ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト

プロジェクトの進捗をご報告する以外にも、「宇宙」の魅力をたくさんの人に知って頂けるよう、この場所を通して、「宇宙コラム」も発信していきますので、皆様是非ご一読下さい！

【宇宙コラム①】そもそもどこから「宇宙」なの??

「宇宙」という言葉は、「宇」が無限に拡がる空間、「宙」が永久に続く時間を表すとされ、紀元前2世紀頃に中国で編纂された「淮南子」にも登場する言葉です。日本書紀でも使用され、1300年近くの間、多くの日本人がこの言葉を共有してきました。

現代の社会では、国際航空連盟が定義する「海抜高度100 km以上」が「宇宙」と認識されています。100 kmというと、東京－熱海間、箱根駅伝の片道区間に相当します。遥か遠い宇宙も、その入り口は思ったよりも近いとは思いませんか？

また、現在の社会では世界各国の機関や民間企業が沢山の人工衛星を運用しています。これらの衛星を高度で分類すると、高度2000 km未満の「低軌道」、2000～36000 kmの「中軌道」、36000 kmより上の「高軌道」に分けることができます。特に、高度36000㎞の静止軌道は、気象衛星「ひまわり」や、衛星放送、国際中継などで利用されているので、日常生活の中でも使う機会は多いのではないでしょうか。

ちなみに、本プロジェクトの目的地である月は、地球を周回する、天然の衛星であり、地球からの距離は約38万kmです。

地球を周回する主な衛星の高度

（文責　「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」実行委員会）