プロジェクト概要

 

モザンビークのシニャングァニーネ村の大人たちに
学びのチャンスを届けるために公民館を建設したい!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。アフリカ・モザンビークのシニャングァニーネという村を支援している、えひめグローバルネットワーク(EGN)代表の竹内よし子と申します。多くの方の支えもあり、今年で活動20年目を迎えました。

 

武器ゼロを目指し、現地NGOとともに村に残された武器と日本の自転車や文房具の交換を7回実施したり、雇用促進のために裁縫技術の指導などを行ってきました。

 

この村は気候変動による洪水、野生動物の被害、水・栄養不良・ゴミ・ジェンダー・教育の問題など、さまざまな課題が重なる地域のため、包括的な解決策を必要としています。

 

そこで私たちは市民協働型の「CLC:Community Learning Center=公民館」を建設するプロジェクトを立ち上げました。2013年から着工し、今年の10月末までに完成予定ですが、最後のドアや窓、そして建物の色ぬりの作業のための資金が不足しています。

 

そこで皆様にご支援していただきたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。全体であと200万円必要としています。どうか皆様の温かいご支援をお願いできないでしょうか。

 

 

モザンビーク、シニャングァニーネ村とは。

 

アフリカにあるモザンビーク、ここはかつて16年間の内戦が続いた国です。その中でも激戦地だったシニャングァニーネという村を支援しています。その村は電気・水・ガス・道路などの生活インフラが整っていないことで十分な教育環境もなく、自分の名前すら書けない人がいます。

 

そんな村ですが、2006年に「武器ゼロ」を目指して、村人たちが武器を差し出し、代わりに得たセメントのブロックで建てた唯一の小学校があるのですが、教室が足りていない関係上、5年生までしか通えません。

 

6、7年生がある学校は村から10キロ、中学高校は50キロ離れた位置にあります。そのため学校に通うためには寄宿舎に入らなくてはならず、どんなに学ぶ意欲があっても収入の低い家庭の子どもたちは学校に行けないのです。

 

そのため子どもたちの多くは、小学校を卒業後、牛の世話や出稼ぎ、女の子たちは牛との交換で結婚させられ、13~16歳で初産を経験し、子どもの世話や家事に追われて一生を過ごしているのです。

 

 

牛との交換で結婚させられたクリミルダ

 

当時18歳で学習意欲の高い優秀な生徒クリミルダ。中学校・高校へと進学が許されない家庭で育ちましたが、コミュニティリーダーや小学校長の推薦で、愛媛県松山市に3か月滞在し、縫製訓練などの研修を受けるチャンスを得ることができました。

 

その後、村に戻ったクリミルダには若いリーダーとして活動してもらうはずでしたが、男尊女卑の文化が残り、伝統を重んじる村人たちは、日本で研修を受けたことを理解できず、親もまた「早く嫁に出さなくてはいけない」と、牛との交換で結婚させられてしまいました。

 

 

その後も、結婚した女性は夫のモノ扱いされる風土の中で、クリミルダは縫製活動への参加を許してもらえず、家庭内暴力にも悩んでいました。その頃の希望、それは、私たちが交わした約束でした。「必ず、このシニャングァニーネ村で公民館を建てて、一緒に活動しよう!」

 

私たちは、クリミルダと直接会って話せない時も、他の女性たちとともに刺繍したり、ヘアゴムをつくるなど商品開発に取り組みながら、クリミルダが活動に参加できるよう村に通い続けました。

 

この土地を代々治めてきた権力者であるペサネ村長の妻エレナにも協力を求めました。クリミルダと同じくらいの他の若い女性たちにも縫製訓練に参加できる機会をつくり、村の中で女性グループが活動しやすい雰囲気をつくっていきました。

 

その結果、エレナを囲んで中高年女性のグループができましたが、若い世代(村長の娘ザイーダ、アナベラ、クリミルダ)によるグループ「TUANANOトゥアナーノ(現地語・シャンガーナ語で「友情」の意)」も結成することができ、ペサネ村長に認めてもらうことができました!

 

この間、6年の歳月が経過。長い道のりでしたが、村人たちとの信頼関係を築きながら、私たちは、公民館建設の具現化へと踏み切ることとしました。

 

今度は、男性たちの参加を呼びかけました。

 

「公民館建設に関わりたい人」4名を募集したところ、13人が集まりました。その中には、なんとクリミルダの夫も入っていました!話し合いを重ねて、誰ひとり除外することなく、ワークシェアリングしながらブロック作りに取り組んでいきました。

 

 

 

さまざまな課題を解決するために! 公民館建設プロジェクト

 

すべての大人たちの学び直しの拠点。

すべての子どもたちの学びの希望をつなぐ拠点。

すべての村人たちの雇用のチャンスを生み出す拠点。

 

さまざまな課題が重なるこの村には、包括的な解決策、情報共有の場が必要です。

そこで公民館を建て、活用するプロジェクトを立ち上げました。

 

(1)裁縫の技術を学べる空間

EGNでは、フェアトレード商品としてヘアゴムや小物入れを作ったり、刺繍を活用した教材づくりを行っています。今後公民館で、多くの人たちに裁縫の技術を伝え、自分たちで稼いでいける体制を作り出していきます。

 

(2)「武器ゼロ」、「ごみゼロ」社会づくり

EGNでは、現地NGOと連携した平和構築活動として、武器ゼロキャンペーンを実施してきました。今後は公民館を拠点とした「ごみゼロ」社会づくりとして、大人の学び直しのための研修とともに、散乱しているごみの資源化、4R活動(Remake,Reform,Reuse,Recycle)を実施します。

 

(3)コミュニティフォレスト整備

公民館の持続的な運営につなげるため、植樹活動を行います。バナナ、モリンガなど食料となる植樹活動を行い、旱魃・洪水時など緊急時の保存食として役立て、住民の栄養改善や収益確保のためのフェアトレード商品開発につなげます。

 

(4)ユース交流事業(ICTの導入)

公民館の近くには、5年生までの学校しかありません。そのため大学や企業と連携してネット環境を整え、遠隔で6、7年生の学校や中学・高校に繋ぎ、寄宿舎に入らなくても学べる環境づくりにチャレンジします。

 

実はこの村では、通信を整備するための機材や井戸掘りのための機材が盗まれて、再開の目途が立たず困っています。この村の小学校にはドアがないため、教室の机や椅子が盗まれないよう、常に置いておくこともできません。大人2人でも重いと感じるほどの机と椅子を、子どもたちは毎朝、約1km先の倉庫から取り出し、教室まで運んでいるのです。

 

公民館は、愛媛大学のモザンビーク人留学生の協力もあり、あえて平屋設計で建てています。今後、村人たちが自分たちで建設できるようにするためです。ドアの設置や窓の設置なども、自分たちでできるようになれば、小学校にもドアができ、毎朝重い机や椅子を運ばなくてすむのです。

 

公民館では、裁縫の道具などを含め色々なものを置いて、皆で「共有する」ことを学びます。窓やドアがあり、「きちんと管理していくこと」も村人たちの学びとなります。また、この村にはヤギ、牛、鳥などの動物がたくさんいるので、ドア・窓を付けることで部屋の中に動物が入ってくるのを防ぎ、衛生的で快適な空間を保ち、勉強や仕事に集中できるようになります。

 

ドアや窓がきちんと付けられるようになることで、村人たちの生活改善につながります。

 

 

公民館建設は、すでに始まっており、現地パートナーNGO、当団体のモザンビーク人スタッフ、モザンビーク人建築士、さらに愛媛に住むモザンビーク人留学生とも連携し、村人との協働事業として一緒に取り組んでいるプロジェクトです。

 

2013年に着工してから、途中、旱魃・洪水の影響で作業が中断したり、さまざまな課題はありましたが、村のためにも建設をあきらめることはありませんでした。

 

草木を刈り、ブロック一つひとつを手作業で作り、プロの建設チームとの調整・協働が始まっています。そしてようやく本格的にプロジェクトが進み出し、今年10月末には公民館建設の完成への目途が立ってきたところです。

 

 

 

 

 

 

…が、しかし、あいにく資金が足りていません。

 

モザンビークでは、年7~8%の経済成長率で物価上昇率も高く、セメント代もガソリン代も人件費も…常に値上がりしています。何度も見積もりを取り、何度も再考・足踏み・トライしてきました。私たちは、自転車操業をしているNPOで、走りながら考え、考えながら走っているのが実情です。

 

公民館完成まで残り「ドア7つ」「窓12個」「外壁のペイント」のための費用200万円を皆様にご支援していただけないでしょうか。

 

色を塗ることは、「負の連鎖」を塗り替えることにつながります。今ままでの活動や建物とは違うということを視覚化して、表現します。色を通じて少しずつ少しずつ、理解してもらい、参加してもらいたいと思っています。だからこそ、色を創ることも大切なのです。

 

 

学び、交流の場、そして女性たちのためになることを願って。

 

かつての内戦の時代に育った村人の中には、文字の読み書き、単純な計算などができない人が多く、働くことができないために貧困から抜け出せず、生活改善も進みません。

 

そして今、この村の子どもたちの未来にあるものは…、ヤギや牛の世話、水汲み、赤ちゃんの世話、洗濯、食事の用意、薪集め、畑仕事、望まない結婚・出産です。

 

村人の学びあいの場・交流の場として、また女性たちの作業場として公民館が活用されるよう、このプロジェクトで大きな一歩を踏み出したいと思います。

 

 


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