はじめまして。EDAYA JOURNEYプロジェクト代表の山下彩香です。
クラウドファンディングも残り22日となり、合計40日の挑戦を行っている私たちの折り返し地点も近づいてきました。皆さまの応援を力に、EDAYA JOURNEYプロジェクトvol.1 -Soul of Kalinga Music-最終章、ぜひ完結したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
さて、無形文化を次世代に伝えたいという思いから、はじまったこのプロジェクト。
フィリピン・カリンガ族に伝わる伝統音楽の実態を調査し、展覧会として発表するというところまでは無事終えることができ、あと残すは、最終章「現地への還元」だけとなりました。
 
 
最終章では、現地の長老から村の子供たちへ伝統音楽についてレクチャーし、実際に楽器を子供たちが制作するワークショップをEDAYA所属の現地アーティスト、エドガー・バナサンさんと共に、コーディネート。また、2日間のプログラムの最終日には、その楽器を使った子供たちによる演奏の発表と、私たちが3月20日~30日の会期で東京・六本木にて行った展覧会のご報告(六本木で行った展覧会のミニバージョンも行う予定です)も交えた村人全員参加の発表イベントも企画しています。
 
 
展覧会オープニングレセプションにて現地カリンガでの調査結果について報告する山下
 
 
展覧会会期中の11日間、毎日開催したイベント。
たくさんの方が足を運んで下さいました。詳しくはまたご報告します!
 
 
最後のイベントでは展覧会会場を使っての、カリンガ族の楽器サッガイプの演奏体験も!
 
 
ただ、この企画、一つの村だけで行うのではありません。調査の際に取材・撮影させていただいた、まだ伝統音楽の名手がかろうじて残る、8つの村で開催します。村ごとに異なる文化を持っているため、一度に1つの村で開催しても開催しても意味がないのです。現在、近代化の影響、そしてシャーマニズムの衰退によって、どんどん伝統音楽をはじめとする無形文化が失われつつあります。だからこそ、この企画を今このタイミングで実行し、子供たちに自分たちのアイデンティティについて、考えてもらう機会を作ることは本当に必要なことだと考えています。そのことが将来子供たちが自発的に、自分たちの音楽あるいは無形文化といったものに対してアクションを起こすということにつながっていく気がしています。
 
 
日本でも無形文化はどんどん失われつつありますが、商店街の活性化や地元のお祭りの再生など、日本人の意識は少しずつ「昔のよさを現代の生活スタイルにあった形で継承する」方向に進みつつある気がしています。一方、フィリピンは日本の高度経済成長期のような時期にあって、「金銭的豊かさ」「物質的発展」に多くの人が目を奪われており、またその近代化のスピードはインターネットなどの影響もあり、日本が経験した以上のものと思われ、無形文化は瞬く間に失われています。だからこそ、日本の経験を世界に生かす、ここに日本人である私がかかわる意義があると思っています。
 
 
ところで、実はカリンガ族の音楽というのは、日本の小中学校の音楽教育でもここ10年ほど注目を浴びているようです。EDAYAをはじめてから、私も日本の音楽教育の現場にかかわる方々から連絡を頂くようになり、みなさんからカリンガ族の音楽の教育的意味を教えていただくたびに、改めてこのプロジェクトの責任の大きさを実感しています。1人1音でリズムや音程の違いからアンサンブルを生む集団演奏のスタイルがあるということを知ることや、竹という日本でも身近な素材が近隣の東南アジアの国でどう暮らしに根付いた楽器として存在しているか知ることは、子どもの音楽観の拡大に役立つのだそう。また、竹1つから様々な種類の音が生まれることを体感することは、子どもの創造性を豊かにするとして、カリンガ族の竹楽器の制作を授業に取り入れる先生もいらっしゃると聞いています。
 
 
EDAYAの竹工芸家・音楽家エドガー・バナサン氏による竹楽器制作ワークショップはお子様にも大好評でした!バナサン氏は昨日フィリピンに帰国し、本プロジェクトの準備を始めています。
 
 
さらに音楽そのものについても、その価値は認められつつあります。人間の耳には聞こえない周波数の音を、カリンガ族の竹楽器は作り出すことができ、ヒーリングの音楽として着目されているのです。(3月23日土曜日、クリス智子さんがナビゲーターを務められている『J-WAVE「atelier nova」』の「antenna Marble Palette」のコーナーでEDAYAJOURNEY展についてご紹介いただいたのですが、その冒頭でカリンガ族の楽器トガトンをご紹介いただきましたので、ご関心のある方は下記リンクからお聞きください。http://www.youtube.com/watch?v=cjVw8khaCRQ&feature=youtu.be )
 
 
多様性ある豊かな文化の存在する未来を、子供たちへバトンタッチしたい、この思いが私たちの行動の根本にあります。無形文化は人から人へとつなげていく人類の財産で、未来へ贈る最大級の人間賛歌だと思っているからです。私たちは、そんな多様な無形文化の存在する地球を未来へ残すべく、これからも走り続けます。
 
 
EDAYA JOUNEYプロジェクトへの応援、どうぞよろしくお願いいたします。
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