プロジェクト概要

 

世界遺産で失われる森「エデンの森」を救うために、いま皆様のお力が必要です。

 

このページをご覧いただきありがとうございます。

環境NGOタンザニア・ポレポレクラブ代表の藤沢俊介と申します。

 

突然ですがみなさん。山頂に輝く氷河を抱くことで知られるアフリカ最高峰・世界遺産のキリマンジャロをご存知でしょうか。アフリカ、タンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰で山脈に属さない独立峰としては世界一の高さを誇ります。

 

そんなキリマンジャロの森林が、この100年間で3割も失われている現状があります。

 

しかしキリマンジャロの森は長い間、ある人達に守られ続けてきました。

 

それはそこに住む村人たちです。

 

彼らにとって“命の森”であり“生活の森”。

 

だからこそ誰よりも、この森を守ってきました。

 

しかし、政府は、11年前に村人を"森林の破壊者"と決めつけ、彼らを追い出すために森林のすべてを国立公園に取り込む政策を強行。徹底排除するために女性や子どもにまで激しい暴行、暴力が加えられ、銃殺される村人までいます。いま世界遺産の山で、殺人、レイプにいたる村人に対する人権侵害が行われているのです。

 

そんな現状の改善と森林の回復のために、私たちは「植林活動」と「この森を世界に発信していくためのシンボルマークステッカーを作成し、山麓地域に配布するプロジェクト」を立ち上げました。

 

「森も動物も守る」だけでなく、そこに住み暮らしてきた地域の人々の「生きる権利と平和な生活」も守っていきたいと考えています。しかし、その為の植林にかかる費用やステッカー作成にかかる費用が不足しております。どうか皆様のご協力をお願いできないでしょうか。

 

世界遺産キリマンジャロ山とその森
世界遺産キリマンジャロ山と、その麓に広がる村人たちが守った森 “エデンの森”.

 

森を守ってきた村人たちと「エデンの森」

 

人と動物にとって、かけがえのないキリマンジャロの森を、誰よりも長く守り続けてきた人たち。それはキリマンジャロ南山麓、標高約1,800mにあるテマ村、キディア村、モヲ村、リャコンビラ村の村人です。

 

地域の住民たちはその森を「エデンの森」と呼び、キリマンジャロ山の誇りとして、大切に守り続けています。彼らが守ってきた森は、キリマンジャロ山の中でも、今でも豊かな森が残されていることが、画像解析の結果などからも分かってきています。

 

これまでの村人達の植林によってキリマンジャロ山に蘇った森
これまでの村人たちの植林によって、キリマンジャロ山に蘇った森。

 

その後世界遺産となった、エデンの森。

それを守っていたのは村人でした。

 

1987年、キリマンジャロの森は世界遺産となり、人類の宝となりました。しかし、村人たちにとってその森は、人類の宝である以前に、豊かな水と生活の糧をもたらしてくれる“命の森”であり“生活の森”でした。だからこそ誰よりも森を守ってきました。

 

キリマンジャロ山の森に棲む黒白コロブスモンキー。山に暮らす村人たち(チャガ民族)が、彼らの伝統文化の中で最も大切にしてきた森の象徴とする動物です。
キリマンジャロの森に棲む黒白コロブスモンキー。山に暮らす村人たち(チャガ
民族)が、彼らの伝統文化の中で最も大切にしてきた森の象徴とする動物です。

 

しかし、世界遺産登録は必ずしも良いことではありませんでした。

世界遺産で行われる殺人、暴力の実態。

 

ところが政府は、村人を森林の破壊者と決めつけ、彼らを追い出すために森林のすべてを国立公園に取り込む政策を強行しました。

 

キリマンジャロ山の森林に関する数々の研究するもの達は口を揃えては、「森を最も守ってきたのは、地域住民、すなわちそこに暮らしてきた村人たちであった」と指摘しています。

 

しかし国立公園が拡大された現場では、村人を徹底排除するために女性や子どもにまで激しい暴行、暴力が加えられ、銃殺される村人まで出ています。世界遺産の山で、このような状況がすでに10年以上も続いているのです。

 

 

村人たちの訴え“世界の力を”

 

森の守護者であった村人たちを追い出してしまったことで、いま大切な森も、そこに暮らしている動物たちも守れない状況です。

 

そしてその世界遺産の山では見過ごすことのできない人権侵害が行われているのです。

 

この状況に、森に沿う40もの村々、そして村人たちが立ち上がりました(40村はキリマンジャロ州モシ県にある森林に沿うすべての村になります)。

 

彼らは政府に対して、「銃と暴力で森は守れない。守ってきたのは私たちであり、森と平和な暮らしを返して欲しい、失われてしまう前に森とそこに暮らす動物たちを守らせて欲しい」と声を上げたのです。

 

そして世界の人々に、「村人の力で守られてきたキリマンジャロで最も豊かな森“エデンの森”があることを知って欲しい、見て欲しい、力になって欲しい」と訴えています。

 

キリマンジャロ山の40村の村長らによる協議の模様。彼らは政府に対し、銃と暴力では決して森を守れ
ないことを訴え、世界の人々に世界遺産で起きている現実を発信し、力になって欲しいと願っています。

 

そんな村人たちの思いを実現するために私たちも加わり、
今回のプロジェクトを立ち上げました

 

私たちはこれまで世界遺産の登録、技術的アドバイスを行っているユネスコへの問題提起、タンザニア政府(中央、地方)および国会議員への働きかけ、世界およびタンザニア国内での問題解決のための署名活動を展開しています。

 

そしてさらに40村の村人たちと話し合い、次の2つ(地域住民自身が世界に対する持続的な発信力とその機会を持てるようにすること、政府に対する住民の持つ森林保全・管理能力を強力に示すこと)に取り組むことで、目的の実現を目指していくことにしました。

 

【1】住民総出で国立公園での2,000本の植林に取り組む

 

村人こそが森の守護者であり続けたことを政府に理解してもらい、さらに森林の荒廃によって生息地を奪われているキリマンジャロ山の森の象徴 “黒白コロブスモンキー” を守るため、国立公園に広がる荒廃裸地(かつて森林があった場所)で、地域住民、総出で2,000本の植林に取り組みます。現場には政府および報道機関関係者にも来てもらいます。(植林実施は現地の大雨季に合わせ2017年6月)

 

村の子どもたちも大人に負けないくらい熱心に植林に取り組んでいます!
村の子どもたちも、大人に負けないくらい熱心に植林に取り組んでいます!

 

【2.】村人たちが守ってきた森、“エデンの森” の存在を「世界」に知ってもらう

 

“エデンの森” は、地域の住民たちが長年守ってきたキリマンジャロ山で最も豊かな森です。その村人たち自慢の森には、彼らが決めた自慢のシンボルマークがあります。

 

そこでこのシンボルマークのステッカーを作成し、山麓地域に配布、村のどこに行っても目に留まるように貼っていくようにします。そのことで村を通る外国の登山客はみな “エデンの森” の存在を知ることになります。

 

そして何より、ステッカーについて尋ねられた村の人たちが「エデンの森の存在」、「キリマンジャロ山でいま起きている問題」、「彼らの訴え」を、低いコストで  “世界” に訴えていく “持続的な” 機会を得られるようになります。

 

世界の力を!」 村人たちの心からの叫び、願いです。

 

長く森を守ってきたキリマンジャロの村人たちが決めた「エデンの森」のシンボルマークです!
長く森を守ってきたキリマンジャロの村人たちが決めた「エデンの森」のシンボルマークです!
“Msitu wa Eden”の意味は、現地で話されているスワヒリ語で「エデンの森」、“Mlima Kilimanjaro”は「キリマンジャロ山」の意味です。

 

黒白コロブスモンキーを守り、人類が誇れる世界遺産へ!


村人たちが決めた「エデンの森」のシンボルマークには、そこで自然、人、動物たちが仲良く共存してきた姿がとてもよく表れています。中央には村人たちが森の象徴としてきた黒白コロブスモンキーが描かれていますが、この美しいサルは森林の減少によって徐々に生息域を狭められつつあります。

 

村人たちは木の葉が主食の彼らを守るためにも植林に取り組み、森が黒白コロブスにとってもエデン(楽園)であり続けるように守っていこうとしています。

 

人と自然、そして動物が平和に共生していける環境を築いてこそ、人類の宝、世界遺産なのではないでしょうか。それは決して銃による恐怖や暴力でなされるものではありません。

 

私たちはキリマンジャロ山の森とともに暮らしてきた40村の人々と力を合わせ、人類が誇ることのできる世界遺産を目指して頑張ります。その実現のために、みなさまのお力をぜひお貸しください。よろしくお願いいたします!

 

政府に提出するための村人たちの署名の束を手にする40村の代表者たち
政府に提出するための村人たちの署名の束を手にする40村の代表者たち

 

※1: キリマンジャロ国立公園レンジャーによる村の女性に対する性的暴行に

    関する現地報道(web配信版、英語)

    Tanzania Dailyu News (2014/10/27)

   “Tanzania: Kinapa Rangers 'Rape, Torture Women' ”

   →http://allafrica.com/stories/201410271277.html

 

キリマンジャロ山植生図(1976年)

キリマンジャロ植生図(2000年)
     【キリマンジャロ山の植生変化】(画像上)1976年 → (画像下)2000年       .
 
(出典:Andreas Hemp (2005) Climate change-driven forest fires marginalize the impact of ice
cap wasting on Kilimanjaro, Global Change Biology (2005) 11, 1018, 1013-1023, doi:
10.1111/j.1365-2486.2005.00968.x.)                                          .

 


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