊びをしていたの?チホちゃんは働いてたから、子供の頃って学童だったでしょう?ボールが苦手って言ってたけど、外遊びもせなあかんし、友達となにをして過ごしていたのかな?


れん:

そうそう、学童。友達と一緒に鬼ごっこやってた。あとは工作用紙で銃とかを作ってた。

木村:

なるほどね、鬼ごっこならみんなで遊べるね。子どもってなんだかんだ上手に遊ぶよね。勉強のほうは?前に不便や大変なことはなかったって言ってたけど、やっぱり見えないと勉強は不便じゃない?

れん:

授業中はゆっくりしてた。耳で聞いたりとか。

木村:

そうだよね、なんか想像つく(笑)私の一番知りたかった、ゲームや遊びの話が詳しく聞けたから、勉強の話は、まぁいっか。(いいのか?)

れん:(笑)

 

木村:

とは言え勉強で私が気になること一個あったわ。計算ってどうやってんの?

普通大きな数の計算は筆算使うけれども、筆算てすごく目を使うじゃない?

 

れん:

うーん、時間をかければ暗算でなんとか。

 

木村:

むしろ天才か?全部暗算?

35かける19とかも暗算?

 

れん:

うん、すごく時間かかるけどね。あと答えが出ても合ってるわけじゃないし。

 

木村:

そりゃそうか。だから学校教育ではずっとずっと勉強ニガテの烙印を押されちゃったんだもんね。話してみればわかるけど、こんなに賢いのにね。

計算なんて100均の電卓にやらしときゃいいんだよ。よくよく考えてみたらこれからの時代、生きていくのにべつに必要ないわ、筆算。

 

れん:(笑)


木村:

今回のクラウドファンディングとか、留学とか障害とか、いろいろなことの当事者はれんせいくんな訳だけど、読み書きが困難というディスレクシアという障害の特徴もあって、色んな情報発信はみんなちほちゃんが代行しているじゃない?

どうしても親だから、わが子の障害を少しでも軽くしてあげたいとか、みんなに分かってほしいとか、親の主観が入っちゃうから、生身のれんせいくんがどんなふうに考えて、どうしたいのか、って案外取り上げられてこなかったかもしれない。だから今回インタビューできることになったらまずは、れんせいくんの生の声を聞きたいなぁ、と思って。

実際問題どうなの?ああいう(強烈な)お母さんじゃない?れんせいくんの気持ちはもしかしたら別のところにあったりとかするの?

れん:

うーん、たしかに(強烈なお母さんという意味では)そうだけど、特に言いたいことはないかなぁ。不満もないし。留学は楽しいし。

あ、でもこの場でひとつ言えるとしたら、本当にやりたくないことは、やらなくてもいい、ってこと。障害だったり、苦手だったり、みんないろいろあると思うんだけど、本当にやりたくないんなら、やらなくても、全然いいと思う。

木村:

なるほどね。れん君が言うと、また重みがあるね。苦手なことよりも、むしろ楽しいことをいっぱいやったほうがいいよね、それは障害があっても、なくても。

カナダでぜひ楽しいことをいっぱい見つけてください!

けっこうあからさまというか、デリカシーのない質問もあったと思うんだけど、貴重な話をいっぱいありがとう!

 

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木村さん、難しいインタビューをありがとうございました!

うーん、、、私はこのインタビューを読んでかなり衝撃を受けました。
「大変だったことがあまりない」
って、、、
あれほど宿題をやらずに先生に絞られたり、
作文書けずに居残りさせられたり、
内容がわかっているにもかかわらずテストの点が全然とれないのに、、、、

 

しかし、当事者が言う
「本当にやりたくないことは、やらなくてもいい。」
という言葉は、親にはグサッときますね。
確かに、本当にやりたくないことを無理矢理やって死にたくなるよりは、

やらない・できない方がいいに決まってる。
今、現在悩んでいる最中の当事者や当事者家族の方、あまりに楽天的過ぎて参考にならないかもしれませんが、ひとつの考え方としていかがでしょうか?

 


ところで、もし私が息子のディスレクシアに気付かず、
「この子は頭が悪い」とか「努力しない子」だ
ということで片付けてしまったら、

息子は自分に合う勉強の環境を一度も経験せずに、

教育の機会を持たないままで一生を過ごすことになったんでしょうね。
本当に恐ろしいことです。

本来ならば、教育のプロである学校の先生が
この様なタイプの子を見つけて、どうやって勉強するのかをサポートするべきじゃないかと思うのですが、、、
改めて、子供って置かれた境遇で生きていく能力が高いんだなあと驚きを隠せません。

 


我が家の場合は保育園や家での息子の評価と、学校での評価があまりにもかけ離れていたために、私は学校の先生の言うことを全然信用できませんでした。
そのため、私には先生の言うとおりに宿題などをちゃんとやらせようという気がほとんどありませんでした。
おそらく、無理矢理勉強させてもさせなくても、成績はそれほど変わらなかったはずです。
勉強のできなさに頭を悩ませて療育や塾に行って時間とお金をつぎ込んでいたら、
間違いなく留学はできなかったですし(主に金銭的な問題で)、私は疲弊し、息子はやさぐれ、不登校になってしまったのではないかと思います。


結局、私が無理矢理勉強をさせなかったせいで、自己肯定感がまったく下がらなかったんだと思います。なので、息子本人も勉強ができない自分をそれほど嫌いにならずに、ここまで来れたのかもしれません。

またしても、日本の教育へのグチになってしまいました。
すみません。
 

 

 

オリジナルカレンダーをお届けします!

 

今年も、息子が留学先のカナダで撮りためた写真を使い、A4サイズのカレンダーを作成します。
前回は短期間の写真だったのですが、今回は1年間を通した写真をお届けできる予定です。
前回お届けした2019年のカレンダーはこちらで見ていただけます。
http://interesse.biz/PDFS/2019Calendar%20BC,canada.pdf

2019年カレンダー表紙


狛江のお母さん達で作成した発達障害を紹介する小冊子、リーブス最終号(A5サイズ16ページ)も一緒にお届けします。
学校や家族への子供の状況の説明、発達障害を知らない人への紹介に使っていただけると思います。


(リーブスのデータはどなたでも閲覧、印刷、配布できるので、必要な方は是非利用してください。http://interesse.biz/leaves/index.html)



2000円のご支援には、オリジナルカレンダーとリーブス最終号を1冊ずつお届けします。来年1年間、カレンダーを身近に置いてカナダの雰囲気を楽しんで下さい。

5000円のご支援にはカレンダーとリーブス2冊づつに加え、調布デイジーのメンバーが執筆した、ディスレクシアの人にどんなサポートをどうやって提供すればいいのかをまとめたブックレット,「読みたいのに読めない君へ」を合わせてお届けします。


知り合いやご家族にも、ディスレクシアの子供の置かれた環境についてを紹介してただける方には、5000円でカレンダーとリーブスを4冊ずつお届けする枠も用意しました。

また、留学を重点的に支援していただける方には、10000円でカレンダーとリーブス5冊ずつのお礼をお届けします。

普段からディスレクシアの人を身近に感じ、少しだけやさしい気持ちになっていただけるととても嬉しいです。

 

 

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・プロジェクトの終了要項

2019/09/02から2020/06/30までの間、木全廉晴がカナダに行き、
カウチンセカンダリースクールに留学したことをもってプロジェクトを終了とする。

留学費用支払日 2019/03/28に支払い済み 
留学許可取得済み
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