ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト

【宇宙コラム②】「宇宙開発」の歴史

みなさん、こんにちは！あと12日！

　引き続き支援をお願いします！今日は宇宙コラムの第2回目。「宇宙開発」の歴史です。19世紀、ジュール・ベルヌらのSF作品がブームになったことによって、ロケットを製作する人々が世に現れはじめましたが、その技術を実用化したのは第２次世界大戦中のドイツと言われています。その技術はドイツ敗戦後にロケット技術者とともに米国とソビエト連邦（ソ連）に渡り、米ソ超大国で開発が進められる事となります。

　まず、ソ連が1957年に人類初の人工衛星スプートニク１号の打ち上げに成功。米国では、ソ連に対して科学技術で後れを取っていることが明らかとなり「スプートニクショック」の激震が走りました。米国はソ連に対する危機感を強め、翌年には初の人工衛星エクスプローラー1号の打ち上げに成功します。それ以降、有人飛行や宇宙遊泳、そして有人月面着陸などを目指して莫大な国家予算が投じられ、華々しい宇宙開発競争が行われていきます。

　この競争はアポロ11号の成功でついに「有人月面着陸」が実現して以降は収束し、その後の米ソ間の緊張緩和とともに、協調路線の兆しが見え始めます。1975年には米国のアポロとソ連のソユーズのドッキングミッション等も行われました。ソ連崩壊後は、ロシアの宇宙計画は大幅に縮小され、米国でも宇宙計画の財政事情は厳しくなっていきます。現在運用されている国際宇宙ステーションも1980年代の当初の計画から、予算の大幅削減や、かつてのライバルであったロシアとも協力関係を結ぶなど、紆余曲折の末に現在の形に至っています。

　近年の中国やインドでは、国威発揚や安全保障とも結びついた宇宙開発が進められています。特に中国では2003年に有人ロケットの打ち上げが成功、2011年には有人宇宙ステーションの建設も行われ、月面探査機の着陸や、月周回後に地球まで帰還するミッションも成功させました。

　一方、日本は1955年の東京大学の「ペンシルロケット」の発射実験にはじまり、1970年には米国、ソ連、フランスに次ぐ4番目の衛星打ち上げ国となります。日本は、大学によって始められた科学研究と平和利用を目的とした研究開発で宇宙先進国の一員となった珍しい国の一つです。

　このような歴史を一枚の表にまとめると、、、段々と遠い距離まで宇宙開発が進んでいるのがわかります。そして、ついに民間の力で月面探査を目指す時代となったのです。

宇宙開発の歴史と軌道の高さ

（文責　「ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト」実行委員会）